能登半島地震から3カ月:NHK Eテレ『あおきいろ』子どもの不安を和らげる「遊び」を紹介【プレスリリース】
~東日本大震災の知見から~
【2024年4月1日 東京発】
能登半島地震から3カ月。被災地では、復旧・復興への取り組みが加速する一方、子どもの心のケアの専門家は、「子どもたちへの支援は、これからも必要」と訴えます。
「みんなのfor every child」や「スゴEフェス」などで当協会と協働するNHK Eテレの子ども向けSDGs番組『あおきいろ』は、子どもたちの不安やストレスを解消する「遊び」を紹介するミニ番組『プレイ&リラックス』を制作。先月5日から30日にかけて放送された本番組(全5回)が、番組公式ホームページで公開されました。
「これだけの規模の被害をもたらした災害ですから、心身ともに苦しい経験をしてしまった子どもたちも少なくないはずです。また、日常が少しずつ戻ってきているとはいえ、まだまだ“できない事”、“我慢しなければならないこと”も多く、いまだに、強い緊張とストレスが強いられる日々を過ごしているはずです」と語るのは、2011年から2016年まで、当協会の東日本大震災緊急復興支援活動に子どもの心のケア支援の専門家として参加し、『プレイ&リラックス』を監修した日本プレイセラピー協会理事で臨床心理士の湯野貴子さん。「今回の災害(能登半島地震)では、報道機関でも避難生活を少しでも快適にするためのさまざまなヒントー情報―の提供が行われましたが、子どもたちに向けた情報は、日本ユニセフ協会や私たちのような専門家団体、そして子どもの支援に取り組むNGOが発信したもの以外ほとんど無かったように思います。そうした中、NHKさんがとても素敵な番組を作ってくださいました」(湯野さん)
NHK『あおきいろ』公式ホームページ
https://www.nhk.jp/p/irotoridori/ts/XXL9N1KN19/
『プレイ&リラックス』
第1回 「深呼吸でリラックス 虹の呼吸」(3月5日初回放送。4月9日再放送予定※)
第2回 「キンチョーがほぐれる ペンギンさんとタコさん」(3月12日初回放送。4月16日再放送予定※)
第3回 「指も心もぽかぽか ねんどで気持ちづくり」(3月19日初回放送。4月23日再放送予定※)
第4回 「気持ちリフレッシュ! みんなで指ずもう」(3月26日初回放送。4月30日再放送予定※)
第5回 「ビリっとスッキリ 新聞パンチ」(3月30日初回放送。4月2日再放送予定※)
※放送時間は、いずれも18:24~18:25
「(東日本大震災)当時4歳前後だった高校生も、能登半島地震の報道に接したことで身体や心が反応し、保健室に来る子が一気に増えたと聞いています」と語るのは、湯野さんと共に当協会の東日本大震災緊急復興支援活動に参加し、現在も東日本大震災被災地の保護者との交流や心理的支援を続ける臨床心理士の本田涼子さん(日本プレイセラピー協会代表理事)。「13年も前の出来事なのに・・・。子どもたちの心のケアは、数カ月で終わる話ではないことをあらためて教えてくれました」(本田さん)
「今回『プレイ&リラックス』で紹介された”遊び”は、能登半島地震被災地の子どもたちはもちろん、毎日、いろんなストレスに囲まれている私たちの心もほぐしてくれる”遊び”です。ぜひ親子で、保育園や幼稚園で、学校で、こどもの居場所で、ご活用ください! 能登の被災地はもちろん、日本全国の子どもたちに、そして、おとなの方々も子どもたちと一緒に、是非ご覧いただきたいと思います」(湯野さん)
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。https://www.unicef.or.jp/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。https://www.unicef.or.jp/
■日本ユニセフ協会の東日本大震災被災地緊急復興支援について
日本政府の要請とユニセフ本部の全面的なサポートを受け、発災直後から緊急支援活動を展開。日本プレイセラピー協会をはじめとする国内の専門家団体や被災地の自治体などと協力し、2016年まで、主に「心理社会的ケア(心のケア)」「子どもの保護」「子どもにやさしい復興計画」の3分野における復旧・復興(被災地の仕組みづくり)支援に取り組みました。
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011.html
■NHK(あおきいろ)と日本ユニセフ協会のコラボレーションについて
『あおきいろ』とユニセフは、2022年11月、「世界子どもの日プロジェクト」と題して世界と日本の子どもたちの未来を応援するコンテンツを共同で発信。2023年6月からは、ユニセフがロゴの一部として掲げる「for every child(すべての子どものために)」を用い、SDGs教育を目的とするNHK・ユニセフ・セサミワークショップの共同キャンペーン「みんなのfor every child」を展開しています。
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