「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査9月<インターンシップ・キャリア形成活動>」を発表
9月のインターンシップ参加率は16.4%で、前月に続き高水準。約8割がインターンシップ・仕事体験で働くことに前向きになった。一方「会社・仕事の厳しさ、大変なことなどマイナスな部分も知りたかった」声も
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2027年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査9月<インターンシップ・キャリア形成活動>」の結果を発表しました。

<TOPICS>
◆ 9月のインターンシップ参加率は16.4%で、前月に続き高水準【図1】
◆ インターンシップ・仕事体験を通じて、「働くこと」に前向きになった学生は約8割。一方で、「会社・仕事の厳しさ、大変なことなどマイナスな部分も知りたかった」学生が約4割【図2、3、4】
◆ 仕事選びでは「社員の成長をうたっている会社」を優先する学生が最多。理由は、「キャリアアップにも繋がる」「将来の道が開きやすいから」という声も【図5、6】
【調査概要】
◆9月のインターンシップ参加率は16.4%で、前月に続き高水準
9月のインターンシップ(5日間以上のプログラム)参加率は16.4%で前月の16.7%とほぼ同水準となった。8月に引き続き夏季休暇の影響か9月もインターンシップの参加率は他の月と比べて高い結果となった。【図1】
【図1】

◆インターンシップ・仕事体験を通じて、「働くこと」に前向きになった学生は約8割。一方で、「会社・仕事の厳しさ、大変なことなどマイナスな部分も知りたかった」学生が最多
インターンシップ・仕事体験を通じて、「働くこと」に対する意欲がどう変化したかを聞いてみたところ、「前向きになった(「前向きになった(44.0%)」+「どちらかというと前向きになった(34.8%)」)」は78.8%と、約8割が働くことに対しての意欲が前向きに変化していることがわかった。
前向きになった理由としては「ネットではマイナスな意見ばかりだったが、実際にいけばいいところが多く、イメージの払拭ができた」「仕事をすることに対して嫌なことばかりという印象があったが、楽しめる面が見つかった」という意見があった。インターンシップ・仕事体験は学生の不安を和らげ、働くことに対するマイナスなイメージを払拭する機会となっていることがわかる。また、現場での実体験が働くことに対する意欲の向上を促す重要なステップとなりうることが考えられる。
一方で、学生に「インターンシップに参加してみて、もっと○○だったらよかった」と感じたことを聞いてみると「会社・仕事の厳しさ、大変なことなどマイナスな部分も知りたかった」が38.2%で最多となった。学生がインターンシップ・仕事体験の場で“働くことのリアル”に触れる機会を求めており、現場でしか得られないマイナス面も含めてプログラムの中で経験できることを期待していることがわかる。【図2、3、4】
【図2】

【図3】

【図4】

◆仕事選びでは「社員の成長をうたっている会社」を優先する学生が最多。理由は、「キャリアアップにも繋がる」「将来の道が開きやすいから」という声も
仕事を選ぶ際に「社員の成長をうたっている会社」と「社会貢献をうたっている会社」のどちらを優先するかを聞いたところ、「社員の成長をうたっている会社(計)」は54.6%(「社員の成長をうたっている会社(27.9%)」+「どちらかというと社員の成長をうたっている会社(26.7%)」)で、 「社会貢献をうたっている会社」は28.8%(「社会貢献をうたっている会社(8.2%)」+「どちらかというと社会貢献をうたっている会社(20.6%)」)だった。
「社員の成長をうたっている会社」を優先する理由は、「自らが成長することでキャリアアップにも繋がると感じるから」、「社会人として自身が成長しやすいほうが、将来の道が開きやすいと思うから」などの意見が寄せられ、「働くこと」を自分自身の可能性を広げる場として捉えていることがわかる。
また、「社会貢献をうたっている会社」を優先する理由は「自身の成長よりも自分の仕事がどれだけ社会に影響を与えているかの方が重要であるため」、「仕事のモチベーションとして人の役に立っていると感じられることが大切だと思うから」などの意見があり、社会貢献を重視する学生は「働くこと」を社会との接点や他者への貢献と捉えており、企業選びにおいても誰のために、どんな価値を生んでいるかを重要視しているのではないかと考えられる。【図5、6】
【図5】

【図6】

【調査担当者コメント】

今回の調査では、インターンシップ・仕事体験は働くことに対する心理的ハードルを下げ、将来への意欲を育むことができる有効な手段だということが分かりました。企業のリアルな現場に触れることで「自分にもできるかもしれない」「働くことには楽しさや意味がある」といった前向きな感覚を得られるのではないでしょうか。
また、今回初めて「社会貢献ができるか」「自分の成長につながるか」のどちらを優先するかについて聞いてみました。自己成長は、変化の激しい社会を生き抜くための力を養ううえで欠かせない要素です。一方で、社会貢献は働くことに意味や納得感を与え、日々のモチベーションを支える重要な軸となります。この2つの価値観は、どちらかが欠けてしまっては成り立たないと思います。企業も、成長機会と社会的意義の両面を丁寧に伝えていくことで、学生とのより深い共感や信頼につながるのではないでしょうか。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 服部 幸佑
【調査概要】
「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査9月<インターンシップ・キャリア形成活動>」
○調査期間/2025年9月20日(日)~9月30日(火)
○調査方法/マイナビ2027会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収
○調査対象/2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/1,094名(文系男子179名 文系女子389名 理系男子263名 理系女子263名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20251015_103412/)
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