~みんなで海の問題について考えよう!~「陸養プロジェクト 交流会」を開催しました!
2024年3月6日(水)オンライン開催
今回は、みんなで海の問題について考える「陸養プロジェクト 交流会」を2024年3月6日(水)にオンラインで開催しました。陸養プロジェクトを通して学んだ海の恵みや水産業のこと、自分たちで自主的に調べたこと等について発表、交流しました。交流会に参加したのは、東京都渋谷区立西原小学校、大阪府堺市立東百舌鳥小学校、愛知県蒲郡市塩津小学校、富山県魚津市立よつば小学校の4校です。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」“の一環です。
イベント概要
・開催概要:陸養プロジェクト 交流会
・日程:2024年3月6日(水)10時30分~12時00分
・開催場所:オンライン
・参加人数:東京都渋谷区立西原小学校(5年)、大阪府堺市立東百舌鳥小学校(5年)、愛知県蒲郡市立塩津小学校(5年)、富山県魚津市立よつば小学校(5年) 合計 428名
第1部 「陸養プロジェクトから学んだこと」各校からの発表
第1部は、参加各校から陸養プロジェクトで育てていたヒラメのお世話で苦労したことや工夫したこと、さらには特別授業で知った地元の海や水産業に関すること、地球の海の変化についてなど、それぞれ学んだことを発表し合いました。学校の中で実際にヒラメの陸上養殖を体験した児童たちからは「覚えることがたくさんあって大変だったが、ヒラメの命を守っていくために努力した」「苦労したからこそ、ヒラメへの感謝が強くなった」「最後に締めるのであれば、それまでの時間を大切にしたいと思った」「いのちの大切さを知った」など、養殖体験で感じたことをたくさん聞かせてくれました。また、海や水産業に関係する地域の方に特別授業をしてもらった学校の児童からは「海が近いというのは幸せなことなのだとわかった」「漁業はとても工夫されていて、受け継がれていくと良いなと思った」「海の恵みと漁師のみなさんに感謝していきたい」など、素直な気持ちを他の学校のお友達に共有してくれました。発表後の質問時間では、「育てていく中でいちばん大変だったのは?」など、とても興味をもってお互いの話を聞いている姿が印象的でした。
第2部 グループワーク 「みんなで海の問題について考えよう!」
次に、海の問題についてみんなで考えるグループワークを行いました。はじめに各学校のクラス内グループで「『海』と聞いて思いつく問題とその理由」を、ふせんに書き出しながら話し合いました。そして最後に、各クラスを代表してその内容を発表し、交流会に参加したみんなで共有しました。「地球温暖化」や「海洋ごみによる汚染」、「魚の獲りすぎ、減少」、「マイクロプラスチック」など、多くの問題があることを確認し、「自分たちの生活に欠かせない水産業に影響が出るから」、「大切な命である魚が暮らせる環境ではなくなってしまうから」などの理由を教えてくれました。離れた地域に住む小学生同士、オンラインの短い時間でしたが、このプロジェクトを通して学んだことや感じたことを共有できる貴重な機会となりました。この時の気持ちを忘れずに、大人になって海や魚について触れた時に思い出してもらえることを願っています。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人RIKUYOU
URL: https://rikuyou.uminohi.jp/
活動内容:「陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、子どもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。
2018年4月陸養プロジェクト実行委員会発足。これまで全国13地域29の小学校(青森・福島・栃木・埼玉・東京・千葉・富山・長野・静岡・愛知・大阪・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。
※プロジェクト共催
団体名称:NPO日本養殖振興会
活動内容:これからの日本を背負って立つ子ども達に、この日本が誇る
『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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