ステークホルダー間のコンフリクト解消を目指す!『地熱資源をめぐる 水・エネルギー・食料ネクサス―学際・超学際アプローチに向けて―』発行

 インプレスグループで理工学分野の専門書出版事業を手掛ける株式会社近代科学社は、2018年11月28日に、『地熱資源をめぐる 水・エネルギー・食料ネクサス―学際・超学際アプローチに向けて―』(編著:馬場健司・増原直樹・遠藤愛子)を発行いたしました。
 

 


●書誌情報
【書名】地熱資源をめぐる 水・エネルギー・食料ネクサス
     ―学際・超学際アプローチに向けて―
【編著】馬場健司・増原直樹・遠藤愛子
【仕様】A5判・並製・モノクロ・口絵4ページ・本文304頁
【本体価格】3,800円(税込4,104円)
【ISBN】978-4-7649-0578-8 C3050
【商品URL】https://www.kindaikagaku.co.jp/architecture/kd0578.htm





●内容紹介

 2017年度まで総合地球環境学研究所で取り組まれていた「水・エネルギー・食料ネクサス」プロジェクトのうち、別府温泉における研究成果を中心にとりまとめた書籍です。温泉や発電といった地熱資源の利用が環境や社会に与えるメリット・デメリット、それらから生じるステークホルダー間での利害対立(コンフリクト)を解消・緩和するための手法などを紹介いたします。
 社会科学、自然科学双方の研究者のみならず、ステークホルダーの人々も調査研究や執筆に加わっており、研究における学際・超学際アプローチの実例が示されています。


●著者紹介

編著
馬場健司(東京都市大学)
増原直樹(総合地球環境学研究所)
遠藤愛子(Michigan State University)

執筆者(五十音順)

石井 明(八千代エンジニヤリング(株))
遠藤崇浩(大阪府立大学)
王 智弘(総合地球環境学研究所)
大沢信二(京都大学)
加藤尊秋(北九州市立大学)
神尾茉奈美(北九州市立大学)
北出恭子(温泉家)
木村道徳(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター)
熊澤輝一(総合地球環境学研究所)
後藤美鈴(入舟荘)
斉藤雅樹(東海大学)
小路 淳(東京大学)
杉本 亮(福井県立大学)
鈴木隆志(日本大学)
谷口真人(総合地球環境学研究所)
西島 潤(九州大学)
野田徹郎(産業技術総合研究所)
藤井賢彦(北海道大学)
堀 英樹(別府市)
本田尚美(福井県)
宮下雄次(神奈川県温泉地学研究所)
山田 誠(龍谷大学)
幸 準一郎(別府温泉地球博物館)


●目次
第1章 水・エネルギー・食料ネクサス
1.1 ネクサス・アプローチと統合概念
コラム1.1 フューチャー・アースと水・エネルギー・食料ネクサス
1.2 超学際的アプローチとステークホルダーの関与

第2章 「水」日本の温泉地における文化・制度と別府温泉の科学的特性
 2.1 温泉科学と温泉文化
 コラム2.1 温泉地の文化と展望
 2.2 日本における温泉管理制度―「共有地の悲劇」を軸に―
 2.3 別府の地下構造と重力モニタリング
 2.4 微動探査による別府温泉帯水層の解明
 2.5 統合型水循環モデルを用いた水・エネルギー・食料ネクサスの解明

第3章 「エネルギー」地熱資源の発電・熱利用
 3.1 地熱発電と温泉地との共生─情緒的でなく科学的な視点から─
 3.2 国や県における地熱・温泉発電に関連する制度
 3.3 都道府県別に見た地熱・温泉資源量と導入目標、紛争の相互関係
 コラム3.1 西日本の温泉発電いろいろ
 3.4 別府温泉における新たな地熱開発の現状と影響
 コラム3.2 別府市温泉発電等の地域共生を図る条例

第4章 「食料」エネルギー・食料・水・生物・生態系のネクサス
 4.1 再生可能エネルギーと熱のカスケード(多段階)利用
 4.2 温室イチゴ栽培への温泉熱利用による環境負荷低減
 4.3 沿岸海域における水と水産資源のつながり
 4.4 別府湾の温泉排水が魚類に与える影響
 コラム4.1 温泉熱・蒸気を利用した調理

第5章 ネクサスにおけるトレードオフ問題の可視化・問題解決手法
 5.1 水・エネルギー・食料問題に関する参加型アプローチの横断的分析
 5.2 共同事実確認を促進する超学際的アプローチ
 5.3 オントロジーによるネクサス・シナリオの設計・評価支援
 5.4 質問紙調査による一般市民のネクサス問題や社会的意思決定手法に対する態度の国際比較
 5.5 オンライン熟議によるステークホルダーのネクサス問題や社会的意思決定方法に対する態度の変容
 コラム5.1 サイエンスアゴラにおける「機能派」と「情熱派」の対話の試み
 5.6 超学際的アプローチによる別府における統合型将来シナリオづくり
 5.7 別府市内の温泉を対象とした市民参加型温泉一斉調査
 コラム5.2 Onsen文化を世界ブランドに―温泉マイスターを点から線へ、線から面へ―

第6章 おわりに




【株式会社 近代科学社】 https://www.kindaikagaku.co.jp/
株式会社近代科学社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井芹昌信)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。

【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:唐島夏生、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「旅・鉄道」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメデイア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

お問い合わせ先】
株式会社近代科学社  出版局
TEL:03-3260-6161
電子メール: reader@kindaikagaku.co.jp

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会社概要

URL
https://www.impressholdings.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
電話番号
03-6837-5000
代表者名
松本 大輔
上場
東証スタンダード
資本金
53億4102万円
設立
1992年04月