現役復帰7年目のシーズンを戦うクルム伊達公子選手に独占インタビュー!・・・「全仏オープンテニス」を5月25日からWOWOWにて連日生中継!(初日無料放送)
フランス・ローランギャロスで5月25日(日)に開幕するグランドスラム第2戦「全仏オープンテニス」。WOWOWではレッドクレーで行なわれる伝統の大会を全15日間、連日生中継でお届けする。
43歳になった今も不屈の精神でチャレンジを続けるクルム伊達公子。3月にメキシコで行われたモンテレイ・オープンでは、1回戦で第1シードのフラビア・ペンネッタ、準々決勝では第8シードのモニカ・プイグとシード勢を次々と破りベスト4に進出した。準決勝では惜しくも敗退したが、チェコのカロリナ・プリスコバと組んだダブルスでもベスト4まで進むなど、現在でもトップレベルでのテニスを続けている。
最も華麗で、最も過酷なトーナメントといわれる「全仏オープンテニス」。その開幕を前に、WOWOWがクルム伊達選手に独占インタビューを行った。
Q:現時点での今シーズンの自己評価、思うところは?
クルム伊達:テニス自体がすごく悪いわけでもないですが、すごく良いわけでもないという状態が続いています。悪いことではないのですが、自分の中ではちょっと手応えが感じられない。
調子が悪いわけではない、悪いから何かしないといけないというわけでもない。すごく良いから手応えを感じて試合に入れるわけでもない。いつも何かちょっと物足りない感じの中で戦っている状況です。
Q:パタヤ・オープンでは、ガルビネ・ムグルッサ選手、モンテレイ・オープンではフラビア・ペンネッタ選手といった20位、30位台の選手にも勝ってきています。良い結果がでていると思いますが。
クルム伊達:これまでは大会に入る前に、なんか今回は調子良いなとか、体調が良ければなんとなく手応えがあるからいけるかも、といった自分自身への期待感の中で大会に入ることが調子の良い時はある程度ありました。
でもそういう感覚まではいかない。いつももうちょっと、もうちょっと何かがと思う中で、試合に入っていくことが多いです。でもかといって何かが悪いというわけでもない。そこがもう一つ物足りない部分につながっていると思います。何か際立つものが見えない感じです。
Q:2008年4月に復帰会見をされて、7年目のシーズンを迎えました。早くももう7年目なのか、やっと7年目なのか。ご自身ではどう感じられていますか?
クルム伊達:もう6年もやったの?!という感じですね。まさかの6年ですね。年月という意味でもそうですし、6年なんだかんだ言いながらグランドスラムに出場を続けることもできています。
それができているというのも、冷静に考えれば自分でも奇跡と言っていいんじゃないかな、と思っています。自分の気持ちがそれだけ続いていることも、身体がもったこともそうです。
ツアー中は、当たり前のように、若い選手と同じようにもがいているため思いませんが、よく6年も気持ちも身体ももったし、この場所にいられたなと思います。
あと一つは90年代のキャリアが8年なので、それに近づく年数をやっているかと思うと、自分でもさらにすごいと驚きますね。
Q:今の一番の悩みはなんですか?それを解決するために取り組んでいることは?
クルム伊達:悩んでいることは、せっかく怪我しなかったのに、最近怪我が続いたので、どう怪我をしないのか、そこに尽きますね。
Q:具体的な対策、欠かせないこと。これだけはやっておかないといけない、重要なことは?
クルム伊達:やれることは常にどれもこれもやっているので、今改めて新しいことというのは、限られてきます。回復力が高まることも期待できないですし、科学的にやっても限界はあるので、基本的にはできるだけコートの中でエネルギーを使う。
本当に栄養面と自分の身体のケアと、自分の身体と常に向き合い、そこにより早く自分の変化をキャッチするということを心がける。今も怪我はしましたが、3、4週間まったく動けないということではなくて、小さい怪我でとどめられています。
ある程度身体の変化に気づいた時は、潔く諦める。諦めることが、テニスを長く続けられることにつながるので、怪我をしない身体というのは若い選手でも無理ですから、今の私の年齢を考えるといかに最小限にとどめるか、そこに気をつけないといけないと思います。
Q:グランドスラムでの活躍を目標に掲げていると思います。全豪オープンの振り返りと全仏オープンで挑戦したいことはありますか?
クルム伊達:全豪では自分のテニスはそれほど悪くなかった。暑かったですし、相手が若く長期戦に持っていかれると自分自身が苦しくなる、(それを踏まえて、全仏で挑戦したいのは)そうやって長いラリー・長い試合にならないように、自分がいかに動かず相手を走らせるテニスをするかですね。
長いラリーに持ち込ませないテニスを意識して、ここ数カ月はやっています。暑さや若い選手といったことも、大きな大会になれば勝ちへの執着心も大きくなるだけに、そこでどううまく戦うかを考えさせられました。そこは意識して、ずっと向き合っています。
クレーになるとなおさら長いラリーになったり、空間を使うテニスを全員がしてきます。そこをどう怪我をせずに、嫌いなクレーを戦い抜くか。サーフェスは違いますが、そこも共通する部分ですので、クレーでも意識してやってみようと思っています。
Q:全豪オープンでフェデラー選手は先手を取って相手を動かすと言っていました。クレーにおいても前に出るとか早いボールを打つというのは意識していますか?
クルム伊達:クレーで練習を積んで見えてくることはあると思います。どのサーフェスであれ、いかに自分が動かないということと、相手が嫌がるテニスということを考えると、私ができることの一つとしてネットプレーを活かすことが考えられます。
ネットにいける展開を作ることも、できないわけではない。それが自分の武器と言えるほどではないですが、相手が嫌がることは絶対だと思います。そこは武器ではなくても使っていくことが必要だと思います。
Q:相手を動かすテニスをしたいとおっしゃっていました。これがテニスの真髄かと思いますが、そのために磨く部分は?
クルム伊達:細かいことを言うと色々あるのですが、なかなか思うようにいかないことばかりで…。
あえて言うなら、バックのダウンザラインの精度を上げたい、というのが課題としてずっとありますね。
Q:それはご自身の中では武器として持っていたものを更に磨くということですか?
クルム伊達:武器を使うためにはその一本の精度が上がらないと、なかなかその展開に持っていけない。バックのダウンザラインに打つ精度が上がることで、ラリーの回数が減る。ダウンザラインに持っていければ、相手がクロス、つまり私のフォア側に振ってきたらカウンターで取るというパターンができるので。そこにいかに持ってこさせるかですね。
Q:クロスでの長い打ち合いは避けて?
クルム伊達:そうですね。そこに頼ってしまうと、どうしても長いラリーになってしまいます。
(長いラリーを避けるために)精度を上げたいです。
Q:全仏オープンでの戦いを楽しみにしています。良い結果を期待しています。ありがとうございました。
クルム伊達:ありがとうございました。
クルム伊達選手も出場を予定しているグランドスラム第2戦「全仏オープンテニス」は、5月25日(日)から6月8日(日)、全15日間をWOWOWにて連日生中継する。
■詳しくはWOWOW TENNIS ONLINEへ。
http://www.wowow.co.jp/sports/tennis/
◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆
★全仏オープンテニス
2014年シーズンのグランドスラム第2戦。 “日本のエース”錦織圭の戦いをはじめ、現地の感動と興奮を連日生中継でお伝えする。
【放送日】5月25日(日)~6月8日(日)連日生中継! ※初日無料放送
・「全仏オープンテニス 錦織圭 激闘スペシャル!」※無料放送
【放送日】6月1日(日)午後5:00~[WOWOWプライム]※無料放送
★ウィンブルドンテニス
歴史と伝統のウィンブルドン “日本のエース”錦織圭の戦いなど、現地の感動と興奮を連日生中継でお伝えする。
【放送日】6月23日(月)~7月6日(日)連日生中継!(29日除く) ※初日無料放送
・「明日開幕!ウィンブルドンテニス直前スペシャル!」
【放送日】6月22日(日)夜11:30~[WOWOWプライム]※無料放送
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43歳になった今も不屈の精神でチャレンジを続けるクルム伊達公子。3月にメキシコで行われたモンテレイ・オープンでは、1回戦で第1シードのフラビア・ペンネッタ、準々決勝では第8シードのモニカ・プイグとシード勢を次々と破りベスト4に進出した。準決勝では惜しくも敗退したが、チェコのカロリナ・プリスコバと組んだダブルスでもベスト4まで進むなど、現在でもトップレベルでのテニスを続けている。
最も華麗で、最も過酷なトーナメントといわれる「全仏オープンテニス」。その開幕を前に、WOWOWがクルム伊達選手に独占インタビューを行った。
Q:現時点での今シーズンの自己評価、思うところは?
クルム伊達:テニス自体がすごく悪いわけでもないですが、すごく良いわけでもないという状態が続いています。悪いことではないのですが、自分の中ではちょっと手応えが感じられない。
調子が悪いわけではない、悪いから何かしないといけないというわけでもない。すごく良いから手応えを感じて試合に入れるわけでもない。いつも何かちょっと物足りない感じの中で戦っている状況です。
Q:パタヤ・オープンでは、ガルビネ・ムグルッサ選手、モンテレイ・オープンではフラビア・ペンネッタ選手といった20位、30位台の選手にも勝ってきています。良い結果がでていると思いますが。
クルム伊達:これまでは大会に入る前に、なんか今回は調子良いなとか、体調が良ければなんとなく手応えがあるからいけるかも、といった自分自身への期待感の中で大会に入ることが調子の良い時はある程度ありました。
でもそういう感覚まではいかない。いつももうちょっと、もうちょっと何かがと思う中で、試合に入っていくことが多いです。でもかといって何かが悪いというわけでもない。そこがもう一つ物足りない部分につながっていると思います。何か際立つものが見えない感じです。
Q:2008年4月に復帰会見をされて、7年目のシーズンを迎えました。早くももう7年目なのか、やっと7年目なのか。ご自身ではどう感じられていますか?
クルム伊達:もう6年もやったの?!という感じですね。まさかの6年ですね。年月という意味でもそうですし、6年なんだかんだ言いながらグランドスラムに出場を続けることもできています。
それができているというのも、冷静に考えれば自分でも奇跡と言っていいんじゃないかな、と思っています。自分の気持ちがそれだけ続いていることも、身体がもったこともそうです。
ツアー中は、当たり前のように、若い選手と同じようにもがいているため思いませんが、よく6年も気持ちも身体ももったし、この場所にいられたなと思います。
あと一つは90年代のキャリアが8年なので、それに近づく年数をやっているかと思うと、自分でもさらにすごいと驚きますね。
Q:今の一番の悩みはなんですか?それを解決するために取り組んでいることは?
クルム伊達:悩んでいることは、せっかく怪我しなかったのに、最近怪我が続いたので、どう怪我をしないのか、そこに尽きますね。
Q:具体的な対策、欠かせないこと。これだけはやっておかないといけない、重要なことは?
クルム伊達:やれることは常にどれもこれもやっているので、今改めて新しいことというのは、限られてきます。回復力が高まることも期待できないですし、科学的にやっても限界はあるので、基本的にはできるだけコートの中でエネルギーを使う。
本当に栄養面と自分の身体のケアと、自分の身体と常に向き合い、そこにより早く自分の変化をキャッチするということを心がける。今も怪我はしましたが、3、4週間まったく動けないということではなくて、小さい怪我でとどめられています。
ある程度身体の変化に気づいた時は、潔く諦める。諦めることが、テニスを長く続けられることにつながるので、怪我をしない身体というのは若い選手でも無理ですから、今の私の年齢を考えるといかに最小限にとどめるか、そこに気をつけないといけないと思います。
Q:グランドスラムでの活躍を目標に掲げていると思います。全豪オープンの振り返りと全仏オープンで挑戦したいことはありますか?
クルム伊達:全豪では自分のテニスはそれほど悪くなかった。暑かったですし、相手が若く長期戦に持っていかれると自分自身が苦しくなる、(それを踏まえて、全仏で挑戦したいのは)そうやって長いラリー・長い試合にならないように、自分がいかに動かず相手を走らせるテニスをするかですね。
長いラリーに持ち込ませないテニスを意識して、ここ数カ月はやっています。暑さや若い選手といったことも、大きな大会になれば勝ちへの執着心も大きくなるだけに、そこでどううまく戦うかを考えさせられました。そこは意識して、ずっと向き合っています。
クレーになるとなおさら長いラリーになったり、空間を使うテニスを全員がしてきます。そこをどう怪我をせずに、嫌いなクレーを戦い抜くか。サーフェスは違いますが、そこも共通する部分ですので、クレーでも意識してやってみようと思っています。
Q:全豪オープンでフェデラー選手は先手を取って相手を動かすと言っていました。クレーにおいても前に出るとか早いボールを打つというのは意識していますか?
クルム伊達:クレーで練習を積んで見えてくることはあると思います。どのサーフェスであれ、いかに自分が動かないということと、相手が嫌がるテニスということを考えると、私ができることの一つとしてネットプレーを活かすことが考えられます。
ネットにいける展開を作ることも、できないわけではない。それが自分の武器と言えるほどではないですが、相手が嫌がることは絶対だと思います。そこは武器ではなくても使っていくことが必要だと思います。
Q:相手を動かすテニスをしたいとおっしゃっていました。これがテニスの真髄かと思いますが、そのために磨く部分は?
クルム伊達:細かいことを言うと色々あるのですが、なかなか思うようにいかないことばかりで…。
あえて言うなら、バックのダウンザラインの精度を上げたい、というのが課題としてずっとありますね。
Q:それはご自身の中では武器として持っていたものを更に磨くということですか?
クルム伊達:武器を使うためにはその一本の精度が上がらないと、なかなかその展開に持っていけない。バックのダウンザラインに打つ精度が上がることで、ラリーの回数が減る。ダウンザラインに持っていければ、相手がクロス、つまり私のフォア側に振ってきたらカウンターで取るというパターンができるので。そこにいかに持ってこさせるかですね。
Q:クロスでの長い打ち合いは避けて?
クルム伊達:そうですね。そこに頼ってしまうと、どうしても長いラリーになってしまいます。
(長いラリーを避けるために)精度を上げたいです。
Q:全仏オープンでの戦いを楽しみにしています。良い結果を期待しています。ありがとうございました。
クルム伊達:ありがとうございました。
クルム伊達選手も出場を予定しているグランドスラム第2戦「全仏オープンテニス」は、5月25日(日)から6月8日(日)、全15日間をWOWOWにて連日生中継する。
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2014年シーズンのグランドスラム第2戦。 “日本のエース”錦織圭の戦いをはじめ、現地の感動と興奮を連日生中継でお伝えする。
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