スーダンの壊滅的な人道状況 「誰一人安全な子どもはいない」 ユニセフ事務局長 【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

北ダルフール州エル・ファーシルの避難民家族。食料が不足し、子どもたちは栄養不良に苦しんでいる (スーダン、2025年8月16日撮影) © UNICEF/UNI849384/UNICEF

【2025年10月29日 ニューヨーク発】

スーダンでは、3人に2人が人道支援を必要とするなど、壊滅的な人道状況が続いています。2023年4月以降、約1,200万人が自宅を離れることを余儀なくされ、そのうち400万人以上が近隣諸国に避難。何百万人もの子どもを含む人口の約半数が食料不安に陥り、飢きんの脅威にさらされています。ユニセフ(国連児童基金)は、同国ダルフール地方のエル・ファーシルから届いた直近の映像や報告に深刻な懸念を抱いています。

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激化する暴力により、すでに500日以上も包囲下にあった非常に多くの子どもが、絶え間ない砲撃、激しい戦闘、食料・安全な水・医薬品の深刻な不足の中で、さらに追い詰められています。

 

「誰一人として安全な子どもはいません」とユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセルは述べ、次のように続けました。「通信が広範囲に遮断されているため、被害の全容は依然不明ですが、エル・ファーシルにいる推定13万人の子どもが深刻な権利侵害の危険にさらされており、拉致、殺害、傷害、性的暴力に遭ったとの報告もあります」

 

人道支援に従事する人々が拘束されたり殺害されたりしているとの報告もあります。

 

ユニセフは、即時の停戦による暴力の停止、安全かつ妨げのない人道支援へのアクセス、民間人(特に子ども)の保護、避難を求める家族の安全な通行の保証を、国際人道法に基づき、強く求めています。違反行為に関与した者は必ず責任を問われなければなりません。

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■ ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org )

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます

 

■ 日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(https://www.unicef.or.jp )

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業種
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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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