【引っ越し繁忙期調査】引っ越しが117万円!?2025年繁忙期の引越し料金高騰に迫る
引越し比較・予約サイト「引越し侍」が2025年の引っ越し繁忙期に関する調査を実施
創造性と技術力で多様なITサービスを展開する株式会社エイチームのグループ会社である株式会社エイチームライフデザイン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:間瀬文雄)は、同社が運営する引っ越しの見積もり比較サイト「引越し侍」』において、2025年3月に引っ越し予定のユーザーに実施したインタビュー内容及び提携引越し業者を対象に実施したアンケートに関する調査データを公開しました。(https://hikkoshizamurai.jp/report/report-20250312/)

◆内容サマリー
1. 見積もり金額117万円!高額引越しの理由とは
「引越し侍」を利用したユーザーのうち、見積り金額の最高額は117万円だったユーザー(2025年3月末に引っ越し予定)にインタビューを実施したところ、「2月末ですでに予約がいっぱい」「見積もり依頼した業者のうち、実際に見積もりが取れたのは半数」で、まず見積もりを取るところからハードルがあったという。
2. 引越し業者に聞いた!117万円の引っ越し価格は妥当なのか?
引越し業者の「人力引越社」に今回の見積もり金額について聞いたところ、繁忙期の適正価格は50~80万円程度であるものの、100万円前後の見積もり価格は相場的にあり得る範囲とのこと。また、2025年だけでなく今後も継続的に料金が上がる可能性があるということだった。
3. 最繁忙期・3月の引越し料金はどのくらい高い?
2020年から2024年にかけて、引越し料金は右肩上がりに高騰。特に2025年3月中はも、上旬から下旬にかけて約2.2倍にも上昇することがわかった見込み。このことから、2025年の繁忙期も引越し料金の高騰する傾向は続き、特に3月の後半にかけて料金が高くなる見込み。
4. 2025年の引っ越し料金が特に高くなる理由
「『運送業界の2024年問題』の影響を受ける」と回答した業者は8割以上。具体的な影響として人手不足と答えた業者が最も多く、次点で「対応件数の減少」が挙げられた。特に、「長距離引越し」や「家族の引越し」の難易度が上がると予想される。
◆公開内容詳細
1. 見積もり金額117万円!高額引越しの理由とは
2025年2月末に取った引越しの見積もり額が100万円を超えたことで、X(旧Ttwitter)で話題となったエンジニアの「ちょまどさん」にインタビューを実施しました。
【ちょまどさん】(一部抜粋)
以前の引っ越し時は15万円程度の荷物量でした。しかし今回は、車で15分程度の距離を移動するのに、100万円を超える見積もりが提示されました。同じタイミングで見積もりを取った3社とも100万円前後で、繁忙期の料金の高さに愕然としました。
ここまで料金が高くなったのは、「3月末は人気で、既に予約がいっぱいだから」「内容的にトラックの台数や作業員が増えるから」と言われました。見積もりを取ったのは2月末で、まだ引っ越し希望日から1ヵ月以上もあったのですが、完全に手遅れだったようです。
物件や他のスケジュールもあって希望日をずらすこともできず、小さな子どもを抱えて業者なしの引越しも困難でどうしようもなく、もっと低価格の引っ越し業者を探すため20社近くに連絡をしました。しかし、そもそも見積もりを取れたのは半数ほど。さらにそのうちほとんどが予算オーバーの金額で、業者探しは難航しました。
もし時間が巻き戻せるなら、新居の選び直しになったとしても、絶対に3月に引っ越しはしないです。ゴールデンウィーク明けくらいまで延ばしたい。同じような状況の人には、「早めに見積もりを取ること」「相見積もりを取ること」をおすすめしたいです。
2. 引越し業者に聞いた!117万円の引っ越し価格は妥当なのか?
引越し侍の提携業者のひとつ、「人力引越社」の担当者さんに鈴木さん 、に、今回のちょまどさんの見積もり額について尋ねました。
【人力引越社】(一部抜粋)
繁忙期の適正価格は50~80万円程度ですが、今回は引っ越しの内容的にも作業員が増えるということなので、100万円前後の見積価格は相場的にあり得る範囲です。「運送業界物流2024年問題」や物価高の影響で、今後も料金が上がる可能性はあります。繁忙期はこのように引っ越し価格が高くなりやすいですが、1月末ごろに予約をしていれば、状況によっては10~30%程度安くなる可能性があります。繁忙期は1ヵ月前でももう「直前」になってしまいますね。
同じ条件で、例えば5月末の平日に引っ越しをした場合は、料金は20~50万円程になると思います。どうしても時期をずらせない場合は、荷物量を減らしたり、作業時間に融通を利かせたりすることで、安くなる可能性があります。
3. 最繁忙期・3月の引越し料金はどのくらい高い?

引越し料金は、通常月(5月~1月)では約6万円~約10万円なのに対し、3月は約10万円~約18万円と、約1.8倍に平均料金が上昇。また、平均料金は毎年値上がりする傾向があるので、3月は常に平均料金の最高額を更新していくことになります。

さらに、3月の中でも上旬は約7万円~約12万円と、通常月からやや高い程度なのに対し、中旬では約10万円~約18万円、下旬では13万円~23万円と上昇。3月下旬の料金は、通常月に比べて、約2.2倍にまで値上がりする傾向があります。
※調査概要
調査エリア:全国
調査機関:見積もり比較サイト「引越し侍」
調査方法:「引越し侍」を利用して引越しをした方を対象に、インターネットアンケートを実施
調査期間:2020年1月1日~2024年12月31日
サンプル数:2020年:32,823件、2021年:31,789件、2022年:28,259件、2023年:19,139件、2024年9,940件
4. 2025年の引っ越し料金が特に高くなる理由

今年の繁忙期の料金が特に高くなる理由のひとつが「運送業界の2024年問題」です。引越し業者にアンケートを取ったところ、8割以上が「2024年問題の影響を受ける」と回答しました。

具体的な影響については、「人手不足」「対応件数の減少」という回答が多い傾向にありました。
人手不足により人件費が高騰し、それにつられて引越し料金も上昇傾向にあると考えられます。また、対応件数の減少により、1件あたりの料金も上がりやすくなります。

特に減少しやすい引っ越し案件としては、「長距離」と「家族」の引っ越し。勤務時間が長くなりやすく、人員数が必要な案件の枠が減少傾向にあることがわかりました。
※調査概要
調査エリア:全国
調査機関:見積もり比較サイト「引越し侍」
調査方法:「引越し侍」に提携している引越し業者にインターネットアンケートを実施
調査期間:2024年12月10日~2025年1月27日
サンプル数:50件
◆まとめ
引越し料金の高騰の原因のひとつに、引っ越し業界全体の問題があります。引越し価格には定価がなく、価格交渉が常態化していることから、そもそも安すぎる料金で請け負うしかない業者が少なくありません。そこに、2024年問題を起因とする人手不足に加え、昨今の物価高による燃料費・資材費の高騰もあり、引越し料金を上げざるを得なくなったのです。
こうした問題を解決するには、「引越し時期の分散」が不可欠です。需要の集中を防ぐことで、人材やトラック確保の難易度を下げ、極端に高額な引っ越しを減らすことができます。また、大手だけでなく中小の引っ越し業者にも依頼をすることで、需要が分散して予約枠の取り合いにならず、極端な金額上昇が防げると考えます。
引越し侍は、引越し時期分散の啓蒙や、様々な引越し業者をご紹介することにより、引越し業界における諸問題解決と、業界全体のさらなる発展に向けて尽力してまいります。
■会社概要
会社名:株式会社エイチーム(Ateam Inc.)
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅三丁目28番12号 大名古屋ビルヂング32F
代表者:代表取締役社長 林高生
設立:2000年2月29日
資本金:838百万円(2024年7月31日時点)
事業内容:日常生活に密着した比較サイト・情報メディア・ツールなどの様々なウェブサービスの企画・開発・運営、法人向けデジタル集客支援に関する事業支援サービスを展開する「メディア・ソリューション事業」、多様なジャンルのゲームやツールアプリケーションを企画・開発・運営する「エンターテインメント事業」、複数の商材を取り扱うD2Cサイトの企画・開発・運営をする「D2C事業」の3つの軸で事業を展開するIT企業
※文中に記載されている会社名、商品名は各社の商標または、登録商標です。
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