リビア洪水から1カ月半:ユニセフ、子どもたちや家族への支援を継続【プレスリリース】
【2023年10月22日 トリポリ(リビア)発】
北アフリカのリビアが、先月10日に「ストーム・ダニエル」と呼ばれる激しい暴風雨によって甚大な被害を受けてから、1カ月半が経過しました。リビア政府は、ユニセフ(国連児童基金)をはじめとする人道支援機関の支援を受けながら、学校の再開や基本的な保健サービスの復旧、水と衛生設備の維持など、子どもたちや家族の命を守り生活を支えるために不可欠な社会サービスの復旧に重点を置いた活動を進めています。
こうしたリビア政府の取り組みを支えるため、ユニセフがこれまでに実施した支援には以下が含まれます。
ワクチンの在庫が不足する中、リビア国立疾病管理センター(NCDC)に、25万回分の経口ポリオワクチン、2万回分のはしか・風疹ワクチン、1万回分のビタミンA補給剤を提供しました。
安全な飲料水52万リットルを届けました。また上下水道会社に、機能不全に陥っている掘削孔を復旧するためのポンプと予備部品を提供しました。
リビア国立疾病管理センターと連携し、「安全な水:健康的な生活」のメッセージを広げる啓発キャンペーンを継続。これまでに、計2万4,454人に直接、加えて30万6,405人にソーシャル・メディアを通じて、命と健康を守るための大切なメッセージを届けました。
被災地域で子どもの保護支援を提供するために専門家で構成された12の移動式チームの活動を支援。それらのチームは、被災地域を移動しながら、2,453人の子どもたちに心理的応急手当て (PFA)やレクリエーションなどの心理社会的支援を提供しました。
アルバイダ とシャハトの学校11校の清掃を開始。1万3,000人の子どもたちが学習を再開できるよう、8,000セットの「箱の中の学校」(教育キット)、100セットの就学前教育キットを含む、学習教材を提供しました。
ユニセフは先週、リビア洪水被害に対応するための2023年9月~2024年6月の期間における人道・復興対応計画を発表しました。本計画の中で、10万人の子どもを含む25万人に支援を届けるための緊急・復興支援活動に必要な資金として、ユニセフは、2,650万米ドルを国際社会に要請しています。
■ リビアで発生した洪水の影響を受けた子どもを含む、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「自然災害緊急募金」を受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/disaster/2010.htm
■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
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