コンテンポラリーアーティスト、トム・サックスが伊勢丹新宿店90周年に合わせ2回目となる「トムサックス:店舗体験」を開催
会場:伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース
https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f2/thespace3_tomsachs1_w.html
新作の絵画、彫刻、大型音響システム、陶器、トム・サックス・ファニチャーから数種類の家具、アパレルやその他商品を展示販売
トム・サックスが2020年のイセタン ザ・スペースで行った革新的なプレゼンテーション「トム・サックス:店舗体験」に引き続き、伊勢丹のミッションである、お客さまの日常生活や住まいにアートやデザインを取り入れる方法を提案します。
サックスのアーティストとしての実践において重視するのは、身近であるが妥協のない素材の使用、見てすぐにわかる手仕事の跡、そして儀式的とさえいえる綿密な制作過程であり、伊勢丹の展示ではそのすべてが発揮されています。応接室のための絵画、抹茶用のお茶碗、オフィスへしつらえる椅子、ファッションウィークで着るジャケット、作業リストを作るためのノートブック、パーティーに必須な大型音響システムなど、これら展示されているアイテムの一つひとつは、各用途に合わせて丁寧に手作りされた彫刻作品です。
会場と本館ショーウィンドウ11面をとおして、トム・サックスの彫刻による空間プレゼンテーションを体験
展覧会でご覧いただく椅子、小冊子(zine)、サウンドシステム、陶器、絵画、花瓶、ジュエリーといった作品は、すべて手作りのmade in USAです。これまでに伊勢丹の展示空間と11のショーウィンドウがサックスの彫刻と化したように、今回展示されているモノはすべて、彫刻として位置付けられています。サックスのシグネチャーである合板によって覆われた展示空間は、その空間のために厳選された色から、アメリカのサックスのサプライヤーから取り寄せたネジ一本に至るまで、すべて彼のスタジオの規定に則って完成されたインスタレーションになっています。このインスタレーションは、展示を訪れるすべての人がまるでサックスのスタジオを訪れたかのように感じられるよう、その体験の効果を最大限に狙って本展覧会のために考案されたものです。
トム・サックス・スタジオと伊勢丹のチームは、2020年に行われた展覧会の成功以来、さらに強い絆を結んできました。サックスは、伊勢丹が今回の「トム・サックス: 店舗体験」を企画し、ニューヨークのスタジオを訪れてくれたことに感謝を表しています。そして伊勢丹チームと小山登美夫ギャラリーの協力のもと、新作や未発表のアート作品、グッズや家具を発表できることを心待ちにしています。
※本館1階ウィンドウディスプレイ:9月13日(水)~10月10日(火)
Biography
Tom Sachs / トム・サックス
アーティスト、1966年ニューヨーク生まれ。
終わりなき革新と破壊の彫刻家、トム・サックスは、エンジニアリングやデザインの傑作を精巧に再構築するブリコラージュ作品で知られる。
その作品では、大量生産品に見られるピカピカのアルミニウムやポリカーボネートに代わり、彼のトレードマークである質実な素材のフォームコアや合板が使用され、工業製品の特性とそれを扱う高度な手仕事のコンビネーションにより制作されている。サックスの作品の中心となるテーマは、アメリカの文化と社会であり、そこにユーモアと皮肉をたっぷりと織り交ぜて扱う。彼は、ラグジュアリーな消費財や国際的なブランドを模倣することで、大企業のエコシステムや「ブランドイメージ」といった概念を遊び心をもって扱い、それをアートの文脈へ取り込むことで変容させる。
1990年代、サックスはニューヨーク近代美術館でピエト・モンドリアンの絵画を何日もかけて研究し、合板にダクトテープを貼っていくつかの作品を再現した。こうした初期の探求を通じて、彼は自身のスタジオの理念を展開し始め、自身が手に入れたいと望むものを身近な材料で再構築し、その過程を、あらゆる困難や不完全さを含めて、意図的に明らかにした。
彼の作品は、より清潔に、よりシンプルに、より完璧な機械生産のアイテムへと向かう近代化の流れに逆行し、手仕事が前面に出ることにより、生産技術に対する我々の目を開かせてくれる。
またスタジオでの制作の枠を越え、ブロックチェーンからスニーカーまで彼が作るものはすべて彫刻であることの証しとして、サックスは手仕事へのフォーカスを更に強めている。デジタルアートの領域でのパイオニアとして、彼はブロックチェーン技術と分散型プラットフォームを採用し、デジタルアート作品を制作、流通させている。アートとテクノロジーの共通点を探求する中で、サックスは《Tom Sachs: Rocket Factory》というプロジェクトを通じてデジタル領域に創造性と革新性をもたらし、NFTムーブメントの中でのアート界を牽引するリーダーとなった。
身の周りにある素材を使って現代のアイコンを再現するなど、ジャンルを超越したサックスのミクストメディアによる彫刻は、よりすっきりとしてシンプルかつ完璧な製品を志向する近代化の波に逆行するかのようなオブジェの制作に集約される。合板、樹脂、鋼鉄、セラミックなどの断片を愛嬌いっぱいにつなぎ合わせた作品は、一目でそれと分かるほどに手作りの質感を誇示。彫刻に見られる傷や欠損は、作品が奇跡によって生み出される過程でごく自然に生じたものであるかのような仕上がりとなっている。
Ten Bulletsと呼ばれる十か条のルールを厳守し、さながら大学病院かカルト集団のように意思統一された機能を誇る彼のスタジオチームは、素材としての合板や制作プロセスの透明性を何よりも重視している。
彼の作品は、多くの国で展示され、ニューヨーク近代美術館、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ホイットニー美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥー・センター(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、サンフランシスコ近代美術館、プラダ財団(ミラノ)をはじめ、様々な国や美術館に収蔵されている。また主な個展では、ダイヒトーアハレン(ハンブルグ、2021年)、東京オペラシティアートギャラリー(東京、2019年)、ナッシャー彫刻センター(ヒューストン、2017年)、ノグチ美術館(ニューヨーク、2016)、イエルパ・ブエナ芸術センター(サンフランシスコ、2016)、ブルックリン美術館(ニューヨーク、2016)、森美術館(東京、2016)、リヨン・ビエンナーレ(フランス、2013)、「Space Program: MARS」パーク・アヴェニュー・アーモリー(ニューヨーク、2012年)、ベネチア建築ビエンナーレ(2010年)、プラダ財団(ミラノ、2006年)、グッゲンハイム美術館(ベルリン、2003年)などがある。
サックスはニューヨーク在住、同地で制作を行なっている。
開催概要
「トム・サックス:店舗体験」
■会期:2023年9月20日(水)~10月23日(月)
※本館ウィンドウディスプレイ 9月13日(水)~10月10日(火)
■会場:伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース
■住所:東京都新宿区新宿3-14-1
■アクセス:東京メトロ丸ノ内新宿三丁目駅徒歩1分、JR新宿駅徒歩5分
■企画協力:小山登美夫ギャラリー
イベント詳細、販売方法などは以下の特設ページとインスタグラムにて、随時公開していきます。
▶特設ページ:https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f2/thespace3_tomsachs1_w.html
▶伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース Instagram:@isetan_the_space
https://www.instagram.com/isetan_the_space/?hl=ja
※イベントの内容は、都合により変更または中止となる場合がございます。予めご了承ください。
※数に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
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