「マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査8月<学生の働くイメージと不安>」を発表
「社会に出て働くイメージ」を持てている学生の8割が「働く意欲が高い」と回答。働くイメージが持てたきっかけは「先輩社員との対話」など
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査8月<学生の働くイメージと不安>」の結果を発表しました。
TOPICS
・「社会に出て働くイメージ」を持てている学生の8割以上は働く意欲も高い結果に。働くイメージが持てたきっかけは「先輩社員との対話」など【図1、2、3】
・「働くイメージが持てていない」学生は社会に出る「不安」が「期待」を大きく上回る。不安の要因は「職場の人間関係」が最多【図4、5、6】
・8割以上の学生が内定式に参加希望。内定式での不安は内定者や社員との「コミュニケーション」【図7、8】
【調査概要】
「社会に出て働くイメージ」を持てている学生の8割以上は働く意欲も高い
働くイメージを持てたきっかけは「先輩社員との対話」など
学生に、「社会に出て働くことのイメージを持てているか」※1を聞くと、「持てている」が55.6%、「持てていない」が26.0%となった。「持てている」学生と「持てていない」学生の「これから社会に出て働く意欲」※2を比較すると、「働くイメージを持てている」学生の8割以上が、働く意欲も高い結果となった。一方で、「働くイメージを持てていない」と回答した学生は、「意欲が高い(40.4%)」と「意欲が低い(36.8%)」の回答が同程度の割合となった。この結果から、社会に出て働くイメージが持てているかが、働く意欲の高さにも影響を与えている可能性が考えられる。
また、働くイメージが持てた理由やきっかけを自由回答できくと、「若手社員との座談会で働いた後の様子について詳しく聞くことができたから」や、「OBOG訪問など社員を身近に感じられた機会で話を聞いたから」などの回答がみられた。企業は社員との対話の機会を学生に提供し、具体的に働く姿をイメージさせることで、学生のモチベーションを高めることができるのではないだろうか。【図1、2、3】
※1社会に出て働くイメージを持っている:「明確にイメージが持てている」と「ある程度イメージが持てている」の合計
社会に出て働くイメージを持っていない:「あまりイメージが持てていない」と「全くイメージが持てていない」の合計
※2働く意欲が高い:「とても意欲がある」と「意欲がある」の合計
働く意欲が低い:「意欲はない」と「全く意欲はない」の合計
【図1】

【図2】

【図3】

「働くイメージが持てていない」学生は社会に出る「不安」が「期待」を大きく上回る
不安の要因は、「職場の人間関係」が最多
学生に対して、社会に出る「期待」と「不安」のどちらが大きいかを聞いたところ、働くイメージを持てている学生は「期待」が60.4%、「不安」が39.6%と「期待」がやや上回る結果となった。一方で、働くイメージを持てていない学生は「不安」が79.7%と、働くイメージの有無が学生の心理状況に影響していると考えられる。社会人になるにあたって不安に思うことでは、働くイメージの有無に関わらず「職場の人間関係」への不安が最も多かった。
また、入社予定先の各情報に対する理解度※3を聞いた結果では、「社内の人間関係に関する情報」の理解度は18項目中17位で、半数以上の学生が理解できていないことがわかった。配属先の上司や先輩社員との面談・座談会といった対面のコミュニケーションにより、人間関係の不安を軽減していくことで、働くイメージの醸成や、ひいては社会に出ることへの期待感を高めていけるのではないだろうか。【図4、5、6】
※3理解度:各情報について理解度を5段階で聞いた際の「深く理解している」と「やや理解している」の合計
【図4】

【図5】

【図6】

8割以上の学生が内定式に参加希望。内定式での不安は内定者や社員との「コミュニケーション」
入社予定企業の内定式への参加意思を聞くと、83.8%が「出席したい」と回答した。多くの学生が参加を希望する中で、内定式に対して不安なことでは、「他の内定者と仲良くなれるか(57.6%)」、「内定先の社員や役員とうまく話せるか(43.0%)」といった回答が多く、新しい環境での人間関係・コミュニケーションについて不安を感じている様子がうかがえる。【図7、8】
【図7】

【図8】

【調査担当者コメント】

今回は学生の社会に出て働くイメージや不安について調査しました。調査結果から、社会に出て働くイメージを持てているかどうかが、仕事への意欲向上や不安の軽減につながる可能性が示唆されました。また学生は、特に同じ内定者や今後一緒に働く社員とのコミュニケーションに対して不安を感じている傾向がみられました。こうした不安を和らげ、4月からの新しい環境へスムーズに移行できるようにするためには、入社前のフォローが重要です。内定者同士や配属先の社員とコミュニケーションを取れる場を用意するなど、学生が安心して社会人としての一歩を踏み出せる環境づくりが期待されます。
マイナビキャリアリサーチラボ研究員 中島 英里香
【調査概要】「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査8月<就職活動・進路決定>」
○調査期間/2025年8月25日(月)~8月31日(日)
○調査方法/マイナビ2026会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収
○調査対象/2026年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/1,389名(文系男子266名 文系女子571名 理系男子284名 理系女子268名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250925_101435/)からご確認いただけます。
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