全3回の旅で地域の海が自分のアイデンティティになる!「海と旅モニターツアー in 駿河湾」第1回を開催しました!
開催日/2023年11月19日(日) 場所/静岡県沼津市
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
「海と旅モニターツアー in 駿河湾」概要
場 所:平沢マリンセンター(静岡県沼津市西浦平沢25-8)
日 時:2023年11月19日(日)10:30~14:30
内 容:子どもたちによる水中ドローン操縦体験
駿河湾の海の学び
アジのひものBBQ
参加者:首都圏の小学生の子どもを持つ親子・家族
観光の有識者
計14名
駿河湾で見られるお魚を学ぶ
季節外れの嵐により、全国的に荒天だった週末。開催日となった11月19日は奇跡的に天候が回復し、絶好の行楽日和となりました。会場となる平沢マリンセンターは、駿河湾の豊かな海が楽しめるダイビング施設。目の前に富士山がそびえる最高のロケーションです。
今回のツアーには、普段、海に行く機会があまりないという東京や千葉の小学生とその家族が参加。ほとんどの子どもたちは駿河湾に来たことがありません。今日はそんな未知の駿河湾で水中ドローンを操作し、海の生物たちと出会う体験をします。
ドローンを操る前に、世界中の水族館に駿河湾の生物を届けている「海の手配師」石垣幸二さんより、目の前の海で見られるかもしれない生物について紹介がありました。クイズ形式で楽しく魚の生態や特徴について学んだ子どもたち、見られるかもしれない生物の中には「チョウチョウウオ」など南洋の魚も混じっています。「ここ数年、海水温の上昇や海流の大蛇行の影響で海が温かくなっている。その影響で駿河湾でも南の魚が見られるようになった。今日はそういった南洋のカラフルな魚がいたら、ドローンのカメラでとらえてみよう。」と話しました。
続いて、日本水中ドローン協会認定インストラクターの石田太輔さんがドローンの操作について説明しました。ドローンの基本的な操作法(浮上、沈降)、潜れる深さや機能などについて説明する石田さん。「空を飛ぶドローンと違ってメンテナンスが大変です。海に入れるときは、使用後に陸でしっかりと塩を洗い流さないと壊れてしまう。最近は海のごみも問題です。釣り糸などが絡まって故障してしまったこともあります。塩やごみ、砂など海ならではの環境と向き合わなくてはいけません。」と話していました。
いざ絶景の海へ!駿河湾は、生物の宝庫
説明を受けた参加者は水中ドローンを沈める海に向かいました。今日の海は、透明度が高く、海上からも生物がいるのがわかるベストコンディションです。水中ドローンを沈めるとさっそく魚の群れが見えます。ボラやキンメモドキ、オヤビッチャ、先ほど説明を受けたチョウチョウウオまで、魚たちが悠々と泳いでいました。これには、普段から海を見ている石垣さんや石田さんを含め、大人たちも感動。「あぁ今、そこを通り過ぎた!追ってみて!」「こんな数匹で泳いでいるのは珍しい!すごい!」など大興奮の現場となりました。ドローンを操作した参加者は「こんなに魚がいてすごすぎる!次は潜ってみたい」と話してくれました。
体験が終わるとみんなでアジの開きBBQ。石垣さんも交えながら、駿河湾自慢のアジの開きに舌鼓を打ちました。海に興味を持った家族から質問も多く寄せられ、和やかな様子です。アジの開きを気に入ったという参加者は「帰りにおばあちゃんに買ってもらって今日の夜にまた食べたい。」と話してくれました。
変わりゆく海を考える
最後に平沢マリンセンターのセンター長 朝倉一哉さんから海についての講義がありました。目の前の海にほぼ毎日潜るという朝倉さん。「今年は本当に海水温が高かった。この海にはサンゴがいるが、石灰化する様子も見られた。沖縄の県魚グルクンが繁殖するようなこともあり、今までにはないことが起こっている。多くの生物による生態系があり、お互いに支えあってバランスのとれた状態が豊かな海だと思う。このように海が変わっていくことが良いことなのか、悪いことなのか、それは皆さんが考え、向き合ってほしい。」と語りかけました。
参加者からの声
<参加者した小学生の声>
・ごみが落ちていたら拾いたいです。今日数人いましたが、シュノーケルで潜ってみたいです。ここでしか見られない魚などが知りたいです。
・魚は成長すると性別が変わることや興奮すると色が変わることに驚いた。どこの場所に、どれくらいの深さに、どんな魚や生物がいるのか知りたい。
・今度は海に潜ってみたい。
<参加した保護者の声>
・食卓にでる魚について子どもと共有しようと思います。魚の調理について一緒にやりたいです。
・ニュースでは耳にしていましたが、この駿河湾にも沖縄などにいる南の海の魚がいるのを見て、海が変わってきていることを実感しました。直接川や海に捨てられたわけではないごみも回りまわって海にたどり着くと思うといろいろ考えさせられました。
・関東近海でも沖縄の魚が簡単に見つかるのに驚きました。養殖現場の目の前で食べる魚はとても美味しかったです。
・(子どもは)最初は緊張していたようですが、ドローン操作や海の様子を直接見ることによって海の現状に興味を持てたようです。干物も大変おいしそうに食べていました。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海と食文化フォーラム
活動内容:海の問題解決に向けたアクションの輪を広げることを目的として、食文化を切り口にした海洋教育を中心に、海と人とのかかわりについて学び、海洋がもたらす恩恵や未来、さらに海洋の課題について理解を深めるために様々な事業を行います。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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