少なくとも 35 人の子どもが死亡 スーダン、攻撃で民間人が多数死傷 ユニセフ事務局長「最も強い言葉で非難」 【プレスリリース】

【2025年7月15日 ニューヨーク/アンマン(ヨルダン)/ポートスーダン発】
スーダンで、コミュニティへの攻撃により、子どもを含む多数の民間人の死傷者が出たことを受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは以下の声明を発表しました。
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先週末、スーダンの北コルドファン州のシャグ・アルノム村やヒラト・ハミド村を含む、バラ市周辺のコミュニティが恐ろしい攻撃に遭い、少なくとも24人の男の子、11人の女の子、2人の妊婦を含む450人以上の住民が命を落としたと報告されています。数十人が負傷し、多くの行方不明者がいることから、子どもの死傷者の数はさらに増えることが懸念されます。
これらの攻撃は許しがたい行為です。暴力の恐るべき激化であり、人命、国際人道法、そして人間として最も基本的な人道原則を完全に無視しています。
ユニセフは、今回の攻撃を最も強い言葉で非難します。私たちは、全紛争当事者に対し、直ちに暴力行為を停止し、国際人道法および「区別」「均衡性」「予防」の原則を含む、国際法の下での義務を遵守するよう強く求めます。
民間人、特に子どもは、決して攻撃の対象になってはなりません。すべての違反の申し立ては独立して調査されるべきであり、責任を問われなければなりません。国際法違反、特に子どもの命が危険にさらされるような違反に対して、処罰されない状態は決して容認できません。

この残虐な暴力により犠牲となった方々のご家族、および影響を受けたすべての方々に、心よりお悔やみを申し上げます。
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■ 注記
北コルドファン州の状況はここ数週間で悪化しており、避難民の増加、民間人の死傷、人道的アクセスの制限が深刻化し、子どもの生存に深刻な影響をもたらしています。
2024年にスーダンで発生した子どもに対する重大な権利侵害のうち、6%は北コルドファン州で発生しました。この権利侵害には、子どもの殺害や身体損傷、武装勢力や武装集団による子どもの徴兵・徴用、学校や病院への攻撃、性的暴行やその他の深刻な性暴力、子どもの拉致、子どもへの人道アクセス拒否などが含まれます。2025年1月以降は、さらに憂慮すべき傾向が見られています。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(https://www.unicef.or.jp )
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