「マイナビ 2026年卒大学生のライフスタイル調査」を発表
大学生の結婚後の共働き希望は72.1%で調査開始以来最多。将来像について「結婚しない」、「婚姻関係にこだわらない」という意見も。「物価上昇の影響を感じる」学生は85.7%で、前年より5.3pt増加
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒 大学生のライフスタイル調査」の結果を発表しました。
TOPICS
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共働き希望は調査開始以来最多の72.1%で8年連続の増加。理由は「一方の収入だけでは生活できない」が最多で3年連続の増加【図1、2】
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自身の将来像について13.3%は「結婚しない」、11.9%は「愛する人と暮らすが、婚姻関係にこだわらない」と回答【図3】
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「子供は欲しくない」と考える大学生が17.7%。理由は「うまく育てられる自信がない」(60.8%)が最多、「経済的に不安だから」(54.5%)が2番目に多く前年比3.5pt増【図4、5】
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物価高の影響を感じる学生は前年比5.3pt増。特に「食費」「家賃」「学食・生協の値段」などへの影響を実感する学生が増え、「貯金を切り崩した」という回答も【図6、7】
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14.4%の学生が性格診断テストの結果を「自分の適職を考える参考にする」と回答。「自己分析やESの参考」「企業選びやインターンシップの選択が容易に」といった声も【図8、9】
共働き希望は調査開始以来最多の72.1%で8年連続の増加
理由は「一方の収入だけでは生活できない」が最多で3年連続の増加
【調査概要】
結婚後も共働きを希望する割合は8年連続で増加し、全体で72.1%(前年比2.1pt増)となり、16年卒の調査開始以来最多だった。男女別にみると、男子は67.5%(前年比3.4pt増)、女子は77.9%(前年比4.4pt増)で、男女ともに前年を上回る高い水準となった。共働きを希望する理由は、「一方の収入だけでは生活できないから」(16.6%)が前年比1.8pt増で3年連続の増加となった。また「仕事でキャリアを積みたい(出世したい)から」(13.5%)も増加傾向にあり、ダブルインカム※によって経済的な不安を解消したいという思いや、男女ともに自身やパートナーのキャリアを尊重したいという思いから共働きを希望する学生が多いことがわかる。【図1、2】
※「ダブルインカム」:世帯に2つの収入源があること。共働き(共稼ぎ)世代、ダブルポケットともいう
【図1】
【図2】
自身の将来像について13.3%は「結婚しない」
11.9%は「愛する人と暮らすが婚姻関係にこだわらない」と回答
自身の理想の将来の暮らし方について聞いたところ、最も多かったのは「愛する人と結婚」で66.7%となり、次いで「結婚しない」が13.3%、「婚姻関係にこだわらない」が11.9%となった。
「結婚して子供を持つ」というライフスタイル以外にも、「婚姻関係にこだわらず愛する人と暮らす」、「ペットと暮らす」、「友人と暮らす」など、多様なスタイルを描いていることがわかる。【図3】
【図3】
「子供は欲しくない」と考える大学生が17.7%。理由は「うまく育てられる自信がない」(60.8%)が最多、「経済的に不安だから」(54.5%)が2番目に多く、前年比3.5pt増
子育てに関する考えを聞くと、もっとも多かったのは前年同様「育児休業を取って子育てしたい」(57.1%)で、次いで多かったのは「今のところあまり子供は欲しくない」(17.7%)となった。「子供が欲しくない理由」としても最も多かったのは「うまく育てられる自信がない」(60.8%)が前年同様で最多だったが、前年で3番目に多かった「経済的に不安」(54.5%)が前年より増加し、今回の調査では2番目に多い結果となった。【図4、5】
【図4】
【図5】
物価高の影響を感じる学生は前年比5.3pt増。特に「食費」「家賃」「学食・生協の値段」などへの影響を実感する学生が増え、「貯金を切り崩した」という回答も
「物価上昇の影響を感じる」と回答した学生は85.7%で、前年より5.3pt増加した。影響としてもっとも多かったのは「食費が上がった」(56.0%)で前年比5.3pt増、次いで「学食・生協の値段が上がった」(32.6%)で前年比4.3pt増、そのほか「家賃が上がった」(7.0%)が1.7pt増となった。「一人暮らし」の学生では影響はより顕著で、「食費が上がった」は65.5%、「水道光熱費が上がった」は37.5%、「貯金を切り崩した」は12.8%など、いずれも全体数値を超える結果となった。【図6、7】
【図6】
【図7】
14.4%の学生が性格診断テストの結果を「自分の適職を考える参考にする」と回答
「自己分析やESの参考」「企業選びやインターンシップの選択が容易に」といった声も
性格診断テストが話題となるなかで、診断結果を日ごろどのように使っているかを聞いたところ、最も多かったのは「自分の性格を知るため」(60.4%)で、次いで「他人や家族の性格を知るため」(16.5%)だった。また、「自分にあった仕事・適職を考える参考」も14.4%となり、活用した具体例としては、「就活のための自己分析で活用した。診断結果のキーワードを自分軸として利用している」や「自分の適性に合った職業を知ることで、企業選びやインターンシップの選択が容易になった」などの声があがった。一方で、「自分の診断結果が向いている職業を調べたが、あまり興味のないものしかなかったため、役に立たなかった」や「友人との会話の中で楽しんだ程度で、本当に就職活動等に使うことは無いと思う」という意見もあり、一定の距離感をもって接している学生もいることが分かる。【図8、9】
【図8】
【図9】
【調査担当者コメント】
共働き希望率が過去最高となり、育児休業の取得希望率も前年同様の高い位準となるなど、いまの大学生の間では男女がともにキャリアを積み、ともに子育てに参画する意識が根付いてきているようです。また、結婚を望まない学生や、婚姻関係にこだわらないパートナシップを希望する学生など、学生の思い描く将来像の多様さがうかがえます。一方で、共働きを希望する理由や子供は欲しくないと考える理由として、経済的な不安を挙げる学生が増加していることもわかりました。日常生活において物価高騰の影響を感じる学生も前年より増加しており、学生の思い描くキャリア観・人生観に、目下の経済的な不安が影を落としている可能性もあります。VUCA・BANIの時代を生きる学生たちの、キャリア形成の難しさが垣間見えます。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 長谷川 洋介
【調査概要】「マイナビ 2026 年卒大学生のライフスタイル調査」
○調査期間/2024年11月28日(木)~12月25日(水)
○調査方法/マイナビ2026の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2026年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/1,633名(文系男子217名 文系女子820名 理系男子249名 理系女子347名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250127_91405/)からご確認いただけます。
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