函館の小学生が未利用海藻を活用した調理実習にチャレンジ「子ども海そうアカデミー 海そうシェフになろう!」を開催しました!
2023年12月2日 函館朝市ひろば
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して⼈と⼈とがつながる“⽇本財団「海と⽇本プロジェクト」”の⼀環として実施されました。
イベント概要
・イベント名称:子ども海そうアカデミー 海そうシェフになろう!~海と日本プロジェクト~
・開催概要:地元特産の海藻を通じて子どもたちに海の学びを提供する連続講座(全3回)の3回目
・開催日:2023年12月2日(土)
・開催場所:函館朝市ひろば(函館市若松町9-22)
・講師:伊藤美樹さん(管理栄養士/函館短期大学付設調理製菓専門学校 教務主任)、吉田沙織(Blue Commons Japan)
・参加人数:小学5~6年生6名
繊細な味の違いを見分けよう!北海道産のだし昆布4種をテイスティング
過去2回の講座で、海藻の種類や生態、北海道と昆布とのかかわりなど幅広い観点から海藻について学んできた子どもたち。連続講座の最終回となる今回は、「おいしく食べる」「活用する」という観点に絞り、海藻についての親しみと理解をさらに深めることを目指しました。
最初に、前回の宿題としていた「昆布の新たな活用法」を子どもたちが発表。昆布の粉末を使ったアイス、麺とスープの両方に昆布を使ったラーメン、昆布パン、昆布を使った絵本やエコハウスなど、さまざまなアイディアが生まれました。
続いて、北海道産のだし用昆布4種類(利尻昆布・羅臼昆布・日高昆布・函館真昆布)で取った”だし”の飲み比べに挑戦。同じ分量の水と昆布で抽出した4種類の昆布だしを全員でテイスティングし、それぞれの色や味の違いを実感しました。先入観を持たないように昆布の種類を隠した状態で行ったこともあり、「2番が好き」「3番はまろやかでおいしい」「1番は色がきれい」など、率直な感想が聞かれました。
松前産青のり&函館真昆布を使ったオリジナル海藻料理にチャレンジ
続いてこの日の講座のメイン、海藻料理の調理実習へ。函館短期大学付設調理製菓専門学校の教務主任で管理栄養士の伊藤美樹先生を講師に迎え、漁師に依頼して特別に採取してもらった未利用海藻「松前産天然青のり」と函館真昆布を使った海藻料理作りに挑みました。
メインディッシュは、市販の鮭フレークと豆腐をベースに、天然青のりを加えて風味よく仕上げた「鮭フレークと豆腐のハンバーグ 青のり風味」。パン粉を少しずつ加えて固さを調整しながら材料を手ごねし、思い思いの形に成形してフライパンで焼き上げました。
コーン・ベビーホタテ・砕いた青のりが入った炊き込みごはんと、柔らかいサラダ昆布を使った「昆布と卵のスープ」も全員で協力し合いながら作り、2時間ちょうどですべての料理が完成。みんなで「いただきます!」と声を合わせて試食し、函館特産の真昆布や未利用海藻の北海道産青のりが食べやすくておいしい料理に変身することを実感しました。
はこだて海の教室オリジナル調味料「はこだてシーズニング」を調合
自分たちで作った海藻料理をおいしくいただいた後は、はこだて海の教室が独自に考案した函館ならではの粉末調味料「はこだてシーズニング」作りを体験。
松前産青のり、函館真昆布、白ごま、道南産ブリで作った「ブリ節」の粉末などをブレンドするだけで、簡単に作れる調味料です。
ご飯にまぶして味見した子どもたちからは、口々に「おいしい!」の声が。「家族に分けないで全部自分で食べたい」との声も。完成したはこだてシーズニングは、調味料ボトルに詰めてオリジナルラベルを貼り、「おみやげ」として持ち帰ってもらいました。自宅でも作れるよう、通常は入手できない松前産青のりやブリ節の粉末の代わりに市販の青のりやかつお節を使うレシピも配布しました。
最後に、全3回の講座を完走した6人全員に修了証を手渡し、2023年度の「子ども海そうアカデミー」を終了しました。
参加した子どもたちの声
「函館が昆布生産量日本一であることを初めて知った」
「シーズニングづくりが楽しかった」
「いろいろな海藻を見たり触ったり勉強したりして、海藻のことをたくさん知ることができた」
「海藻がどうやって増えるのかについてもっと知りたい」
「海の温暖化や環境変化についてさらに知りたいと思った」
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 Blue Commons Japan(ブルー コモンズ ジャパン)
URL:https://www.hakodate-umi.com/
活動内容:函館朝市ミニ水族館の運営、海に関連した「子ども向け講座」を実施
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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