1945年、終戦の夏。原爆投下の練習のため、模擬原爆・通称「パンプキン爆弾」が、日本各地に49発も落とされた事実を知っていますか?「若おかみは小学生!」の著者が描く、「模擬原爆」の物語。
株式会社講談社
『パンプキン! 模擬原爆の夏』は、第二次世界大戦中に使用された「パンプキン爆弾」について、現代の小学生の視点からえがいた児童文学だ。著者は、昨年テレビアニメ化、劇場版アニメ化され話題になった「若おかみは小学生!」の令丈ヒロ子氏。2011年の刊行以来、順調に版を重ね、小学校中~高学年の子どもたちを中心に、「戦争を知るきっかけになった!」という声が多数寄せられてきた。刊行から8年。令和の時代を迎え、待望の青い鳥文庫化が実現した。
この作品が生まれたのは、著者が大阪市にある「模擬原子爆弾投下跡地」の石碑を見つけたことがきっかけだった。
「パンプキン」は、長崎に投下された原子爆弾とそっくり同じ形、ほぼ同じ重さの爆弾である(核物質を積んでいないので核爆発は起こさない)。本物の原子爆弾を落とす前に、パイロットは、「パンプキン」を使って、うまく目的の場所に落とすための練習をしたのだ。1945年7月~8月、日本各地に49発が落とされ、全国で死者400名以上、負傷者1300名をこえる被害を出した。
著者が出合った石碑のある、大阪市東住吉区田辺では、今年も、模擬原爆が投下された7月26日(金)に追悼式が行われる。
(会場になる恩楽寺HPはこちらhttps://www.onrakuji.com/)
物語の中で、主人公の小学5年生・ヒロカは、「模擬原爆」を通じて、原爆や戦争に関するさまざまな事実を知る。読者もまた、ヒロカと一緒に、自然と戦争に向き合うことになるのだ。
青い鳥文庫化にあたり、模擬原爆の被害についての最新情報を掲載。巻末には新たに、人気漫画家・今日マチ子氏による解説を収録した。子どもたちの読書感想文や、自由研究におすすめなのはもちろんだが、この夏、戦争を知らない世代の大人にも、ぜひ手に取ってほしい一冊だ。
●書誌情報
「パンプキン! 模擬原爆の夏」
ISBN978-4-06-516373-3
定価:本体660円(税別)
<すべての漢字にふりがなつき・小学校中級以上向け>
●著者プロフィール
令丈ヒロ子(れいじょう・ひろこ)/作家
大阪府生まれ。嵯峨美術短期大学卒業。講談社児童文学新人賞に応募した作品で注目され、作家デビュー。おもな作品に「若おかみは小学生!」シリーズ、『温泉アイドルは小学生!(全3巻)』『アイドル・ことまり!(全3巻)』『メニメニハート』『長浜高校水族館部!』(以上、講談社)、『あたしの、ボケのお姫様。』(ポプラ社)、『なりたい二人』『かえたい二人』(PHP研究所)などがある。2018年「若おかみは小学生!」シリーズがテレビアニメ化、劇場版アニメ化されて大きな話題に。
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