【開催レポート】この一瞬が未来をつくる。「DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2024」~デジタルハリウッド伝統の合同入学式&クリエイティブアワード~
新たに旅立つ卒業生、そしてここを目指し進み始める新入生たちが一堂に会する、他に類を見ないデジタルハリウッドの伝統イベント
【DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2024】
(2024年度デジタルハリウッド合同入学式/2023年度優秀作品クリエイティブアワード)
会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)/YouTube Live中継
日程:2024年4月11日(木)
オフィシャルサイト:https://www.dhw.co.jp/df2024/
アーカイブ視聴:https://youtu.be/kxl3n34m_0w
■DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX(デジタルフロンティアグランプリ)とは
『DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX』通称「DF(ディーエフ)」は、デジタルハリウッド設立当初より主催する伝統的な式典です。第1部でデジタルハリウッド合同入学式、第2部で前年度に卒業した、学生・受講生の卒業制作のなかで、優れた作品を表彰するクリエイティブアワードを同時開催しています。新入生は入学を迎えたその日に卒業後のゴールが見えるので、「いつかあの舞台に立ちたい!」と今後の学びのモチベーションを上げるきっかけになってほしいという想いが込められています。
■DF2024のコンセプト
DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX2024のテーマは「moment -この一瞬が未来をつくる-」
将来叶えたい夢や目標をもって入学してくる新入生たちには、今この一瞬一瞬を本気でやりぬくことで、夢や目標を叶えてほしい、という想いが込められています。
■司会について
本イベントの司会は、俳優の稲葉友さん、そして本学新3年生の小川さくらさんのお二人に務めていただきました。
稲葉さんは、アジア最大級の国際短編映画祭、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2023」の、デジタルハリウッドが協賛する「アニメーション部門」において、審査員を務めていただいたご縁から今回の司会をお願いさせていただくことになりました。
稲葉友さんは、イベント司会は初とのことでしたが、俳優として、また長年務められているラジオパーソナリティのご経験を活かし、初めてとは思えないほどの素晴らしい司会進行をおこなっていただきました。
稲葉友(いなば ゆう)/俳優
1993年1月12日生まれ、神奈川県出身
2010年、ドラマ『クローン ベイビー』(TBS)にて俳優デビュー後、ドラマ、映画、舞台で幅広く活動中。
毎週11:30~16:00生放送中のJ-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』のナビゲーターを務める。
「初めての司会ということに関しては大変なお仕事だなと感じつつ、その軌跡や注ぎ込まれている情熱を一番いい席で見させていただける機会だったのですごく楽しかったです。」
(稲葉友さんのインタビュー映像は5月ごろに公開予定です)
小川さくら/デジタルハリウッド大学3年生
中学~高校の6年間放送部に所属。アナウンスやドキュメント制作に触れて、映像制作に興味を持つ。
「すべてをエンタテインメントにせよ!」というデジタルハリウッド大学のスクールモットーに惹かれ入学を決意。
将来、映像クリエイターになるために動画編集を中心に勉強中。
「新入生の皆さんが初めて会う先輩という立場で光栄でした。受賞者の有志を間近に見ることができて、私自身制作のモチベーションが上がるいい機会になりました。」
■第一部:デジタルハリウッド合同入学式
デジタルハリウッド大学、同大学院、社会人スクールの新入生とその保護者を含む約770人が来場し、当日の式典に参加しました。
■飛び立つ新入生へのメッセージ
デジタルハリウッド株式会社の代表取締役社長兼CEOである吉村毅による13か国語の挨拶。
これは日本という異国での勉強を決意され、本学にご入学される留学生のみなさまへの激励と敬意が込められています。
そして米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」の代表を務められており、俳優でもある別所哲也様、デジタルハリウッドのDNAを繋ぐデジタルハリウッド校友会より根鈴啓一様よりご祝辞をいただきました。
学長の杉山知之は、3年前に10万人にひとりといわれる筋萎縮性側索硬化症、ALSという診断を受け発話ができなくなりましたが、声は音声合成サービス「コエステーション」を、表情は動画生成AI にて新入生へのメッセージを届けました。
■新入生一人一人が夢や目標を宣言する新入生宣誓
入学式といえば、新入生代表が壇上に上がり挨拶をするのが一般的ですが、リアルタイムの空間合成技術を駆使して一人一人が夢や目標を宣言しました。
新入生宣誓のコンテンツは、デジタルハリウッド大学の在学生が制作と演出を担当しました。
▼新入生宣誓(抜粋)
「自分の表現したい世界を表現すること。具体的にはバーチャルとリアルの繋がりというテーマで、3DCGやキャラクターの3Dモデルを使用したVRやARを使用した映像制作をしたい。(ニックネーム:花粉症です さん)」
「歩んできた足跡に悔いのないように、新たな自分に変身して、より広い分野で感動を作れる人間になりたい(ニックネーム:YOKA さん)」
「バーチャル世界でなりたい自分になるためのお手伝いをする仕事。第2の人生をつくってあげたい。(ニックネーム:リセゴウ さん)」
「Create content that changes people's perspectives. (ニックネーム:Tomo さん)」
「デジタル超時代だからこそ、アナログのマテリアルの扱いも極めたい。物質の力を信じている。(ニックネーム:hannhanncoyote さん)」
■第二部:クリエイティブアワード受賞作品
クリエイティブアワードは、4年制大学、大学院、社会人・大学生向けの専門スクール、オンラインスクール、全国40拠点にも及ぶSTUDIO、ジーズアカデミーなど、デジタルハリウッドが運営をする教育機関に加え、国内外のデジタルハリウッドアカデミー提携校で制作されたCGアニメーション、映像、グラフィックデザイン、アート、インタラクティブコンテンツ、XRコンテンツ、サービス企画、研究論文など、2,000点以上を超える作品の中から審査し、アーティストやクリエイター、起業家、研究者として各分野の最前線で活躍する卒業生審査員による厳正な審査を経て、前年度の各賞とグランプリを決定しました。
▼各部門賞
【インタラクティブ部門 ベストインタラクティブ賞】
作品紹介映像:(https://youtu.be/qka1FON5r4Y)
『発光アートの開発と表現』
デジタルハリウッド大学大学院 遠藤 奈々(エンドウ ナナ)
【グラフィック部門 ベストグラフィック賞】
作品紹介映像:(https://youtu.be/sF95q7lCkGU)
『広東語文化発信プロジェクト 廣東道』
デジタルハリウッド大学 張 敏徳(チョウ ビントク)
【サービス部門 ベストサービス賞】
作品紹介映像:(https://youtu.be/tkYf8VBDknI)
『xerograv.』
G's ACADEMY TOKYO 岩永 智佳(イワナガ チカ)
【研究・論文部門 ベスト研究・論文賞】
作品紹介映像:(https://youtu.be/oh1FdTWHZ2M)
『360°動画(パノラマ動画)と従来の動画像(2D動画)で表示されるコンテンツの視覚体験の比較』
デジタルハリウッド大学大学院 谷口 賢(タニグチ マサル)
【ゲーム部門 ベストゲーム賞】
作品紹介映像:(https://youtu.be/Dq1mmIDnPFQ)
『学校の怪談』
デジタルハリウッド大学 三浦 大和(みうら やまと)さん、RAYNHARD M. KEMAL(レインハルド ケマル)さん、菅野 寛登(カンノ ヒロト)さん、松尾耀太(マツオ ヨウタ)さん)のグループ制作作品
【映像部門 ベスト映像賞】
作品紹介映像:(https://youtu.be/FiV4IS374kg)
『暗い部屋』
デジタルハリウッド大学大学院 SULIHAITI TUERSUN(シュリハッテ トロスン)
【映像部門 ベストアニメーション賞 ※SSFF & ASIA 2024アニメーション部門 特別上映作品として選出】
作品紹介映像:(https://youtu.be/5gx88H2FDRQ)
『ORIGAMI』
デジタルハリウッド大学 金森 慧(カナモリ ケイ)
■プラチナスポンサーCCC賞
作品紹介映像:(https://youtu.be/TfUQlEWEy1U)
『デジタル・マイペット・カルテMaïNé(マイネ)』
デジタルハリウッド大学大学院 當間 麗(トウマ ウララ)
■学長賞
学長賞は、1994年の開学後、デジタルハリウッド各校で学んだすべての方々の中から、2023年度において特に活躍された方に贈られる賞です。今年は2名が選ばれました。
【STUDIOHIKE Inc. 代表】
三好 紀彦(デジタルハリウッド東京本校)
第96回アカデミー賞長編アニメーション賞でオスカーを受賞した「君たちはどう生きるか」で、宮崎駿監督のもと、CG監督として制作に携わられました。
【CGアーティスト】
和田 元子(デジタルハリウッド東京本校)
第96回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート作品「ニモーナ」で、主役キャラクターの「ニモーナ」の制作を担当されました。
■DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2024グランプリ 受賞作品
なんと、今年のグランプリは歴代の受賞者を見ても異例の2名が受賞となりました。
【インタラクティブ部門 ベストインタラクティブ賞】
『発光アートの開発と表現』
デジタルハリウッド大学大学院 遠藤 奈々(エンドウ ナナ)
【映像部門 ベストアニメーション賞 ※SSFF & ASIA 2024アニメーション部門特別上映作品として選出】
『ORIGAMI』
デジタルハリウッド大学 金森 慧(カナモリ ケイ)
審査員リーダーの浅枝さんは、「今年の作品はどれも僅差でクオリティが高く、歴史上初めてといえる大議論の末1人に絞り切れなかった」と、今年は特に優秀な作品が多かったことを述べられました。
ここから新たに旅立つ卒業生、そしてここを目指し進み始める新入生たちが一堂に会する、素晴らしい時間となりました。
各賞の詳細につきましては、オフィシャルサイトをご覧ください。
■参加者コメント ※一部抜粋( )内は所属
・これから大学で4年間学んでいく中での、目標や超えたいものを明確に具体的に認識することが出来た。これからの創作活動への刺激にもなった。(デジタルハリウッド大学新入生)
・時間があっという間に過ぎたようだった。式でありながらも、楽しい時間だった(デジタルハリウッド大学新入生)
・アワードを見て改めて目標が設定できた(デジタルハリウッド大学大学院新入生)
・今年度のクリエイティブアワード正直完成度の高さに驚きました。私たちの代にもクリエイター集団はおりましたが、今の2年生のクリエイター集団が発足され、新入生宣言をああいったデジタルコンテンツの力で表現していたのはデジハリらしく、とても感動しました。(デジタルハリウッド大学卒業、デジタルハリウッド大学大学院新入生)
・素晴らしくて涙が出ました。モチベーションも非常に上がりました。素晴らしい会をありがとうございました。(専門スクール新入生)
・今後の指針となるような有意義な時間を過ごせました。演出面からすべてにおいて夢と前向きな志向に溢れていてとても素敵でした。(専門スクール新入生)
・こんなに楽しい入学式は初めてでした。(YouTubeで見ているだけですが...!)絶対に入学したいです!もちろん大変なこともあるとは予想しているのですが、それ以上にきっと毎日が刺激でいっぱいで、楽しくて仕方がないんだろうなとより楽しみになりました。絶対に入学します。(デジタルハリウッド大学入学検討者)
・参加した事で、我が子がデジタルハリウッド大学に入学出来た事を改めてうれしく思いました。我が子のこれからの頑張りを温かく見守りたいと思います。(デジタルハリウッド大学新入生保護者)
■審査員
クリエイティブアワードの作品審査は、下記の卒業生の方々に務めていただきました。
(お名前/現在の所属先/出身校)の順に掲載
<審査員リーダー>
浅枝大志さん(株式会社メルカリ/デジタルハリウッド大学大学院)
▼各部門審査員
<映像部門>
小宮健太郎さん(Walt Disney Animation Studios/デジタルハリウッド大学)
小山桜さん(株式会社クレンナルー/デジタルハリウッド大学大学院)
三好紀彦さん(STUDIOHIKE Inc./デジタルハリウッド東京本校)
<グラフィック部門>
北沢直樹さん(Furikake Products Inc./デジタルハリウッド大阪本校)
八木たな奈さん(グリー株式会社/デジタルハリウッド大学)
<インタラクティブ部門>
伊東ケイスケさん(XRアーティスト/デジタルハリウッド東京本校)
須藤絵理香さん(株式会社電通/デジタルハリウッド大学、同大学院、G’s ACADEMY TOKYO)
<サービス部門>
国本和基さん(Freecracy株式会社/G’s ACADEMY TOKYO)
小塚仁篤さん(株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ/デジタルハリウッド大学、同大学院)
<研究・論文部門>
合田美子さん(熊本大学/デジタルハリウッド大学大学院)
高木亜有子さん(湘北短期大学/デジタルハリウッド大学大学院)
<ゲーム部門>(今年度より新設)
イナマスアヤカさん(INAMASS株式会社/デジタルハリウッド大学)
藤田隼輝さん(株式会社baton/デジタルハリウッド大学、同大学院)
■協賛企業
今年も多くの企業の皆様にご協賛いただき、DF2024 を執り行わせていただきました。
<特別協賛/プラチナスポンサー>
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
<ゴールドスポンサー>
株式会社aio
デジタルハリウッド校友会
Motion Plus Design Tokyo
株式会社読売新聞東京本社
<シルバースポンサー>
NECネッツエスアイ株式会社
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア
Packe株式会社
<ブロンズスポンサー>
バリュークリエーション株式会社
<ライトスポンサー>
Adobe株式会社
株式会社オーディオストック
加賀ソルネット株式会社
キンコーズ・ジャパン株式会社
株式会社クリエイターズマッチ
株式会社デジタル・ナレッジ
株式会社baton
三井住友カード株式会社
■主催
デジタルハリウッド株式会社
■デジタルハリウッド株式会社
1994年10月、会社設立と同時に日本初の実践的産学協同のクリエイター養成スクールを開校。
現在、東京と大阪に専門スクール「デジタルハリウッド」と、全国の各都市にWebや動画などが学べるラーニングスタジオ「デジタルハリウッドSTUDIO」、そしてeラーニングによる通信講座「デジハリ・オンラインスクール」を展開。
2004年には日本初、株式会社によるビジネス×ICT×クリエイティブの高度人材育成機関「デジタルハリウッド大学院(専門職)」、翌2005年4月に四年制大学「デジタルハリウッド大学」を開学。
設立以来、デジタルハリウッド全体で9万人以上の卒業生を輩出している。
また、デジタルハリウッド大学開学時より導入している、動画教材と対面授業を組み合わせた「ブレンディッド・ラーニング」のノウハウを活かして、大学・専門学校の教育機関をはじめ塾・障害者支援サービス企業・教育サービス企業向けに、オンライン授業の導入及び活用支援サービス「デジタルハリウッドアカデミー」を国内外に展開。
さらに2015年4月、スタートアップ志望者を対象としたエンジニア養成学校『ジーズアカデミー』を開校し、現在東京と福岡に展開。同年11月には、日本初のドローンビジネスとロボットサービス産業の推進を目的とした『デジタルハリウッド ロボティクスアカデミー』を開校するなど、デジタルコンテンツ業界の人材育成と、産業インキュベーションに力を注ぐ。
2024年10月に設立30周年を迎える。
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