「新春ユーミン祭り」WOWOWでユーミンを大特集 楽曲と感動物語が融合した新作ステージも初放送

この「ユーミン×帝劇 あなたがいたから私がいた」はユーミンにとって二度目となる帝国劇場公演。歴史ある劇場で、比嘉愛未、福田沙紀、渡部豪太、石黒賢、藤真利子という豪華キャストを迎え、本格的な演劇を上演する。もちろんユーミンもステージに登場し、物語に合った名曲の数々を熱唱する。夫でありプロデューサーでもある松任谷正隆が脚本と演出を手がけ、ユーミンの楽曲がぴったりとはまる、せつなくて心温まるストーリーを作り上げた。
物語の始まりは1994年。高齢者施設に入り、記憶を部分的に失くした状態で老後の日々を過ごす園子(藤)。彼女は曖昧な記憶の中で息子に電話をかけつづけるが、息子は姿を見せない。代わりに通ってくる“先生”こと信二(石黒)と語り合ううちに、園子は青春の日々を思い出す。それは太平洋戦争中、若き園子(比嘉)は幼なじみの栄一(渡部)、春子(福田)と3人で仲良く過ごし生涯の友情を誓い合うが、栄一をめぐり園子と春子の友情には亀裂が入ってしまう。そんな折、栄一に召集令状が届く。
ユーミンは「悲しいほどお天気」「守ってあげたい」「ダンデライオン~遅咲きのタンポポ」など、誰もが知っているヒットソングを登場人物の心情を代弁するかのようにしっとりと歌い上げる。ミュージカルにも似た、だがそれとは異なる独特のステージが展開されていく。ユーミンのコンサートツアー同様、ファンタジックな照明やシルクスクリーン、フラワーシャワーなどを使った演出も健在。美しく儚げな世界観の中、物語の感動的な結末とともに歌われる「春よ、来い」は圧巻だ。
エンディングで「今回のタイトル、『あなたがいたから私がいた』。とっても良いと思っているんですよね。みなさんもそれぞれにそんな誰かを思い浮かべていただけたら、うれしいです」とはにかみながら語ったユーミン。活動40周年を超えて、人生の悲しみと喜びを正面から表現した新しいステージは必見だ。
1月2日(金)新春ユーミン祭り WOWOWライブ
http://www.wowow.co.jp/music/yuming/
午後2:00 松任谷由実コンサートツアー2013-2014 POP CLASSICO
午後4:00 ノンフィクションW 「ユーミン」の作り方 ~松任谷正隆の流儀~
午後5:00 「ユーミン×帝劇 あなたがいたから私がいた」
すべての画像