「2025年 高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査」を発表

高校生が大学選びで重視するのは「学べる内容」が5年連続で最多。受験校数は平均1.94校で2年連続2校以下。受験料の懸念や年内入試の増加による準備の大変さが影響

マイナビ

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年卒業の全国の高校生(進学情報サイト『マイナビ進学』会員)を対象に実施した、「2025年 高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査」の結果を発表しました。

TOPICS

  • 志望校選びで重視するポイントは「学べる内容(44.9%)」が5年連続で最多。「自分の学力との相性(26.6%)」は年々減少傾向【図1】

  • 受験校を選んだ時の悩みは「受験に合格できるか(32.8%)」、次いで「授業についていけるか(31.3%)」となり、学力面での不安が上位【図2】

  • 受験校数は平均1.94校で2年連続2校以下。理由は「受験校を増やすと受験料や入学金の支払いが大変だから(33.2%)」が最多【図3、4】

志望校選びで重視するポイントは「学べる内容(44.9%)」が5年連続で最多
「自分の学力との相性(26.6%)」は年々減少傾向

【調査概要】

高校3年生に志望校選びで重視するポイントを聞くと、「学べる内容(44.9%)」が5年連続で最多となった。次いで「取れる資格(31.7%)」、「学部名・学科名(30.6%)」となり、前年同様の順位だった。コロナ禍でのデジタル化の加速や、コロナ収束後に「大学・専門学校の個別相談会」などが再び開催されるなど、進学先を考える機会は増えているものの、進路選択において重視するポイントは変わらないことがわかる。
また、「自分の学力との相性(26.6%)」については、2021年の調査開始以来減少傾向で、背景には入試制度や学部・学科の多様化により、学力以外の幅広い選択肢から自分に合う進路選択ができるようになったことが考えられる。

【図1】

受験校を選んだ時の不安や悩みは「受験に合格できるか(32.8%)」
次いで「授業についていけるか(31.3%)」となり、学力面での不安が上位

受験校を選んだ時の不安や悩みについて聞くと、「受験に合格できるか(32.8%)」が最多となった。次いで「授業についていけるか(31.3%)」となり、受験前、入学後ともに学力面において不安を抱えている高校生が多い様子がみられる。また、2025年1月実施の共通テストは教科・科目の再編が行われた新課程入試の初年度であり、こうした入試方式の変化も学力面における不安要素の一つと考えられる。そのほか、「自分が学びたい内容を学べるか(28.0%)」や「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか(27.6%)」など、進学後に不安を抱える高校生もいることがわかる。【図2】

【図2】

受験校数は平均1.94校で2年連続2校以下
理由は「受験校を増やすと受験料や入学金の支払いが大変だから(33.2%)」が最多

受験校数を聞いたところ、平均で「1.94校(前年比0.17校増)」となり、前年よりやや増えたものの、2年連続で2校を切る結果だった。受験校数が2校以下の高校生に理由を聞くと、「受験校を増やすと受験料や入学金の支払いが大変だから(33.2%)」が最多となり、およそ3人に1人は金額面の影響で受験校数を絞っていることがわかる。
また、「受験校を増やすと対策の準備が大変だから(28.2%)」が2番目に多い結果となった。背景のひとつとして、面接や提出書類が多く、プレゼンテーションなど学校独自の内容が課せられることも多い「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」などの、いわゆる「年内入試」の受験者の増加が影響していると考えられる。【図3、4】

【図3】

【図4】

【調査担当者コメント】

今回の調査では、近年「年内入試」の受験者が増加している影響が多くみられました。受験校選びにおいて「自分の学力との相性」を重視する傾向が年々減少していることから、学力だけでなく多面的に受験生を評価しようとする年内入試増加の影響が考えられます。また、受験校数については平均で「1.94校」と前年同様2校を切る結果となり、2校以下に抑えた理由として「準備が大変だから」が2番目に多い結果でした。年内入試が増加する一方で、それに向けた対策・準備の大変さを感じたり、入学後の学力面に不安を抱える高校生がいたりと、入試方法の多様化に伴い受験生の苦労や不安が垣間見える結果となりました。
近年は上級学校側が提供する入学前教育や初年次教育も充実しています。合格・入学後は大いにそれらを活用しながら、進学先で多くのことを学んでほしいと思います。

マイナビ進学総合研究所 研究員  青木 湧作

【調査概要】「2025年 高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査」

○調査期間/2025年3月25日(火)~3月31日(月)

○調査方法/WEBフォームにて回答

○調査対象/2025年3月に卒業予定の高校3年生(マイナビ進学会員登録者)

○調査機関/自社調べ

○有効回答数/3,013名(WEB調査)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

※調査結果の詳細はこちら

(https://souken.shingaku.mynavi.jp/research/atooi_2025/)からご確認いただけます。

「MYLSIL(ミルシル)」にて、年内入試につながるキャリアコンテンツを提供開始!

 

近年の大学入試では、書類選考や面接試験などを含む選考を行う総合型選抜・学校推薦型選抜の利用者が増加し、一般選抜で進学する生徒は大学進学者の半数以下※となっています。

このような年内入試利用者の増加を受け、マイナビでは高校生から社会人までのキャリア開発、そして、心動くキャリアをつくるリーダーシップ開発に実績豊富な株式会社パスウィーヴと連携し、高校生のための新しい実践型キャリアデザイン教材を開発し、2025年4月より提供を開始しました。

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※文部科学省「大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究

<スマートフォン版>
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上場
未上場
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21億210万円
設立
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