アフガニスタン:女性の医療教育制限に深い憂慮。ユニセフ事務局長、声明【プレスリリース】
【2024年12月4日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、アフガニスタンで女性が医療教育を学ぶことが禁止される可能性があるとの報を受け、以下の声明を発表しました。
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アフガニスタンの事実上の当局が、医学校で女性が学ぶことを禁止する計画を立てているという情報を受けて、深い憂慮の念を抱いています。看護、助産、婦人科などの女性や子どもたちの健康にとって重要な分野における教育が制限される可能性があります。
ユニセフは、これらの異なる情報の真偽をまだ確認している段階であり、この問題に対処しようとする取り組みを歓迎しています。内容が事実であれば、何千人もの女性は医療を学ぶことを直ちに停止され、女性や女の子たちが保健医療を受けられなくなる恐れがあります。
もしその計画が実施されれば、アフガニスタンの女性と女の子の権利にとってまたもや壊滅的な打撃となり、国の人口の半分が機会を奪われ、拒絶され続けることになります。そして、社会に貢献し、収入を得るための女性の能力をさらに制限するだけでなく、アフガニスタン国民全体の健康にも広範囲にわたって影響を及ぼします。命が失われることになるでしょう。
アフガニスタンでは、特に研修を積んで経験豊富な女性の保健医療従事者の不足が深刻な問題となっています。経験豊富な女性の保健医療従事者は、女性が適切な出産ケアを受け、子どもたちが予防接種を受け、地域社会が基本的な保健サービスを利用できるようにするために重要な役割を果たしています。
女性の保健医療従事者がいなければ、女性が妊娠中に妊婦検診を受けることが減り、安全に、かつクリニックで出産するケースも少なくなるでしょう。女性や子どもたちが文化的配慮のある医療ケアを受けるために女性の保健医療従事者に頼っている国では、将来、この職に就く人材を輩出する道を断つことは、命を危険にさらすことになります。
ユニセフは、事実上の当局に対して、女性が医療教育を受け続けることを認めるよう訴えています。アフガニスタンの医療システムの将来は、男女の保健医療従事者の全面的な参加にかかっています。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(https://www.unicef.or.jp )
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