「マイナビ 2026年卒大学生就職意識調査」を発表
学生の企業選択のポイントは「安定している会社」が5割を超え、7年連続で最多。「給料が良い会社」は4年連続で増加

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒大学生就職意識調査」の結果を発表しました。
TOPICS
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26年卒の学生の就職観は「楽しく働きたい」が最多。「個人の生活と仕事を両立させたい 」は3年連続、「収入さえあればよい」は5年連続で増加【図1】
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学生の中小企業志向が増加。初任給引き上げが中小企業に波及したことが影響した可能性も。
大手企業志向は2年連続で半数を超えるも前年比微減【図2、3、4】 -
企業選択のポイントは「安定している会社」が5割を超え、7年連続で最多。「給料が良い会社」も4年連続の増加【図5】
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学生が行きたくない会社は「ノルマのきつそうな会社」が今年も最多。「転勤が多い会社」も5年連続で増加し、3割を超える【図6】
26年卒の学生の就職観は「楽しく働きたい」が最多
「個人の生活と仕事を両立させたい 」は3年連続、「収入さえあればよい」は5年連続で増加
【調査概要】
就職観について当てはまると思うものを聞いたところ、37.4%の学生が「楽しく働きたい」と回答し、例年同様に最多となった。次いで多かった「個人の生活と仕事を両立させたい(25.6%)」は3年連続で増加し、前年からの増加幅が1.1ptと最も大きく、学生のワークライフバランスへの意識の高まりがうかがえる。一方で、「収入さえあればよい」(8.4%)も5年連続で増加しており、10年前(2.6%)と比較すると3倍以上となった。近年の物価上昇の影響で、「食費」「家賃」「学食・生協の値段」などの上昇を感じる学生が増えているほか※1、「お金に対する不安」を感じる学生も増加傾向にある※2。経済的な負担や不安が増している状況が続き、収入にもこだわりを持つ学生が増えていると推測される。【図1】
※2:マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(27・28年卒対象)
【図1】

学生の中小企業志向が増加。初任給引き上げが中小企業に波及したことが影響した可能性
大手企業志向は2年連続で半数を超えるも前年比微減
大手企業志向(「絶対に大手企業がよい」と「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の回答の合計) は51.8% で、2年連続で5割を超えるも前年比1.9pt減となった。中堅・中小企業志向※3は43.0%で、前年比0.1pt増。詳細をみると、もっとも大きく増えていたのは「中堅・中小企業がよい」(7.7%)で、前年比1.9pt増となった。 「マイナビ2026年卒企業新卒採用予定調査」によると、初任給を引き上げ予定とした企業は25年卒より増加しており、特に従業員数300人未満の企業においてその増加幅が大きかったことから、初任給引き上げの動きが上場企業以外にも波及していることが推察される。これまで上場企業・大手企業による初任給引き上げが社会的に注目を集めていたが、幅広い業界で初任給引き上げの動きが活発化し、給与等の待遇面の条件が見直されたことが、中小・中堅企業志向の学生が増えた背景の1つと考えられる。【図2、3、4】
※3:「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」と「中堅・中小企業がよい」の合計
【図2】

【図3】

【図4】
参考:マイナビ2026年卒企業新卒採用予定調査

企業選択のポイントは「安定している会社」が5割を超え、7年連続で最多
「給料が良い会社」も4年連続の増加
企業を選択する際にどのような企業がよいか(あてはまると思う項目を2つまで選択)を聞いたところ、「安定している会社」が51.9% (前年比2.0pt増)で7年連続で最多となり、はじめて5割を超えた。また「給料の良い会社」も4年連続で増加し、前年比1.6pt増の25.2% となった。前年からの増加幅に関してはこの2項目が特に大きく、就職観における「収入さえあればよい」(図1を参照)という回答の増加と同様に、物価高に伴う経済面への不安や初任給引き上げ・賃上げといった動向の影響が考えられる。【図5】
【図5】

学生が行きたくない会社は「ノルマのきつそうな会社」が今年も最多
「転勤が多い会社」も5年連続で増加し、昨年につづき3割を超える
行きたくない会社を聞いたところ、「ノルマのきつそうな会社」が前年に続き最多で38.2%だった。2番目に回答が多い「転勤の多い会社」は31.0% (前年比0.7pt増)で、今年も3割を超え、5年連続での増加となった。「転勤の多い会社」が増加している背景の1つとして、近年の学生の共働き志向の高さが考えられる。結婚後の仕事に関して「共働きが望ましい」と回答した学生は全体で72.1%と高い傾向にある※4。ライフスタイルの変化、特に結婚後の仕事のあり方に関する考え方の変化に伴い、転勤により勤務地が頻繁に変更になることに対して抵抗を感じている学生が多いと考えられる。【図6】
※4: マイナビ2026年卒大学生のライフスタイル調査
【図6】

【調査担当者コメント】

企業選択のポイントでは「給料の良い会社」が4年連続で増加し、「収入さえあればよい」が増加傾向にあるなど、近年の物価上昇や学生が感じている将来への経済的不安などが反映された結果となりました。大手企業志向は前年同様5割を超える高い水準である一方、中小企業志向の学生が増加に転じており、初任給引き上げの動きが上場企業以外にも波及していることの影響を感じさせます。学生は企業規模や給与・待遇のみで就職先を選ぶわけではないですが、将来の収入や経済的な不安を過度に意識せずにキャリア選択が可能となるような状況に今後より近づいていくことが望ましいと考えます。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 長谷川 洋介
【調査概要】「マイナビ 2026年卒大学生就職意識調査」
○調査期間/2024年10月1日(火)~2025年3月25日(火)
○調査方法/WEB入力フォームによる回収
○調査対象/2026年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/36,311名(文系男子11,044名 文系女子14,946名 理系男子6,495名
理系女子3,826名。)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250423_95696/)からご確認いただけます。
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