楽天がエージェント型AIツール「Rakuten AI」の本格提供を開始し、楽天モバイルの「Rakuten Link」に搭載
- 2025年秋には「楽天市場」へも本ツールを搭載予定。グループサービスに順次導入し「エージェント型エコシステム」を展開へ -
楽天グループ株式会社(以下「楽天」)と楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)は本日より、楽天が先進的エージェント型AIツール「Rakuten AI」(以下「本ツール」)の本格提供を開始し、楽天モバイル契約者専用コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」に搭載したことを発表しました(注1)。なお、本ツールは、専用ウェブアプリ(ベータ版)でも提供しており、楽天IDにご登録の誰でも利用が可能です(注2)。
本ツールは、「楽天エコシステム(経済圏)」におけるお客様の体験向上と日々の生活サポートを目的に設計されており、無料で利用可能です。2025年秋には、楽天が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」へも搭載予定です。今後、「楽天エコシステム」内の各種サービスに順次導入し、AIエージェントをユーザーインターフェースとする「エージェント型エコシステム」を展開してまいります。

「Rakuten AI」は、重要なゲートウェイとして、ショッピング、金融(フィンテック)、旅行、エンターテインメントといった「楽天エコシステム」内の多岐にわたるサービスとシームレスに連携することで、よりパーソナル化された顧客体験を提供します。豊富なリサーチとエージェント(代理行動)機能のほかに、「Rakuten AI」は日本語での文脈処理能力に優れており、国内の様々なサービスとの統合を可能にし、人々の信頼できる伴走者として、暮らしと社会をより良くしていくことを目指します。
今後、「Rakuten AI」は、ユーザーの意図を読み取り、分散したデータを統合し、行動を後押しする存在へと進化します。ユーザーは何千もの専門家エージェントの知見に即座にアクセスできるようになり、より早く考え、より適切な意思決定を行い、あらゆる分野の専門家の知恵を活用して行動できるようになります。
■「Rakuten AI」の主な機能と特長
「Rakuten AI」は、本日より、楽天モバイル契約者専用コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」に搭載されました。「Rakuten Link」では、2024年10月よりチャット形式のAIサービスを利用することができましたが、本日よりAIチャットと自動で提案されるプロンプトを活用した「楽天エコシステム」内の横断的な検索が手軽に利用可能となりました(注3)。具体的には、ユーザーはテキスト入力、音声テキスト変換、または画像検索により問い合わせができ、さらにAIが生成する追加質問に対して複数のプロンプトから回答を選択することで、よりスムーズに求めている情報へアクセスできます。

また、「Rakuten AI」の専用ウェブアプリ(ベータ版)は、デジタルコミュニケーションにおいて、あらゆるユーザーに対応するように設計されており、新しい時代の人間らしいテクノロジーを目指す革新的なサービスを提供してまいります。AIチャット、より複雑な思考によるAI検索、音声対話、翻訳、AIリーディング、コーディング、画像作成など、専門的なAI機能を幅広く提供しています。これらを活用することで、より多くのユーザーが楽天の「エージェント型エコシステム」の恩恵を受けられるようになります。

「Rakuten AI」は、2025年秋には「楽天市場」にも導入し、機能改善および拡張を継続的に行いながら、「楽天エコシステム」内のサービスにて「エージェント型AI」の展開を順次拡大していきます。「楽天市場」では、統合された専門家エージェントを活用し、楽天が提供するEコマースサービスの利用状況から得られるユーザー属性や好み、購買傾向といった多様なデータを分析することで、一人ひとりに最適化された商品を提案します。
■楽天の「エージェント型エコシステム」構想
「Rakuten AI」は、「楽天エコシステム」のユーザーのために、高度にパーソナル化された知的でつながりのある体験を提供することを目指しており、「エージェント型エコシステム」を構築するうえで重要な役割を担っています。楽天は、「エージェント型AI」を活用することで、主要サービス全体を横断するタスクを効率的に連携・調整し、一人ひとりのユーザーの好みに最適化したサポートを行います。
「Rakuten AI」 は、エージェント型ウェブ時代におけるEコマースの未来をリードするのに優位な位置にあります。AIエージェント向けに最適化し、ブラウザ内と楽天アプリ内の両方でシームレスなアクセスを提供することで、「Rakuten AI」は「楽天エコシステム」へのメインのゲートウェイとして機能し、ユーザーを楽天のサービスやその先に直接つなげます。
楽天のGroup Chief AI & Data Officer (CAIDO)であるティン・ツァイは次のようにコメントしています。「このたび本格提供する『Rakuten AI』は、楽天のAI戦略における大きな前進を意味します。『Rakuten Link』への搭載および2025年秋に予定している『楽天市場』への搭載を通じて、ユーザーごとに最適化されたツールとサポートを提供します。本ツールは、複雑なリサーチの実行や速やかで自律的な判断・行動まで可能で、サービス利用のあり方を大きく変革します。私たちは、『エージェント型エコシステム』の構築を通じて、AIとのより強い結びつきを促進することで、お客様やパートナーの皆様へのさらなる価値創出を目指してまいります」
楽天は、AI化を意味する造語「AI-nization(エーアイナイゼーション)」をテーマに掲げ、あらゆる面でAI活用の推進に取り組んでいます。今後も豊富なデータと「楽天エコシステム」および「Rakuten AI」の活用を通じて、顧客満足度のさらなる向上を図ってまいります。
(注1)楽天では、エージェント型AIツールのベータ版を2024年11月から「Rakuten AIアシスタント」として提供してきました。今回「Rakuten AI」として本格提供開始し、「Rakuten Link」に搭載します。本アップデートはiOSご利用者様向けに提供を開始し、Android製品ご利用者様向けにも今後提供予定です。
(注2)「Rakuten AI」ウェブアプリは、楽天IDでログインすることで制限なくご利用いただけます。楽天IDをお持ちでない場合、ログインを促されるまでの利用回数に上限があります。利用制限は今後変更になる可能性があります。
(注3)2025年7月現在、「楽天市場」、「楽天ラクマ」、「楽天ブックス」、「Rakuten Fashion」に対応しています。
■「Rakuten AI」利用方法
以下のアプリもしくはウェブサイトからご利用いただけます(無料)。
「Rakuten AI」(楽天モバイル契約者専用コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」):
iOS https://apps.apple.com/jp/app/rakuten-link/id1498877539
Android ※Android版は近日提供予定
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.rakuten.mobile.rcs&pcampaignid=web_share
「Rakuten AI」専用ウェブアプリ(ベータ版): https://ai.rakuten.co.jp/
以 上
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