がんサバイバーのための取り組み「LAVENDER RING MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」 2023年実施報告
株式会社資生堂/資生堂ジャパン株式会社、株式会社電通の社員有志、特定非営利活動法人キャンサーネットジャパンの3社が運営するがんサバイバー※1 のためのプロジェクト「LAVENDER RING」は、「LAVENDER RING MAKEUP PHOTOS WITH SMILES」を、昨年に引き続き、日本および海外4か国・地域の計12会場で実施し、がんサバイバー306組が参加されました。仕上がった笑顔あふれるポスターは、見る人も勇気づけます。「すべてのがんサバイバーに笑顔を」をスローガンに、今後も笑顔の輪を広げます。
※1「LAVENDER RING」における「がんサバイバー」とは: がんと診断された方、治療中、経過観察中、寛解されたなど、がんに罹患したことのあるすべての方たちを「がんサバイバー」と表記しています。
《「LAVENDER RING(ラベンダーリング)」について》
「がん」は身近な病気であるにもかかわらず、偏見や間違った認識がいまだ多く存在しています。資生堂は、株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:榑谷 典洋)の社員有志、特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン(所在地:東京都文京区、理事長:岩瀬 哲)と共に、すべてのがんサバイバーが笑顔で生きられる社会を目指し、すべてのがん種を示すシンボルカラーである「ラベンダー」を掲げ、2017年から日本での活動を開始しました。2022年からは海外4か国・地域(中国、シンガポール、台湾、タイ)でも活動を展開しています。
「LAVENDER RING」公式Webサイト:https://lavender-ring.com
《「LAVENDER RING MAKEUP PHOTOS WITH SMILES」について》
「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」は、がんサバイバーの方を対象に、日本では資生堂ジャパンの社会活動専門職のソーシャルエリアパートナーによるメイクアップレッスン、ヘアメイクアップアーティストによるヘアアドバイスを実施後、フォトグラファーがそのいきいきとした表情や姿を撮影し、ご本人が書き込んだメッセージを含めてポスターに仕上げる活動です。撮影されたポスターは後日ポスター展として展示し、がんになっても自分らしく生きている人たちの姿や声を社会に発信しています。
《2023年開催結果》
<国/地域>日本
<会場/日程>
●愛知県がんセンター:6月24日(土)
●大阪国際がんセンター:6月29日(木)
●資生堂 汐留オフィス:8月5日(土)
●九州がんセンター:9月2日(土)
●四国がんセンター:9月23日(土)
<協働医療機関/患者会>
●愛知県がんセンター
●大阪国際がんセンター
●九州がんセンター
●四国がんセンター
●NPO法人 愛知キャンサーネットワーク
●がんサポ喫茶止まり木
<参加者数(組)>57組
<国/地域>中国
<会場/日程>
●アンダーズ 新天地 上海:7月4日(日)
●セント レジス 上海 静安:10月15日(日)
●グランド ハイアット 北京:10月28日(土)
●グランド ハイアット 広州:11月4日(土)
<参加者数(組)>104人
<国/地域>台湾
<会場/日程>
●資生堂台湾オフィス:7月21日(土)、22日(日)
<協働医療機関/患者会>
●亜東記念病院
●台安医院患者会
●台北医科大学ユリ患者会
●台湾乳がん連合
●勇源輔大乳がん基金
●嘉義キリスト教病院患者会
<参加者数(組)>61人
<国/地域>タイ
<会場/日程>
●ホテル ニッコー バンコク:10月7日(土)
<協働医療機関/患者会>
●国立がん研究所
●ART for Cancer
<参加者数(組)>20人
<国/地域>シンガポール
<会場/日程>
●アークスペース:10月14日(土)
<協働医療機関/患者会>
●シンガポールがん協会
<参加者数(組)>64人
《参加者からのコメント》
すべてのがん患者に対して、前向きに自信を持ってハッピーでいること、そして、がんと闘っているのは私たちだけではないことを知ってもらい、やる気を起こさせるメッセージが強調されて、有意義なイベントだった。 60代 女性 シンガポール
ステロイドの長期使用で腫れぼったくなった顔を気にしていたのですが、スタッフが「大丈夫ですよ」と言ってくれた。自分は写真映えすると思ったことがなく、カメラの前では恥ずかしがり屋だったのですが、カメラマンが私を安心させてくれました。 50代 女性 シンガポール
写真の中で明るく笑っている自分を見て、私はこんなに自信に満ち溢れ、自由に自分を表現することができると気付いた!そしてこの気持ちは、他のがん患者さんたちに「がんは怖くない!」と伝えるのに十分なものです。自ら進んでがんに罹ったことをカミングアウトする限り、人生はいつだって素晴らしいものになるのです! 50代 女性 台湾
この治療を乗り越え、現在と未来の自分を比較したうえで、ピンチをチャンスに変えようと思いました!
20代 女性 日本
がんになってから自信がなくなったり、常に再発の不安がありましたが、このイベントで自分の人生の主人公は自分でいいんだと思うことが出来ました。 30代 女性 日本
ポスターの写真撮影をしてもらった時に出た自分の笑顔が、自分でもビックリするくらい輝いていた!
40代 男性 日本
医療では解決できないところにアプローチする不思議な感覚。医療機関以外との取り組みには可能性を感じる。 医療従事者
全てのポスターはこちらからご覧ください。:https://lavender-ring.com/action/makeup/
《「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」について》
資生堂は創業以来、長年蓄積してきた研究成果を活用し、誰もが持つ「自分らしくありたい」という願いを、美の力を通じて支援しています。「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」※2 では、やけど跡、傷跡、あざ、白斑、がん治療の副作用による外見変化でお悩みの方の「QOL(クオリティー・オブ・ライフ:生活の質)の向上」に取り組んでおり、日本を含め4か国・地域(中国、シンガポール、日本、台湾)で活動を展開しています。
日本では、治療の副作用などによる外見の変化に伴う、特有の美容上の悩み(肌の色変化、眉・まつ毛の脱毛など)に対する「がん患者さんのための外見ケアセミナー」※3 を医療従事者やがん患者向けに展開しています。また、外見変化に対する美容情報をまとめた冊子「外見ケアBOOK ~自分らしく、心地よく~」※4 を全国の医療機関で無料配布しています。
※2 資生堂 ライフクオリティー メイクアップ 公式HP https://corp.shiseido.com/slqm/jp/?rt_pr=trp50
※3 外見ケアセミナー申し込みはこちらから https://corp.shiseido.com/seminar/jp/apply/cancer.html?rt_pr=trp50
※4 外見ケアBOOKのダウンロードはこちらから https://corp.shiseido.com/slqm/jp/assets/pdf/appearance-care-book.pdf?rt_pr=trp50
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