【発売前から賞賛の声、続々】日本絵本賞受賞作『ねことことり』の待望の続編『あおいことり』10月2日(木)に発売!

世界文化社は、日本絵本賞受賞・親子で読んでほしい絵本大賞など、数々の絵本賞に輝いた『ねことことり』の続編として、絵本『あおいことり』(作/たてのひろし 絵/なかの真実)を10月2日(木)に発売いたします。
◆ 日本絵本賞受賞作『ねことことり』から約3年―待望の続編を刊行!

前作『ねことことり』から約3年。続編として『あおいことり』がついに刊行となります。本書は、猫の視点で描かれた前作と対をなす「ことりの視点」で物語が紡がれます。
『ねことことり』は、子どもから大人まで多くの読者に愛され、「猫も、家の壁の木目も、本物みたい」(小学生)「紅茶の香りや花の匂いがする」(50代)「何度も読み返したくなる奥深さ」(30代)など、たくさんの共感の声が寄せられました。
本書『あおいことり』もあたたかで示唆に富んだ物語と、香りや音楽まで立ち上るような美しい絵が印象的な作品です。
◆ 『あおいことり』のあらすじ

あおいことりは たいせつな いえをつくるために、もうなんにちももりからもりへ こぶしのこえだを さがしまわっていました。そんなある日、匂いがわからない、ねこにであいます。
「……おねがいがあります。そこにある こえだを、すこし わけて もらえないでしょうか?」
ことりは ねこから いちにち いっほんずつ、こえだを わけてもらい……。
鼻のきかない猫のために、小鳥の親子が選んだ命がけの行動とは?
家族のぬくもりと、他者と分かち合う心。自然との共生、そして別れの先に芽吹く小さな希望の物語。

◆ 作者・たてのひろしさんからのメッセージ
ことりの探すこぶしの枝がなぜ森にないのでしょうか。それは、ある理由でねこの社会がこぶしの木を片っ端から切って利用しているからです。
極端で一方的な天然資源の消費は、野生の資源循環の均衡を崩します。一つの種が絶滅することで、それを利用する多くの生物が影響を受けます。自然界は動的な関係でできており、そこには常に人知を超えた均衡の力が働いています。そう考えた時、猫社会が行っているこぶしの木の極端で一方的な搾取は、資源循環に対して果たしてどのような影響を与えていると考えられるでしょうか。小鳥の告白によってそのことに気づいた猫は、この物語の最後に、ささやかな働きかけをします。これは自然界にとってほんの小さなことに過ぎません。しかし、この猫のささやかな働きかけを立場の違うすべての猫が行ったなら……。
地球の環境は、こんな簡単な働きかけでは解決できないほど歪んでいるようです。物語では、猫は人間界、小鳥は自然界を重ねています。小鳥はいつも猫に優しい。どこまでも与えてくれるし、傷つけられても、恨んだり呪ったりしない。しかし、その優しさに気づかなければ、猫は破滅していくでしょう。
◆ 一足前にお読みいただいた方からの感想、続々!

発売前に公開した「ネットギャリー」には、書店関係者や一般読者の皆さまから、胸に響くご感想を数多くお寄せいただきました。ありがとうございました。(以下、一部抜粋)

●『ねことことり』が大好きでポップを書いたりブックトークで使ったり、かなり子どもたちにアピールしました。そんな本の続編が出て、とても興奮しています。今回はことりサイドからのお話でしたが、あのシーンの裏側。はこうだったんだ。とまたまた想像が膨らみ、幸せな気持ちで読ませていただきました。(図書館関係者) ●とにかく絵が素晴らしいです。「ねことことり」からさらに繊細さと奥行きが磨かれて描かれており、物語に温かい体温をもたらせていました。優しい気持ちに溢れた一冊。(教育関係者) ●立場の違いを超えて、深い交流ができること。わたしたちはこの猫と小鳥から大いに学ぶところがあります。なかの真実さんの精緻で美しい絵とたてのひろしさんのことばを削ぎ落としたテキストのバランスが絶妙で、この世界に埋没する楽しみを味わえます。(レビュアー) ●ダイナミックに描かれた鳥の家族と風景が素晴らしいです。こぶしの木がみつからないのではとはらはらしました。ねことの交流にも心があたたかくなります。鳥、ねこ、風景と絵が美しく、何度も読み返したくなる絵本です。(書店関係者) ●美しくて、心が澄み渡るみたいに感じました。お話に温もりがあっていいですね。鳥の動きのなんと精妙で鮮やかなこと。猫の表情や仕草もこれはもう猫好きにはたまりません。続編、あるいは猫編を期待しております!!(レビュアー) ●『ねことことり』に出会ってから、たてのひろしさんとなかの真実さんの生み出す多彩な彩りと多くを語らない透明感あふれる心の描写に魅了されています。(書店関係者) |
◆ 作者プロフィール
作/たてのひろし(舘野鴻)
1968年、神奈川県生まれ。画家・絵本作家。幼少期より、熊田千佳慕氏に師事。『つちはんみょう』(偕成社)で小学館児童出版文化賞、『ねことことり』(世界文化社)・『どんぐり』(小峰書店)で日本絵本賞を受賞。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『がろあむし』(偕成社)、『うんこ虫を追え』『すずめばち』(福音館書店)、『うさぎのしま』「3びきのあまがえる」シリーズ(世界文化社) など、読み物に『ソロ沼のものがたり』(岩波書店) がある。
絵/なかの真実
1984年、神奈川県生まれ。画家・イラストレーター。武蔵野美術大学卒業。デザイン事務所勤務を経てイラストレーターとして活動する中で、舘野鴻氏に絵を学ぶ。『みどりのがけのふるいいえ』(世界文化社)で絵本作家デビュー。『ねことことり』で日本絵本賞を受賞。「いきものづくし ものづくし」シリーズ(福音館書店)の4巻内「しろくろのいきもの」、6巻内「さるのかお」の作画を担当。
◆ 刊行概要

『あおいことり』
■作/たてのひろし(舘野鴻)
■絵/なかの真実
■発売日:2025年10月2日(木)
■定価:1,650円(税込)
■仕様:A4変型・32ページ
■発行/株式会社世界文化社
◆ 既刊情報

『ねことことり』
■作/たてのひろし(舘野鴻)
■絵/なかの真実
■発売日:2022年10月4日(火)
■定価:1,650円(税込)
■仕様:A4変型・32ページ
■発売:株式会社世界文化社
https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/22806.html
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