第25回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、受賞! 『移民・難民たちの新世界地図――ウクライナ発「地殻変動」一〇〇〇日の記録』(村山祐介・著)
圧倒的な取材力で「等身大の国際問題」を可視化する第一級のルポルタージュ
株式会社新潮社が2024年7月に刊行した、村山祐介氏のノンフィクション『移民・難民たちの新世界地図――ウクライナ発「地殻変動」一〇〇〇日の記録』が、このたび第25回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」(公共奉仕部門大賞)を受賞いたしました。
今年5月に受賞した「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」に次いで、2つ目の受賞です。
厳寒の森に「移民兵器」として放たれるクルド人家族、鉄の棺桶のような船で地中海に漕ぎ出すアフリカの人びと、徴兵を逃れて雪の山に消えるウクライナの青年たち……。近代以降の国家を単位とした秩序が崩れ落ちる地のリアルを活写する衝撃の一冊。今回の石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞をきっかけにさらに多くの方に読んでいただきたいノンフィクションです。

■石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム賞とは
早稲田大学は、建学以来多くの優れた人材を言論、ジャーナリズムの世界に送り出してきました。先人たちの伝統を受け継ぎ、この時代の大きな転換期に自由な言論の環境を作り出すこと、言論の場で高い理想を掲げて公正な論戦を展開する人材を輩出することは、時代を超えた本学の使命であり、責務でもあります。
「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」は、このような背景のもと、社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的として2000年に創設され、翌2001年より毎年、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を発掘、顕彰してきたものです。(公式HPより)
■受賞の言葉
虚偽や扇情的な言葉が飛び交うこの時代、ジャーナリズムの役割の一つは、声なき声、届かぬ声に向き合うことにあると感じています。移民・難民への風当たりがかつてなく強まる今、なぜ人は命をかけてまで旅をするのか――その奥にある思いや不条理を知ってほしいという思いを込めた作品です。受賞を励みに、取材の旅をこれからも続けていきます。
■書籍内容紹介
ヒト・モノ・カネ・情報の「新たな奔流」が世界を変えていく。衝撃のルポ。
厳寒の森に「移民兵器」として放たれるクルド人家族、鉄の棺桶のような船で地中海に漕ぎ出すアフリカの人びと、徴兵を逃れて雪の山に消えるウクライナの青年たち……。秩序が崩れ落ちる欧州に出現した〝パラレルワールド〟を往還しながら、圧倒的な取材力で「新世界」のリアルを可視化する第一級の現場報告。
■著者紹介:村山祐介(むらやま・ゆうすけ)

ジャーナリスト。1971年東京都生まれ。立教大学法学部卒。1995年に三菱商事、2001年に朝日新聞社に入社。ワシントン特派員としてアメリカ外交、ドバイ支局長として中東情勢を取材し、国内では政権や経済を主に担当した。2020年に退社してフリーに。2021年からオランダ・ハーグを拠点に国境を越える動きを追う「クロスボーダー」をテーマに取材し、マスメディアや自身のYouTubeチャンネル「クロスボーダーリポート」などで発信している。アメリカ大陸を舞台にした移民・難民を追った取材で2018年にATP賞テレビグランプリ・ドキュメンタリー部門奨励賞、2019年度にボーン・上田記念国際記者賞、2021年にノンフィクション書籍『エクソダス アメリカ国境の狂気と祈り』(新潮社)で講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞した。
■書籍データ
【タイトル】移民・難民たちの新世界地図――ウクライナ発「地殻変動」一〇〇〇日の記録
【著者名】村山祐介
【発売日】2024年7月18日
【造本】ソフトカバー
【定価】2,420円(税込)
【ISBN】978-4-10-353652-9
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/353652/
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