第41回 ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)【大卒求人倍率1.75倍】引き続き高い採用意欲が続く見込み
―2024年卒では初任給引き上げが大幅に進む―
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、2025年3月卒業予定の大卒求人倍率(大学院卒含む)に関する調査を行いました。このたび結果がまとまりましたのでご報告いたします。
【全体】
来春2025年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.75倍と、2024年卒の1.71倍より0.04ポイント上昇した。2022年卒では新型コロナウイルス感染拡大による景況感悪化の影響から、一時的に求人倍率が低下したものの、1.50倍と底堅さを見せた。それ以降、大卒求人倍率は現在まで上昇が続いている。
従業員規模別に見ると、300人未満企業および300~999人企業で大卒求人倍率が上昇、1000~4999人企業は変動なし、5000人以上企業では低下した。300人未満企業は6.50倍であり、コロナ禍前のピークである2019年卒の9.91倍、2020年卒の8.62倍に次ぐ水準であった。300~999人企業では比較可能な2010年卒以降で最も高い1.60倍となり、5000人以上企業では最も低い0.34倍となった。
業種別に見ると、建設業と流通業の大卒求人倍率が他の業種に比べて高い傾向は変わらないものの、建設業では13.74倍から9.35倍へ4.39ポイント低下、流通業では10.49倍から16.21倍へ5.72ポイント上昇した。
【企業】
全国の民間企業の求人総数は、前年の77.3万人から79.7万人へと2.4万人増加(対前年増減率は+3.1%)。
【学生】
学生の民間企業就職希望者数は、前年の45.1万人から45.5万人へと0.4万人増加(対前年増減率は+0.9%)。民間企業就職希望者数に対して、求人総数が34.2万人の超過需要。
(注)比較可能な期間における値。従業員規模(4区分)別は2010年3月卒より集計を開始
図表1 求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移
調査概要
調査方法:<企業>電話・FAX・インターネットにて回収 <学生>インターネット調査
調査対象:<企業>従業員規模5人以上の全国の民間企業8,130社
<学生>2025年3月卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2025』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生2,270人(内訳:大学生1,720人/大学院生550人)
有効回答数:<企業>4,132社 <学生>大学生 732人、大学院生 303人
調査実施期間:<企業>2024年1月25日~3月1日 <学生>2024年2月1日~2月9日
調査機関:リクルートワークス研究所
詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240425_work_01.pdf
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