茶道を通しての感動や気づきを綴り、映画化もされた『日日是好日』。その続編にあたる『好日日記』は、本日11月28日、新潮文庫より発売!
今しかない季節の「一瞬の美しさ」を教えてくれる一冊です
エッセイストの森下典子さんが、25年間のお茶のお稽古を通して気がついたたくさんの感動と発見を綴った『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)。黒木華さん、樹木希林さん、多部未華子さんらの出演で映画化もされ、70万部を突破するベストセラーとなった作品の続編にあたる『好日日記』が、新潮文庫より発売されます。
本作で森下さんが書いたのは、一瞬しかない季節の美しさ。茶道に息づく二十四節気を糸口に、40年間の稽古の中で気がついたたくさんの季節の美しさが綴られた一冊です。

■ 春夏秋冬の区分では見逃してしまう一瞬の美しさ
私たちはたくさんの「季節」の中で生きている。茶道に息づく二十四節気――。
梅の香り漂い始める「立春」、花吹雪が舞う「清明」、薫風吹き抜ける「立夏」、蝉の声が響く「大暑」、彼岸花が咲く「秋分」、鰯雲の浮かぶ「寒露」、木の葉が色鮮やかに染まる「立冬」、寒空に月が光る「大雪」、そしてまた季節はめぐり……。
春夏秋冬の区分では見逃してしまう一瞬の美しさを綴った一年の記録。
冒頭の冬の章「小寒」では、お正月や初釜について書かれており、新年を迎えるこの時期にぴったり。また、二十四節気に沿って書かれているため、季節が移ろうたびにページを開きたくなる一冊です。
また、著者である森下さんが描いたカバー装画や本文挿画にも注目ください。
■ 文庫化に際して大幅増補
本作の単行本は2018年に発売されましたが、今回の文庫化に際し大幅に加筆し、さらに「利休忌」と「紅葉の森」の新パートを増補。また、新イラストも追加されており、「完全版」としての文庫が誕生しました。
■ 解説は小林聡美さん
本作の文庫解説を執筆したのは俳優の小林聡美さん。前作『日日是好日』の文庫解説を書いたのは、落語家の柳家小三治さんでしたが、その小三治さんから『日日是好日』を勧められて読んでいたという小林さん。解説中では〝お茶を始めたばかりの頃の戸惑いや、気づき、感動を記した瑞々しい前書と比べ、本書はより成熟した深いお茶の世界を楽しんでおられる様子がうかがえる〟と本作を位置づけています。さらに〝そもそも、「道」と名のつくお稽古事は皆、そういう世界につながっている。柔道などの武道全般、華道などもそうだろう(中略)きっとどんな事であれ、終わらない世界を歩み始めた時、それは「道」となるのではないだろうか。私は五十五歳の時ピアノを習い始めた〟と、自身の「ピアノ」を習う経験を重ね、「道」についての考えを深めていきます。
■『日日是好日』との2面販売台を用意
前作の『日日是好日』は2002年に発刊された作品で、日本のみならず、英語、中国語、フランス語など世界13か国の言語に翻訳され、2018年には「第1回日伊ことばの架け橋賞」を受賞しました。今回、続編の『好日日記』の文庫化にあたり、新潮社では『日日是好日』と『好日日記』の2冊が並べられる「2面販売台」を作成。全国各地の書店さんで展開されます。


■ 著者紹介
森下典子(もりした・のりこ)
1956(昭和31)年、神奈川県生まれ。日本女子大学文学部国文学科卒業。「週刊朝日」の人気コラム「デキゴトロジー」の取材記者を経て、エッセイストとして活躍。2018(平成30)年、ロングセラー『日日是好日』が映画化される。同年、続編となる『好日日記』、2020(令和2)年、『好日絵巻』を出版。同シリーズは海外でも広く読まれ、2022年、『日日是好日』で第1回日伊ことばの架け橋賞を受賞。他に『猫といっしょにいるだけで』『前世への冒険』『いとしいたべもの』『こいしいたべもの』などの著書がある。
■ 書籍データ
【タイトル】好日日記 ─季節のように生きる─
【著者名】森下典子
【発売日】2025年11月28日
【造本】文庫
【定価】1,100円(税込み)
【ISBN】978-4-10-136353-0
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