天皇は今も権力の主体である――隠された「政治の本質」を可視化する『日本政治思想史』が本日発売!

近現代の天皇制のあり方を問い続けた第一人者による「タブーなき思想史」!

株式会社新潮社

戦後の新憲法で「国政に関する権能を有しない」と規定されたにもかかわらず、天皇が今なお権力の主体であり続けていることを明らかにする『日本政治思想史』(原武史著、新潮選書)が、新潮社から5月21日(水)に発売されます。

本書は、サントリー学芸賞から司馬遼太郎賞まで数々の賞を獲得してきた政治思想史研究の泰斗・原武史さんが、自身の長年の研究の集大成として刊行する一冊です。儒学・国学・超国家主義・民主主義など従来の思想史に加えて、新たに「空間」と「時間」という補助線を取り入れ、これまで言説化されてこなかった日本固有の政治思想の本質を明らかにしています。とりわけ、戦後になっても天皇が現実政治に大きなインパクトを与えていることを指摘するくだりは、読み手に大きな驚きをもたらすと共に、これからの日本のあるべき「国のかたち」を考える際にとても重要な示唆を与えてくれるはずです。

■目次

1 日本政治思想史とは何か

2 空間と政治

3 時間と政治

4 徳川政治体制のとらえ方―朝鮮と比較して

5 国学と復古神道

6 明治維新と天皇

7 街道から鉄道へ―交通から見た政治思想

8 近世、近代日本の公共圏と公共空間

9 東京と大阪

10 シャーマンとしての女性

11 超国家主義と「国体」

12 異端の諸思想

13 戦後の「アメリカ化」

14 戦後の「ソ連化」

15 象徴天皇制と戦後政治

■著者コメント

天皇の政治関与を禁じたはずの日本国憲法とは裏腹に、二千年以上にわたって血統が絶えることなく続いてきたとされる天皇が、日本の政治でいまなお無視できないほどの存在であり続けていることを再認識させられました。本書を改めて書かなければならないと強く感じたゆえんです。(「まえがき」より)

■書籍内容紹介

戦後の新憲法で「国政に関する権能を有しない」と規定されたにもかかわらず、天皇が今なお権力の主体であり続けているのは一体なぜか。儒学・国学・超国家主義・民主主義など従来の思想史に加えて、新たに「空間」と「時間」という補助線を取り入れ、これまで言説化されてこなかった日本固有の政治思想の本質を明らかにする。放送大学テキストに大幅に加筆修正をした決定版。

■著者紹介:原武史(はら・たけし)
1962年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。国立国会図書館、日本経済新聞社勤務を経て東京大学大学院博士課程中退。明治学院大学教授、放送大学教授を歴任し、現在は明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞受賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞受賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞受賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞受賞)、『レッドアローとスターハウス』、『「線」の思考』など多数。

■書籍データ

【タイトル】日本政治思想史

【著者名】原武史

【発売日】2025年5月21日

【造本】新潮選書/四六判変型ソフトカバー

【定価】2,035円(税込)

【ISBN】978-4-10-603929-4

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603929/

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会社概要

株式会社新潮社

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URL
https://www.shinchosha.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
8000万円
設立
1896年07月