地元では食べる習慣のない未利用魚を学校給食として提供 佐伯市内の小中学生約300名へ”アイゴのフライ【アイボー】”を無償提供いたしました。
2023年10月4日(水) / 5日(木) <大分県佐伯市立直川小中学校・東雲小中学校>
イベント概要
・開催概要
佐伯市内の小中学生約300名へ、アイゴを使用したフライ「アイボー」の給食提供を行いました。また、事前学習としてアイゴや藻場、磯焼けについて学ぶ出前授業をしました。提供の際には佐伯の海について学んでもらうべく、お昼の放送やランチョンマットなどを使用し、「美味しい」から佐伯の海について学んでもらえる工夫をしました。
・開催日程
2023年10月4日(水)
佐伯市立直川小学校
出前講義 : 総合的な学習の時間:授業45分間実施
校内放送の実施
2023年10月5日(木)
佐伯市立東雲小学校
出前講義 : 食育の時間:授業45分間実施
校内放送の実施
・提供食数
約300名
・協力団体
株式会社やまろ渡邉
・共催
日本財団 海と日本プロジェクト
出前授業
佐伯市立直川小学校では4・5年生の総合的な学習の時間に、佐伯市立東雲小学校では6年生の食育の時間に出前授業を行いました。出前事業では、給食でアイゴを実際に食べてみる前に、スライドや動画、実際のアイゴを利用してアイゴという魚の生態や磯焼けについて学ぶ時間を設けました。
スライドでのアイゴと藻場を学ぶ時間では、話を聞きながら積極的にノートをとる姿がとても印象的でした。
アイゴや磯焼けに関して知識を深める!
また、質問コーナーでは、「アイゴを食べる魚はいますか?」「藻場には他にはどんな魚が住んでいますか?」「アイゴはどのくらいのスピードで成長しますか?」など生徒から積極的に質問をする場面もみられました。実際にアイゴを目の前で捌いてみて、見て・触れて・匂いを嗅いでみる体験も行いました。実際に匂いを嗅いでみて、「思ったより臭くない」「普通の魚みたい」などの意見や思わず顔を背ける生徒など様々な反応が見受けられました。毒針を実際に見て「アイゴを食べる理由はあるんですか?」など疑問をもつ生徒もいました。実際に見た後にはクイズを行い、さらにアイゴや磯焼けに関して知識を深める時間を設けました。
学校給食提供
佐伯市立直川小学校、直川中学校、宇目緑豊小学校、宇目緑豊中学校では「アイゴのフライ」が提供されました。丸パンと一緒に提供されたためフィッシュバーガーのようにアイゴのフライを一緒に挟んで食べる生徒もいました。佐伯市立東雲小学校、東雲中学校では「アイゴのカレーマリネ」が学校給食で提供されました。給食では、オリジナルのランチョンマットも配布され食べながらも学べる工夫をしました。
また、直川小学校と佐伯市立東雲小学校では、給食の時間に行われる学校放送を利用して全生徒にアイゴについて簡単に知ってもらえる機会を設けました。食べながらもアイゴの皮の弾力があることや美味しい白身であることなど、「美味しい」からアイゴについて学んでいました。
参加者からの声
(出前授業に参加した生徒)
初めは悪い印象だったけどクイズなどを通して、アイゴは悪くないんだなと思いました。もっとアイゴについて知ってみようと思いました。
(出前授業に参加した生徒)
海がここまで大変なことになっているとは知らなかったし、クイズや実物を見てとても面白かった。
他の魚などについても調べてみようと思いました。
(出前授業に参加した生徒)
アイゴのファンになりました。アイゴのこと、海洋環境のことについて自分なりに調べたり考えたりするようにしたいです。
(給食を食べた生徒)
皮がめっちゃ伸びるけど美味しかった。思ったより臭くなくて美味しかった。
(給食を食べた生徒)
授業で聞いていたときはどんな味なのか想像しながら、臭いもあり毒もあるということでドキドキしていたが、臭いも気にならず美味しかった。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人KIISA
活動内容:高校生が地域を知るきっかけをつくるカフェ”cafe &comunity KIISA”の運営。cafe & comunity KIISAはカフェ機能とコミュニティスペース機能を持つ高校生びいきの場所です。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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