桐野夏生さんの最新長編『ダークネス』、新潮社より本日発売!
村野ミロは生きていた。そして『ダークネス』で我々の前に再び姿を現した。60歳になって――。息子と二人でひっそりと生きてきたミロの運命は、しかし再び災厄を引き寄せてしまう。見届けよ、ミロの最後の闘いを。
桐野夏生さんのデビュー作『顔に降りかかる雨』であざやかに登場した主人公・村野ミロ。その後続いたミロ・シリーズは、衝撃作『ダーク』で終わったかと思われていましたが、2025年、今作『ダークネス』が誕生しました。「これを書くまで死ねないと思っていました」と著者が述べる熱い長編を、ぜひ手に取ってみてください。また本書は電子版も同時発売です。
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新作『ダークネス』は、コロナ下の那覇で幕を開ける。ミロと息子のハルオは、20年、そこでひっそりと暮らしてきた。しかしハルオのバイト先でのある出会いから、運命はミロの宿敵・久恵や山岸たちを、ふたりの元に引き寄せる。自らの出生の秘密を知ったハルオはミロの元を去り、「悪」を知る旅に出る。息子を取り戻すため、ミロの最後の闘いが始まる――。『バラカ』『日没』『燕は戻ってこない』など話題作を発表し続けてきた桐野さんが、今再び、ミロの物語を紡ぎます。
書籍内容紹介
私の愛した男たちは皆行ってしまった。私の魂を受け止めてくれる相手はもうどこにもいない──衝撃作『ダーク』から20年、村野ミロは生きていた。そして息子のハルオは「悪」を知る旅に出るが……。息子を守るため、凍る火の玉、ミロの最後の闘いが始まる。圧倒的迫力で描く、シリーズ最終にして怒涛の最高傑作!
著者紹介

桐野夏生(きりの・なつお)
1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1997年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2011年『ナニカアル』で読売文学賞、2023年『燕は戻ってこない』で毎日芸術賞と吉川英治文学賞を受賞など、主な文学賞を総なめにする。ほかにも『ポリティコン』『ハピネス』『バラカ』『日没』など著書多数。2015年紫綬褒章受章、2021年早稲田大学坪内逍遙大賞、2024年日本芸術院賞を受賞。2021年より日本ペンクラブ会長。
書籍データ
【タイトル】 ダークネス
【著者名】桐野夏生
【発売日】 2025年7月30日
【造本】 四六判変形
【定価】(税込)2750円
【ISBN】978-4-10-466705-5
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