現役医師が描く、文庫書下ろし医学エンタメ『あしたの名医3』、7月29日刊行!
~北上次郎オリジナル文庫大賞受賞作、感動が押し寄せる第3弾~
青年医師の成長、天才外科医の野心、研修医の決意。そして美味しいご飯!
この書き下ろしシリーズが、令和の医学エンターテインメントをリードする‼

全ての準備を終えると、衛は高らかに宣言した。
「これから、御園朱里さんの異所性妊娠に対する腹腔鏡下手術を開始します」
周囲からの「よろしくお願いします」の声が続いた。(本文より)
■これまでのあらすじ
【第1巻】
『来週から伊豆長岡に行ってくれ』。大学病院で腹腔鏡のプロフェッショナルを目指していた産婦人科医の北条衛は、東京から最も遠い附属病院である天溪大学付属伊豆中央病院(通称・イズナカ)に異動を命じられた。予期していなかった都落ち、しかも三枝教授が前近代的なルールを部下たちに課し、医局を支配していると聞く。着任早々、その教授と手術を行うはめになった衛は前途多難を体感。だが、やがて三枝教授は東京での悪評とは異なる人物であることを知る。個性ゆたかな先輩医師に学びながら成長する、衛。激務に疲れた青年医師に活力を与えるのは、伊豆半島の豊かな海と山の幸だった。
【第2巻】
医師としてさらに学ぶために伊豆中周産期センターに残ると決意した北条衛。多忙の中、彼は先輩医師たちとの関係を深めてゆく。ある日、以前から憧れていた腹腔鏡手術のスペシャリスト・海崎栄介が職場に異動してくることを知り、胸が高鳴る。伊豆中周産期センターに現れた海崎は、傍若無人かつマイペースで周囲を戸惑わせた。しかし、その手技はやはり超一流。他診療科の腹腔鏡手術でも存在感を発揮し、衛は大いに刺激を受ける。同時期にチームに加わったのは、研修医の阿佐ヶ谷ゆめ。やる気はあるもののちょっと空回りしがちで、衛たち先輩医師は彼女の扱いに悩むことに。そのような中、伊豆半島の命の砦にがんを抱えた妊婦が移送されてきた──。この難局に、チームは一丸となって立ち向かう。
さて本作品。ドクター・ヘリ搬送の緊急患者に対し、北条衛は先輩医師の力を借りつつ、腹腔鏡手術を成功させました。これを機に腹腔鏡手術を増やしたい海崎でしたが、チームの首領である三枝教授は彼に「望むならそれを可能にする仕組みを作れ」と厳命します。そのような中、初めての帝王切開の機会を得た研修医・阿佐ヶ谷ゆめは重圧にひたすら震え、海崎と明日香──腹腔鏡と開腹手術の天才がふたりで初めて組んだ手術で両名は火花を散らします。そして迎えた大忘年会。医師だけではなく、看護師、助産師などさまざまなスタッフが集う宴会の幹事と司会を任されたのは衛。果たして、この会は無事に終わるのか──。伊豆グルメを折々に配しつつ描かれる、青年医師の成長&個性豊かな医師たちの群像劇、ますます快調の第三弾が刊行されます!
■書籍内容紹介
ドクター・ヘリ搬送の救急患者を迎えた北条衛は、執刀医として腹腔鏡手術に挑んだ。研修医のゆめは初めての帝王切開を前に震え、海崎と明日香、ふたりの天才はオペ室で火花を散らす。そして師走、三枝教授が大切にする旅館での大忘年会の日が訪れた。だが、当日の病院も大騒動で──。伊豆半島の母子の命を守り続ける、医師、助産師、看護師たち。彼らが踏み出した新たな一歩を描く、第3弾。【解説=松井ゆかり】
■著者紹介:藤ノ木優(ふじのき・ゆう)
産婦人科医・医学博士。2021(令和3)年、『まぎわのごはん』で作家としてデビューする。23年、『あしたの名医 伊豆中周産期センター』で北上次郎オリジナル文庫大賞を受賞。他の著書に『あの日に亡くなるあなたへ』『アンドクター 聖海病院患者相談室』『-196℃のゆりかご』『偽医者がいる村』がある。
■書籍データ
【タイトル】『あしたの名医3 執刀医・北条衛(ほうじょう・まもる)』
【著者名】藤ノ木優(ふじのき・ゆう)
【発売日】7月29日
【造本】文庫版
【定価】 781円(税込)
【ISBN】978-4-10-104653-2
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