第72回 小学館児童出版文化賞受賞三作品、贈賞式開催!
「小学館児童出版文化賞」(主催/小学館、日本児童教育振興財団)は、毎年度、児童出版文化の向上に貢献すると認められる幼年ならびに少年少女に奨めたい優れた作品および作家を選定し顕彰しています。この度、2023年度の受賞作が三作品に決定し、11月9日(木) 都内にて贈賞式が行われ、正賞としてブロンズ像「わかば」(笹戸千津子作)、副賞として賞金100万円が授与されました。
《写真》
前列左から、遠藤みえ子氏、文藝春秋 角田国彦氏 (住野よる氏代理) 、みやこしあきこ氏。後列左から、森絵都審査委員、富安陽子審査委員、荒井良二審査委員、舘野鴻審査委員、鈴木のりたけ審査委員
【受賞作】(作品名五十音順)
『風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記』
遠藤みえ子/著 佼成出版社/刊
『恋とそれとあと全部』
住野よる/著 文藝春秋/刊
『ちいさなトガリネズミ』
みやこしあきこ/作 偕成社/刊
*受賞作について詳しくは、こちらをご覧ください。
【審査委員】
荒井良二、鈴木のりたけ、舘野鴻、富安陽子、森絵都
(敬称略・五十音順)
【受賞者のことば】
遠藤みえ子氏
「今、世界のあちこちで戦争が起こっている。いつ何時、私たちが巻きこまれるかもしれない、そんな時代でもある。今の若い人たちは、いろいろな書物で学んで、自分で考える力と心を育んでほしい。これからを生きる人たちがどうか幸せな未来を生きてほしい、と強く願っている。」
住野よる氏
「本を出す際いつも特に意識しているのは、10代以下の読者さんたち。これまでもこれからも、子ども達が面白いと言ってくれるような、小説を楽しんで読み始めるきっかけとなれるような物語を目指し、書き続けたい。」
みやこしあきこ氏
「作絵の絵本は4年ぶり。一番大変だったのは、一年かけて版画で描いていた原画を、このままではとても終わらないと思い、全部手描きで描き直したこと。5分でも、1ミリでもいいから前に進めたいと描き続けたことで、ようやく出版することができた。関係者や家族の協力のおかげで創作活動ができることを感謝したい。」
受賞者の皆様、おめでとうございます。
なお、来年度の作品募集は、2024年3月4日がしめ切りとなります。
詳しくは、こちらをご確認ください。
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