「マイナビ2026年卒 大学生キャリア意向調査8月<就職活動・進路決定>」を発表
就職活動を表す漢字一文字は4年ぶりに「苦」が1位で、文理でも差内定が出ない苦しさや入社予定先への納得感が影響か

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026 年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査8月<就職活動・進路決定>」の結果を発表しました。
TOPICS
・8月末の内々定保有率は87.6%(前年比2.2pt減)、活動継続率は21.8%(前年比1.8pt増)【図1、2、3、4】
・8月末時点での活動継続者の大手企業志向は26.5%で、3月1日調査時点の53.5%から半減【図5、6、7】
・就職活動を表す漢字一文字は22年卒以来4年ぶりに1位が「楽」から「苦」に逆転。理系男女は「楽」が1位で文理でギャップも【図8、9】
・就職活動のテーマ曲1位は前年に引き続きMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」【図10、11】
8月末の内々定保有率は87.6%(前年比2.2pt減)、活動継続率は21.8%(前年比1.8pt増)
【調査概要】
8月末の内々定保有率は87.6%で、前年同月から2.2pt減少した。文系学生は86.6%、理系学生89.1%で、3月1日調査時点では20.3ptだった文理差も2.5ptまで縮小した。
活動継続率※1は21.8%と、前月(31.2%)からは9.4pt減少しているものの、前年同月(20.0%)を1.8pt上回り、わずかながらも活動中の学生が前年よりも多い結果だった。文理別では、文系学生25.3%(前月比12.3pt減)、理系学生16.3%(前月比5.0pt減)と、特に文系学生の継続率が下がったことで、文理差が縮小している。【図1、2、3、4】
※1:内々定を持ちながら活動を継続する学生の割合+未内々定者の割合
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

8月末時点での活動継続者の内訳をみると、未内々定者が12.4%、内々定を持ちながら活動を継続している割合(内々定あり活動継続者)が9.4%だった。活動継続者が今後選考を受けようと考えている社数は、全体で3.9社(前年比0.5pt増)、「未内々定者」で4.9社(前年比0.6pt増)、「内々定あり活動継続者」で2.7社(前年比0.1pt増)といずれも増加した。大手企業・中小企業のどちらを中心に活動しているか聞くと、大手企業中心が26.5%と、3月1日調査時点(53.5%)から半減している。また就職活動を終えたい時期として最も多かったのは「9月末(28.3%)」で、全体の約7割が「12月末まで」には終えたいという結果だった。活動継続者の多くは、今後大手企業にこだわらず、4社程度の選考を受けて年内中に活動を終えたい考えのようだ。【図5、6、7】
8月末時点での活動継続者の大手企業志向は26.5%で、3月1日調査時点の53.5%から半減
【図5】

【図6】

【図7】

就職活動を表す漢字一文字の1位は22年卒以来4年ぶりに「楽」から「苦」に逆転
理系男女は「楽」が1位で文理でギャップも
就職活動を漢字一文字で表してもらったところ、22年卒以来4年ぶりに1位と2位が入れ替わり、1位「苦」、2位「楽」となった。25年卒まで5年連続3位だった「耐」は6位となり、3位「挑」(前年8位)、4位「迷」(前年7位)、5位「難」(前年ランク外)などが前年から順位を上げた。文理男女別にみると、文系男子・文系女子はともに「苦」が1位、理系男子・理系女子はともに「楽」が1位となっており、文理で就職活動の苦楽の感じ方に差がみられる結果となった。選んだ理由を見ると、「苦」を選んだ学生からは面接での失敗や未内々定の状況、内々定を得ても納得できない苦しさなど、様々な活動シーンでの苦悩が語られた一方で、「楽」を選んだ学生からは楽しんで活動を進められたという声が多くあがった。【図8、9】
【図8】

【図9】

就職活動のテーマ曲1位は前年に引き続きMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」
「あなたの就職活動のテーマ曲」をあげてもらったところ、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」が前年に引き続き1位に選ばれた。“なるようになる”という前向きなメッセージが、先の見えない就職活動に挑む学生たちの背中を押しているようだ。Mrs. GREEN APPLEの楽曲はそのほかにも、「ライラック」(4位)、「僕のこと」(5位)など、計3曲がTOP10にランクインし、就活生の心に寄り添う存在として支持を集めていることがうかがえる。2位はサンボマスターの「できっこないを やらなくちゃ」、3位はゆずの「栄光の架橋」がランクインし、これらはたびたび上位にランクインする人気曲だ。曲を選んだ理由をみると、いずれの曲でも「励まされる」「元気になれる」といった理由が多い※2。【図10、11】
※2:調査開始以来4回連続1位だった「負けないで」(ZARD)を「就活ソングの殿堂入り」に認定し、それ以外の曲への投票とした。
【図10】

【図11】

【調査担当者コメント】

8月末時点での内々定保有率は87.6%と高水準ながら、前年よりやや減少し、活動継続率は前年を上回る結果となりました。活動継続者は大手企業へのこだわりが薄れつつあり、前年よりも選考参加意欲がやや活発な様子がうかがえます。就活を表す漢字では「苦」が「楽」を上回り、活動の厳しさを感じる学生が増加するも、文理では異なる傾向が見られました。テーマ曲ではMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」が再び1位となり、明るい歌詞に背中を押され、不安の中でも前向きに進もうとする学生の姿が浮かび上がります。全体として、就職活動の多様化と個人の価値観の反映が進んでいる様子がうかがえます。
マイナビキャリアリサーチラボ 主任研究員 井出 翔子
【調査概要】「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査8月<就職活動・進路決定>」
○調査期間/2025年8月25日(月)~8月31日(日)
○調査方法/マイナビ2026会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収
○調査対象/2026年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/1,389名(文系男子266名 文系女子571名 理系男子284名 理系女子268名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250911_101409/)からご確認いただけます。
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