「マイナビ 2024年度 就職活動に対する保護者の意識調査」を発表
保護者が子どもに働いてほしい就職先は今年も「公務員」が1位。子どもの入社企業に「給与や賞与の高さ」を求める保護者が増加傾向
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株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、大学4年/大学院2年以上で今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中の子どもを持つ保護者を対象に実施した、「マイナビ 2024年度 就職活動に対する保護者の意識調査」の結果を発表しました。
TOPICS
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保護者が知っている「話題の就活ワード」は、「お祈り」「勤務地ガチャ・配属ガチャ」「オワハラ」などに続き「早期選考」も上位に【図1、2】
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子どもの入社する企業に求める特徴は「経営が安定している」が前年につづき最多。「給与や賞与が高い」も増加傾向【図3】
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子どもに働いてほしい就職先1位は「公務員」。「トヨタ自動車」「NTT」「伊藤忠商事」などが続く【図4】
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「オヤカク」を経験した保護者は45.2%。子どもの内定企業の内定式・入社式の案内を受け「実際に参加」した保護者は約4割【図5、6、7、8】
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「103万円の壁引き上げ」について「物価が上がるもっと前から実施してほしかった」など賛成の声がある一方、「学業が疎かになっては意味がない」などの声も【図9】
【調査概要】
保護者が知っている「話題の就活ワード」は、「お祈り」「勤務地ガチャ・配属ガチャ」
「オワハラ」などに続き「早期選考」も上位に
「就職活動」にまつわる言葉で知っているものを聞いたところ、最も多かったのは「お祈り」(22.1%)で、「勤務地ガチャ・配属ガチャ」(21.5%)、「オワハラ」(20.7%)が続いた。また、今年から新たに選択肢に追加した「早期選考」は19.8%となり、比較的高い認知度となった。
今の就職活動について問題だと感じることは「就職活動開始時期が早い」(26.9%)が最多で、昨年よりも増加した。就職活動のスケジュールは、大学3年生の3月に企業の採用広報活動の開始、4年生の6月に企業の選考の開始というものが正式だが、それよりも早く採用選考を行う企業もあり、大学3年生の3月の時点で既に内々定を保有している学生もいる。「早期選考」という言葉の認知度や就職活動開始時期が早まることによる学業の圧迫などの問題意識から、就職活動が始まるのが早いと感じる保護者がいることがわかる。【図1、2】
【図1】
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【図2】
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子どもの入社する企業に求める特徴は「経営が安定している」が前年につづき最多
「給与や賞与が高い」も増加傾向
子どもが入社する企業にどのような特徴があると良いかを聞いたところ、「経営が安定している」(54.1%)が前年同様に最多で、前年より5.5pt増加した。そのほか「本人の希望や意志に沿っている」(20.6%)や「社風や雰囲気が良い」(16.5%)、「福利厚生が充実している」(16.4%) などが上位となった。また、前年からの増加幅をみると「給与や賞与が高い」(14.4%)が前年より2.3pt増加し、増加幅としては「経営が安定している」(前年比5.5pt増)に次いで2番目となるなど、子どもの就職先に待遇面の良さを求める保護者が増えていることがわかる。【図3】
【図3】
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子どもに働いてほしい就職先1位は「公務員」
「トヨタ自動車」「NTT」「伊藤忠商事」などが続く
子どもに働いてほしい企業を自由回答できくと、1位は例年と変わらず「公務員」となり、保護者の安定志向がうかがえる結果となった。民間企業の1位は前年同様「トヨタ自動車」で、他にも前年の調査で上位10社に入っていた「NTT(日本電信電話)」、「伊藤忠商事」、「ソニー」、「全日本空輸」、「グーグル」などが今年もランクインした。外資系企業では、前年同様に「グーグル」の人気が根強い。学生の人気企業ランキング上位10社と比較すると、「トヨタ自動車」「伊藤忠商事」「ソニー」「パナソニック」「味の素」など学生と保護者で共通して人気の企業もある一方で、文系学生1位の「ニトリ」や、「みずほフィナンシャルグループ」「三菱UFJ銀行」といったメガバンクなどは保護者側のランキングには見られず、親子間で人気企業に対するイメージが異なっている様子がうかがえる。【図4】
【図4】
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「オヤカク」を経験した保護者は45.2%
子どもの内定企業の内定式・入社式の案内を受け「実際に参加」した保護者は約4割
子どもの内定企業から受けた連絡として最も多かったのは「内定確認の連絡」いわゆる「オヤカク」で45.2%だった。次いで「内定式・入社式への招待」(17.6%)となり、そのうち子どもの内定企業の内定式に「実際に参加した」という保護者は39.2%、入社式に「参加予定」という保護者は41.9%となった。 企業からこうした案内や連絡を受けることについては7割以上の保護者が「良い印象を受けた」と答えており、理由として「誠実な会社の姿勢が伝わってきたから」「自分の子が評価してもらえたことが純粋に嬉しかったから」のような声があった。企業から内定式や入社式の案内を受けることに保護者側も好印象を持っており、そうした心情から内定式や入社式への参加を決める保護者が多いということが考えられる。【図5、6、7、8】
【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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「103万円の壁引き上げ」については「物価が上がるもっと前から実施してほしかった」
「自分で生活費や学費を稼ぐ必要のある学生もいるので現状の上限は低すぎる」など肯定的な意見
一方「バイト三昧になるのもよくない」「学業が疎かになっては意味がない」などの声も
パートやアルバイトによる給与収入が103万円を超えると所得税が生じる、いわゆる「103万の壁」について、大学生の子を持つ保護者としてどのように感じるかを聞いたところ「もう少し早く施行してほしかった」「もっと引き上げて、子供自らが学費を捻出できるようにしてほしい」のように、引き上げに肯定的な声が寄せられた。特に「物価が上がるもっと前に実施してほしかった」「物価の上昇に伴っていない。一刻も早く上限を上げるか、撤廃して欲しい」のように、物価上昇の影響を踏まえた意見が見られた。一方で「バイト三昧になるのもよくない」「大学生は勉強が本分であり、まじめに勉強すれば、アルバイトしている時間などないはず」のように、学生の本分である学業への影響を懸念するものや、「アルバイトをしなくても、大学に通えるような制度作りの方が合理的である」「学生がそんなに働かなくてもいい対策を考えて欲しい」のように、学生が生活費や学費捻出のためにアルバイトをしなければならない現状に対する意見も見られた。【図9】
【図9】
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【調査担当者コメント】
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子どもの就職先に求めるものとして「給料や賞与が良い」が増加しました。「103万円の壁」引き上げの議論についても物価上昇の影響に言及する声もあり、経済的な不安からより一層待遇の良い企業への就職を求めるようになっているとも考えられます。また、企業から入社式の案内を受け、参加予定であるという保護者が4割以上という結果になりました。子どもの内定企業から連絡を受けることに多くの保護者が好意的な立場であることから、保護者としても子どもの社会人スタートの晴れの日に同席でき、また企業としても保護者が抱くさまざまな不安を軽減・払拭できるといったメリットが考えられます。
マイナビキャリアリサーチラボ研究員 長谷川 洋介
【調査概要】「マイナビ 2024年度 就職活動に対する保護者の意識調査」
○調査期間/2024年12月20日(金)~12月24日(火)
○調査方法/WEBによるアンケートフォームに回答
○調査対象/株式会社クロス・マーケティングのモニターで以下の子どもを持つ保護者を対象
「大学4年/大学院2年以上で今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中」の子ども
○調査機関/株式会社マイナビ(アンケートモニター提供元:株式会社クロス・マーケティング)
○有効回答数/1,000名
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250207_92072/)からご確認いただけます。
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