【イベント】映画『山女』監督・福永壮志氏登壇ティーチインイベント Cineducare(シネドゥケア)|主催:デジタルハリウッド大学大学院 シネマティック・ランゲージラボ
監督・福永壮志氏と落合賢監督が語る『山女』と国際共同映画制作について|2023年7月11日(火)19:30~21:00<参加無料/会場・オンライン>
ロサンゼルスを拠点に日本やベトナムなど世界各国でプロジェクトを展開する映画監督、そしてフォトシンスエンターテイメント代表取締役でデジタルハリウッド大学大学院の准教授を務める落合賢教員は、本学にて研究実践科目「シネマティック・ランゲージラボ」と修了課題の指導を担当しています。
落合賢准教授が企画し、モデレーターを務める「Cinema」と「Educare(育成する)」を合わせた映画ティーチインイベントシリーズ『Cineducare(シネドゥケア)』は6回目を迎え、今回は大ヒット上映中の映画『山女』ティーチインイベントを7月11日(火)に本大学院駿河台キャンパスとZoomでハイブリッド開催いたします。
ゲストには本作の監督、福永壮志氏をお招きいたします。
【Cineducare(シネドゥケア)とは】
落合賢准教授(担当ラボ:シネマティック・ランゲージ)が企画し、モデレーターを務める「Cinema」と「Educare(育成する)」を合わせた映画ティーチインイベントシリーズです。
過去の対象作品:第一回『映画 太陽の子』(2021)、第二回『ボクたちはみんな大人になれなかった』(2021)、第三回『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(2022)、第四回『ガリレオシリーズ 沈黙のパレード』(2022)、第五回『すずめの戸締まり』(2022)
【イベント開催概要】
柳田國男の名著「遠野物語」から着想を得た映画『山女』は、身分と性別を理由に差別を受ける17歳の凛が、過酷な運命に翻ろうされながらも、たくましく生きる姿を描いたオリジナルストーリー。本作の監督は、ニューヨークで映画を学び、グローバルな制作体制で独⾃の作品世界を追求してきた福永壮志監督。初の⻑編劇映画である『リベリアの白い血』は第65回ベルリン国際映画祭パノラマ部⾨に出品され、2作目の『アイヌモシㇼ』も第19回トライベッカ映画祭で審査員特別賞を受賞し、国際舞台でその存在感を強めています。
ティーチインイベントでは、本作の映像や音楽を交えながら、福永氏の思い入れのあるシーン、政策のエピソードに触れていただき、国際共同制作をはじめとする映画制作術の真髄に迫ります。
本イベントはデジタルハリウッド在卒生を中心に、一般の方々も無料でご参加いただけます。
■日時
2023年7月11日(火)19:30~21:00
■会場
会場参加:デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス3F 駿河台ホール(御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F)
オンライン参加:Zoom(ウェビナーを予定)
■登壇者
福永壮志/映画監督
落合賢/デジタルハリウッド大学大学院准教授
■対象
一般の方
デジタルハリウッド大学、大学院、スクールの在卒生、卒業生、修了生
■定員
オフライン会場80名、オンライン会場500名
■プログラム
19:00~ 会場参加者・開場
19:15~ オンライン参加者・開場
19:30~ イベント開始、デジタルハリウッド大学大学院、シネマティック・ランゲージラボの紹介
19:35~ 映画本編クリップ、メイキング映像上映(2~4本)、トークセッション
20:30~ 質疑応答
21:00 終了予定
■参加費
無料(要事前申込)
■お申し込み
https://forms.gle/Lytqtz2B6cxEe8PX9
■注意事項
※本イベントにはマスコミ関係者も参加する予定です。また、本イベントにご参加いただいている様子の写真を、本学の広報目的で利用させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※お申込み後に参加をキャンセルされる場合は、シネマティック・ランゲージラボcll.dhgs@gmail.com(担当:福田)までご連絡をお願いいたします。
※ゲストおよび講演内容は、都合により変更する場合がございます。
【登壇者プロフィール】
福永壮志(ふくなが・たけし)氏
『山女』監督
1982年生まれ、北海道出身。
初⻑編映画『リベリアの白い血』が、2015年のベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品、ロサンゼルス映画祭で最高賞受賞、2016年のインディペンデント・スピリットアワードでジョン・カサヴェテス賞にノミネートする。⻑編二作目の『アイヌモシㇼ』は、2020年のトライベッカ映画祭の国際ナラティブ・コンペティション部門で審査員特別賞、グアナファト国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。本作『山女』が長編三作目となる。近年では、米ドラマシリーズ「SHŌGUN」の7話、「TOKYO VICE S2」の5話、6話の監督を務める。
落合 賢(おちあい けん)
デジタルハリウッド大学大学院 准教授
東京の高校を卒業後、渡米。南カリフォルニア大学(USC)の映画制作学科を卒業、2008年にアメリカ映画協会付属大学院(AFI)の監督学科で修士号を取得。卒業制作の『ハーフケニス』が、全米監督協会(DGA)から日本人として初めて審査員特別賞を受賞した。
ウエンツ瑛士主演の「タイガーマスク」で長編映画監督デビュー。
2014年には日本と北米で公開された福本清三主演の映画「太秦ライムライト」が、ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞、主演男優賞をW受賞。また、長編第4作目「サイゴンボディガード」が2016年に公開されると、ベトナムでは「スターウォーズ ローグワン」を超えて大ヒットを記録する。
小説「パパとムスメの7日間」のベトナム版リメイクを監督。2018年、12月28日にベトナム全土で公開され、100万人を動員、ベトナムアカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされた。「サイゴンボディガード」が、ユニバーサルピクチャーズによってリメイクされることが決定。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクリス・プラットが主演し、落合は「アベンジャーズ」を監督したアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟と共にエクゼクティブプロデューサーとして参加することが発表された。
劇場公開長編映画のみならず、ショートフィルムやCM、MVなど幅広いジャンルの映像を監督し、ロサンゼルスを拠点に日本、アメリカ、ベトナムなど世界各地で活動している。
2021年度よりデジタルハリウッド大学大学院にて准教授に就任し、「シネマティック・ランゲージラボ」でハリウッド式映像制作術を教える。
【『山女』作品概要】
「遠野物語」に着想を得た、唯一無二の物語
いまを生きる私たちへ問いかける、本当の”人間らしさ”とは
INTRODUCTION
大飢饉に襲われた18世紀末の東北の寒村。先代の罪を負った家の娘・凛は、人々から蔑まれながらも逞しく生きている。ある日、父親・伊兵衛が村中を揺るがす事件を起こす。父の罪を被り、自ら村を去る凛。禁じられた山奥へ足を踏み入れたことから、凛の運命は大きく動き出す。
本作は、柳田國男の名著「遠野物語」から着想を得たオリジナルストーリー。自然の前ではあまりにも無力な村社会、その閉鎖性と集団による同調圧力、身分や性別における格差、貧しい生活を支える信仰の敬虔さと危うさを浮き彫りにしながら、一人の女性が自らの意志で人生を選び取るまでを描く。自分らしく生きること、人間らしさとは、何なのか。凛の物語と彼女が下した決断は、時代を超えて、こだまとなって私たちの明日に響く。
世界が注目する気鋭の監督・福永壮志『リベリアの白い血』『アイヌモシㇼ』
山田杏奈を主演に迎え、森山未來、永瀬正敏ほか実力派俳優が集結
国際共同製作となる本作の監督・脚本は、民族やルーツにフォーカスを当ててきた福永壮志。ニューヨークで映画を学び、グローバルな制作体制で独自の作品世界を追求してきた。共同脚本に劇作家で、NHK連続テレビ小説「らんまん」を手がける長田育恵を迎え、現代につながる社会の歪みとそこに生きる人々の物語を作り上げた。
主人公の凛を演じるのは、『樹海村』『ひらいて』『彼女が好きなものは』(21)など出演が続き、今最もスクリーンに愛される女優・山田杏奈。理不尽な逆境をも運命として受け入れ、自分の生き方に目覚めていく女性の生き様を演じ抜いた。驚くべき変貌で「山男」になりきった森山未來、生活に苦悩する凛の父・伊兵衛を永瀬正敏が演じ、さらに凛を取り囲む村人たちには、二ノ宮隆太郎、三浦透子、山中崇、川瀬陽太、赤堀雅秋、白川和子、品川徹、でんでん等日本映画界に欠かせない実力派俳優が勢揃いした。
STORY
禁じられた山に入るとき、運命が動き出す──
18世紀後半、東北。冷害による食糧難に苦しむ村で、人々から蔑まされながらもたくましく生きる凛。彼女の心の救いは、盗人の女神様が宿ると言われる早池峰山だった。ある日、飢えに耐えかねた凛の父親・伊兵衛が盗みを働いてしまう。家を守るため、村人達から責められる父をかばい、凛は自ら村を去る。決して越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠を越え、山の奥深くへと進む凛。狼達から逃げる凛の前に現れたのは、伝説の存在として恐れられる“山男”だった…。
山田杏奈
森山未來 ⼆ノ宮隆太郎 三浦透⼦ 山中崇 川瀬陽太
⾚堀雅秋 白川和子 品川徹 でんでん 永瀬正敏
監督:福永壮志
プロデューサー:エリック・ニアリ 三宅はるえ 家冨未央|脚本:福永壮志 長田育恵
撮影:ダニエル・サティノフ|照明:宮西孝明|美術:寒河江陽⼦|録⾳:西山徹
整⾳:チェ・ソンロク|編集:クリストファー・マコト・ヨギ|⾳楽:アレックス・チャン・ハンタイ
装飾:柴田博英|衣装:宮本まさ江|メイク:⾦森恵|かつら:荒井孝治
特殊メイクデザイン:百武朋|VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
助監督:北川博康|制作担当:⼤村昌史
エグゼクティブプロデューサー:安田慎 中林千賀子 白田正樹|プロデューサー:白田尋晞
制作プロダクション:シネリック・クリエイティブ ブースタープロジェクト
国際共同制作:NHK|制作協⼒:CLIP PICTURES LA|製作:「山女」製作委員会
助成:⽂化庁⽂化芸術振興費補助⾦(国際共同製作映画)
配給:アニモプロデュース|配給協⼒:FLICKK
2022年/⽇本・アメリカ/98分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
©YAMAONNA FILM COMMITTEE
https://www.yamaonna-movie.com/
【デジタルハリウッド大学大学院研究実践科目「シネマティック・ランゲージラボ」とは】
「シネマティック(映画芸術的)・ランゲージ(言語)」とは、映像作品を言語学的に紐解いた独自の理論です。コミュニケーションツールの一つとして、映像作品を媒体に創り手のメッセージを不特定多数の視聴者に向け、効率的かつ感情的に伝達するアプローチです。
本ラボでは、ハリウッドの名だたる映画監督やプロデューサーを輩出したUSC、NYU、AFIにて培ったハリウッド式映像制作術の基礎と応用を、既存の映画やドラマの映像事例などを用いてレクチャーします。
また、実践的な映像制作課題を通して、シネマティックな映像を制作する事で、ハリウッド式映像制作術の本質的な概念と実用的な技術を身につけた、国際的な映像監督やクリエイティブプロデューサーを育成します。
【本イベントに関するお問い合わせ】
デジタルハリウッド大学大学院シネマティック・ランゲージラボ(担当:福田)
mail: cll.dhgs@gmail.com
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