シリア北西部:はしかとポリオの予防接種キャンペーン開始~地震被災地で80万人の子ども対象【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

ポリオとはしかの予防接種キャンペーンで、接種前に問診を受けるモハメドちゃん。(シリア) © UNICEF MENAポリオとはしかの予防接種キャンペーンで、接種前に問診を受けるモハメドちゃん。(シリア) © UNICEF MENA

【2023年4月7日 カイロ/アンマン発】

4月8日よりシリア北西部で、約80万人の5歳未満児を対象にした、はしかとポリオの2つの感染症の予防接種キャンペーンが始まります。はしかとポリオは、幼い子どもの命を奪う可能性がある一方、ワクチンで予防可能な病気です。

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ユニセフ(国連児童基金)、世界保健機関(WHO)、Gaviワクチンアライアンスの支援を受け、現地の保健NGOパートナーやシリア予防接種グループ(Syria Immunization Group)と連携したこの予防接種推進活動は、シリアとトルコの一部地域に壊滅的な被害をもたらした地震からわずか2カ月余りで開始されようとしています。

ユニセフの中東・北アフリカ地域事務所のアデル・ホドル代表は「最も幼く、最もぜい弱な立場に置かれている子どもたちを集団感染の潜在的なリスクから保護することは、命を守ることになります。私たちは長年の経験から、ワクチンが効果的であることを知っています」と述べています。
 

北西部で行われたコレラの予防接種キャンペーンで、経口コレラワクチンの投与を受ける子ども。(シリア、2023年3月9日撮影) © UNICEF_UN0819549_北西部で行われたコレラの予防接種キャンペーンで、経口コレラワクチンの投与を受ける子ども。(シリア、2023年3月9日撮影) © UNICEF_UN0819549_

12年にわたる紛争で医療システムが著しく弱体化した後、地震によって67の保健施設の一部または全部が損壊したこの地域では、子どもたちの予防接種率を向上させることが優先課題となっています。また、10万人近くが地震によって新たに避難し、上下水道・衛生設備が不十分な過密なキャンプで生活しています。

はしかとポリオのワクチンは、イドリブとアレッポ北部の地震の影響を最も受け、最もリスクにさらされている12の地区の子どもを対象とする予定です。はしかとポリオは急速に感染拡大する恐れがあり、はしかは重度の呼吸器疾患を、ポリオはまひを引き起こし、どちらも死を招く可能性があります。

「特に現在のような人道的状況において、こうした予防接種の取り組みを継続することはきわめて重要です。この取り組みは、先月約170万人を対象に行われたコレラ予防接種キャンペーンに続くものです」と、ホデル代表は付け加えました。

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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