ジョギングしながらごみ拾いする“プロギング”の身体的・心理的効果とは?「ガールスカウト プロギング in 札幌・円山公園」を開催しました!
2024年5月19日(日)場所:円山公園
この取り組みは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
イベント概要
・開催概要:円山公園を舞台に、ガールスカウトのメンバーらがプロギングを実施。ごみ問題への意識向上を図るとともに、メンバーの協力を得て、プロギングが心身にどのような影響を及ぼすのか実証を行いました。
・日程:2024年5月19日(日)
・開催場所:札幌・円山公園
・参加人数:95名(うち、10名が実証に参加)
・協力団体:ガールスカウト札幌地区協議会
東海大学国際文化学部 地域創造学科(ウチムラカンゾウカレッジ札幌)植田 俊先生
プロギングジャパン
プロギングが心身に及ぼす影響とは?
プロギングとは、“ジョギング”しながら“ごみを拾う”スウェーデン発祥のフィットネスです。
5月19日(日)に札幌市中央区の円山公園で行われたプロギングには、幼稚園児から60代のガールスカウトのメンバーら95名が参加しました。東京に本部があるプロギングジャパンの講師の指導の下、元気よくプロギングをスタート!快晴の天気の下、1時間にわたってごみを集めました。
今回は初の試みとして、「具体的な心身への影響」を確かめるため、東海大学の植田俊先生と共同で検証することになりました。方法は、プロギングに参加するガールスカウトのメンバーら10名(10~50代)に「身体活動量計」をプロギングの前後それぞれ1週間装着してもらい、歩行距離や消費カロリーなどを測定しました。また、アンケートやインタビューも実施しました。結果は、2025年初頭に東海大学(札幌)で行われる研究会において発表される予定です。
参加者からは「他の人に思いをはせることができた」という声も
参加者はおよそ1時間にわたって円山公園の周辺をプロギングしました。大きなごみはありませんでしたが、タバコの吸い殻など小さなごみが多く見つかり、その多さに参加者は驚いていました。集めたごみは可燃ごみと不燃ごみあわせて40袋、計量した結果およそ1kgのごみを集めることができました。
参加者からは「花壇の奥とか人目につかないところに捨てる人が多くて、嫌だなと感じました。」(中2女子)などの感想があり、プロギングを通じて身近なごみ問題を改めて意識することができた様子でした。また、保護者から「意外とごみが多くなかった。子どもたちと『なぜだろう?』と話したら『私たちより前に拾っている人たちがいるのかも』という話になった。こういう『他の人に思いをはせる』ことができるのもプロギングのおかげかもしれません。」という声も寄せられました。
参加した子ども・保護者からの声
・小3女子「公園をきれいにしながら走って、人に喜んでもらえているのが嬉しい。」
・高3女子「公園のベンチの下に吸い殻が多くてびっくりしました。煙草を吸う人が少ないと思っていたのでびっくりです。」
・40代保護者「プロギングをしている時間がアッという間に過ぎた感じでびっくりしました。同じ時間、『ジョギングして!』といわれてもムリだと思います。」
・東海大の植田先生からコメント
「プロギングに初めて参加しましたが、皆さん声を掛け合って楽しそうに活動していますが、実はかなりの運動量です。無理なく楽しく気軽に取り組めるのがプロギングの良さと考えられます。データ解析が楽しみです。」
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 北海道海洋文化フォーラム
活動内容:北海道の海の今を伝えることで皆さんと海をガッチャンコして、「北の海ずっと美しく」を目指したムーブメントを起こすことを目的に活動しています。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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