老後もノンビリしていられない……60歳定年を過ぎても9割近い人が働き続け、「最期の日が来るまでに実現したい夢がある、もちたい」人は7割以上! 人生100年時代のリアルなシニア像とは?

主婦の友社「100歳地図意識調査アンケート」結果

株式会社主婦の友社

株式会社主婦の友社は、高齢者医療のトップランナー・和田秀樹氏による『わたしの100歳地図』の発売(2023年6月1日【木】にあわせ、人生100年時代の意識調査アンケートを実施し、40代~80代の男女175名から回答を得ました。


【サマリー】
人生100年時代が叫ばれ、平均寿命も毎年、確実に上がり続けています。しかし、これを”長生きできてうれしい”と思う人はそれほど多くないのではないでしょうか? 実際にアンケートを取ってみると、自分が生きられる(生きたい)年齢は80代が1番多く、まだまだ100年時代の現実感はわいていないようです。また、老後資金や健康面に不安を抱えている人が多く、そのせいもあってか、いわゆる定年を過ぎても働き続けると答えた人も想像以上に多くいました。その一方で、半数以上の人が生涯を共に過ごすパートナーが必要であると答え、7割以上が「最期の日が来るまでにかなえたい夢がある」「そんな夢を持ちたい」としており、年齢に関係なくポジティブに自らの人生を追い求めていく姿がこれからのシニア像として見えてきました。



【調査概要】
□内容:人生100年時代に関する意識調査アンケート
□調査期間:2023年6月9日(木)~6月27日(火)19日間
□調査方法:主婦の友社の「@主婦の友」会員にネットアンケートを実施
□回答者 40~80歳代の男女175名



  • 人生100年時代とは言うものの、自分が100歳まで生きる(生きたい)とは思っていないのが現実

Q.あなたは何歳まで生きる(生きたい)と思っていますか?

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)


80代と答えた人が43.4%と圧倒的に多く、次いで90代18.9%、考えたことがない14.2%、70代13.7%と続きます。厚生労働省の「簡易生命表(令和3年)」によると、2021年の日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳ですから、いくら人生100年時代と言ってもこの数字が自分自身の寿命として映っており、100年100歳時代を多くの人が自分事として考えられるようになるまではまだ時間がかかりそうです。


  • 老後は期待よりも不安のほうが大きい⁉ 資金面、健康面ともに抱える心配事は尽きない

Q.あなたご自身の老後について、どのように感じていますか?(単位:人)

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

期待感を持つ人の倍以上の人が不安を抱えていることがわかりました。この不安の中身を老後の資金面、健康面でそれぞれ深堀してみると……


Q.あなたの老後の資金(食費、医療費、遊興費など生活全般)は、どのように感じていますか?(単位:人)

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

年金問題がことあるたび取り沙汰されているだけに、老後=働かなくなってからの資金面での不安は尽きません。年金だけで暮らせるか不安と思っている人が47人(27%)、どちらとも言えないが心配している人が36人(21%)、とても不安であるという人が33人(19%)と、全体の7割近い人が老後資金を不安視してます。それならば、老後資金はいくらあると安心できるのでしょうか?


Q.老後資金は一人いくらあれば安心できますか?(単位:人)

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

一番多かったのは3000万円以上の55人(31%)。次いで2000万円以上3000万円未満が38人(22%)。これは、2019年に行われた金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書に端を発した「老後2000万円問題」が影を落としていると言えそうです。この報告書では、夫65歳以上・妻60歳以上で無職の高齢夫婦世帯において30年間で2000万円が不足するというものです。お金はいくらあってもありすぎるということはないことへの現われでもあるのでしょうが、お金の心配をせず、のんびりと老後を過ごすことはなかなか難しいようです。この老後資金にも関係する、就労についての意識はどのようなものでしょうか?


Q.あなたは何歳まで働ける(働きたい)と思っていますか?(単位:人)

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

ここでも老後資金不足の影響があるのか、一般に定年退職を迎える年齢の60歳もしくは65歳を過ぎても働ける(働きたい)と考えている人が152人(87%)と、全体の9割近くいます。中には、「働き続けられる限り」働くと答えている人が25人(14%)もいて、アンケートの回答者数では3番目に多い数です。老後は仕事からリタイヤしてのんびり……という時代は過去のものとなってしまったのでしょうか。和田秀樹先生は『わたしの100歳地図』の中で、ボケ防止と収入の両方が得られるので、働ける限りは働き続けましょうと説いています。単なる老後資金さけではなく、働き続けることにはそんなメリットもあるんですね。


Q.あなたの老後の健康面は、どのように感じていますか?

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

程度の差こそあれ、「心配」と答えている人は7割以上に上ります。老いていくことへの心配は健康面に強く表れていることが見て取れます。もう少し詳しく、心配の中身を見てみましょう。


Q.「心配」と回答した方、以下の中でより心配なのはどのようなことですか?

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)


現在、すでに患っている病気や抱えている身体的不安よりも、病気を患ったり、身体的不調を抱えたりする可能性について不安視している人が多くいます。『わたしの100歳地図』では、まだ罹ってもいない病気や不調をいくら心配してもはじまらない、それよりも、そうなってしまたらどうのようにするか、それを決めておくことで多くの不安から解消されますと和田秀樹先生は語っています。いくつまで生きられるのか、誰にも分らないからこそ、いざというときにどうするかを決めておけば、漠とした不安、ストレスのない毎日が送れるわけですね。



  • どんなに年老いても人生の最後まで共に過ごせるパートナーはほしい

Q.あなたに生涯を共に過ごせるパートナーは必要ですか?

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

熟年離婚やおひとり様が取りざたされる昨今ですが、とはいえパートナーの必要性を感じている人が半数以上いることがわかりました。『わたしの100歳地図』でも、和田秀樹先生が「いまのご時世、男性も女性も、高齢でも、熟年離婚したとしても、その後、パートナーが見つかる可能性は大いにありますし、いい相手と出会うことができれば、大きな幸せを感じることができるでしょう。たとえ打ち込める趣味がなくても、この女性とは気が合う、一緒にいるとホッとする、この男性といると安心する、幸せを感じる、ただ一緒にいるだけで日々が満たされていく、そのようなパートナーと過ごす幸せな時間は70歳を過ぎても絶対にあるはずです。」と語っています。かつては老夫婦というと日々の話題作りにも苦労して、ときめきなどととは遠く離れた存在に映っていましたが、現代にあっては生涯を共に過ごしたいと思うほど、パートナーの存在は重要なものになっていると言えそうです。


  • パートナー同様に生涯続けられる趣味も大切

Q.あなたは生涯続けられる趣味を持っていますか?

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

仕事や子育てから解放され、自分のための時間に余裕が生まれる老後に、やはり趣味は必要。すでに持っていたり、今は持っていないがほしいと思っている人は8割以上です。そして、その趣味の中身を具体的に聞いてみたところ、第1位は旅行とスポーツが同数、3位が読書でした。このほか楽器演奏やガーデニング、手芸、DIYにも人気がありました。いずれもからだや手先を使うものばかりで、健康やボケ防止を意識していることも見て取れます。中には「ポイ活」(東京都40代女性、大阪府60代女性)をあげている人もいて、これは老後資金の不足問題にも一役買う、まさに趣味と実益をかねたものと言えそうです。


  • 最後まで夢をあきらめない

Q.あなたは死ぬまでに実現したい夢を持っていますか?

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

夢の実現というと若者の特権のように感じられますが、今回のアンケート結果では7割以上の人が最後の日が来るまでの間に実現したい夢を持っている、もしくは、持ちたいと答えています。必要ないと答えている人は2%に過ぎません。具体的な夢の中身は、第1位はダントツで旅行でした。趣味とリンクしてる部分が多く見られ、世界一周旅行(兵庫県60代女性)や国内外を問わず様々な景色をこの目で見てみたい(山形県60代女性)といった、旅行といっても時間やお金がかかる旅行を夢見ていることがわかります。興味深いのは第2位の社会貢献と3位の起業(仕事の継続)といった、社会とのつながりを持ち続けたいと考える人が多いこと。「自分が貧乏だったので、貧乏な方々に勉強を教えているNPOで、ボランティア活動をして、子供達の進学を助けたい」(埼玉県60代男性)や「自宅を介護施設にして、複数の友人と暮らしたい」(愛媛県70代女性)といった声が聞かれました。また、健康(東京都80代男性)といった切実な願いであったり、中には「樫木ボディーになりたい」(神奈川県40代女性)や「羊の毛刈り」(埼玉県60代女性)といった風変わりな夢も! パートナーや趣味同様に、夢についても年齢に関係なく、ポジティブに追い求めていくシニアの姿が感じ取ることができます。


  • 終活意識は高くても現実は……

Q.あなたは終活(エンディングノートの作成や断捨離)をしていますか?

                            回答形式:セレクトボックス(単一選択)

シニアが抱える課題のひとつに終活があります。今回のアンケートでは実際に終活を行っている人は全体の4分の1弱で、していない人も4分の1弱います。一方、半数を超える人が行っていないものの必要性を感じており、確かに、自分のこととは言え、自分が亡くなったあとの残された人たちへの準備でもあるので、後回しになりがちなのはうなずけます。ただ、死は万人が避けて通れぬものだけに、老後をゆっくり心の底から楽しためには、早めに終活をして、不安や負担を軽くすることが大切なのでしょう。


  • 書誌情報

タイトル:わたしの100歳地図 
定価:1,100円(税込)
発売日:2023年6月1日(木)
判型:新書判、192ページ
ISBN:978-4-07-452995-7
発行:主婦の友社
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4074529955/
【楽天ブックス】https://books.rakuten.co.jp/rb/17493927/
※電子書籍あり


プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002175.000002372.html


  • 本書に関するお問い合わせ先

【主婦の友社広報窓口】
株式会社C-パブリッシングサービス 広報宣伝部
pr★c-pub.co.jp(★は@に変換してお送りください)

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会社概要

株式会社主婦の友社

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URL
https://shufunotomo.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア
電話番号
03-5280-7500
代表者名
大宮 敏靖
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1916年09月