インド・パキスタン国境付近、サイクロン上陸:62万5千人超の子どもが危険に【プレスリリース】
ユニセフ地域事務所臨時代表 声明
【2023年6月15日 カトマンズ(ネパール)】
ユニセフ(国連児童基金)南アジア地域事務所臨時代表のノアラ・スキナーは、本日サイクロン「ビパルジョイ(Biparjoy)」がパキスタン国境付近のインド沿岸部に上陸したことにより、62万5,000人以上の子どもたちが危険にさらされていることを受け、以下の声明を発表しました。
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本日上陸したサイクロン「ビパルジョイ」により、62万5,000人以上の子どもたちが強風、大雨、洪水による直接的な危険にさらされています。
私たちは、沿岸洪水の危険にさらされている地域で暮らす子どもたちの健康と安全について、深く懸念しています。その子どもたちの多くが、今回のサイクロンが襲来する以前から脆弱な状態にありました。
パキスタンでは、昨年の大洪水で最も甚大な被害を受けたシンド州の子どもたちと家族にとって、サイクロン「ビパルジョイ」がまた新たな危機をもたらす恐れがあります。私たちはパキスタン政府による緊急対応を支援する用意ができています。ユニセフ・パキスタン事務所は、最も大きな被害が予想される地区の近郊に、衛生・浄水キット、蚊帳、ビタミンAカプセルなど、子どもとその家族の命を守るための支援物資を予め配備しました。
同様にインドでも、最も脆弱な立場にある子どもたちとその家族に焦点を当て、インド政府の緊急対応を支援する準備が整っています。被災地では、災害への備え、対応、避難の取り組みを主導している政府と連絡を取りながら、最も被害を受けた地区に関する最新情報を共有し発信するために、機関間グループと連携して活動しています。
支援のニーズが明らかになるにつれ、私たちは最も被害を受けた子どもたちとその家族に手を差し伸べるため、あらゆる手段を講じる用意があります。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)
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