大学入学共通テスト・国語に出題! 遠藤周作『影に対して 母をめぐる物語』の重版が決定しました。
1月17日(土)に行われた「2026年度大学入学共通テスト」の国語【第2問:現代文(小説)】にて、遠藤周作の小説『影に対して 母をめぐる物語』(新潮文庫刊)の文章が出題されました。試験後の反響も大きく、この度重版が決定いたしました。本作は完成しながらも手元に残され、遠藤周作の没後、2020年に発見されました。

母は必ずしも優しい女ではなかった。
しかし、真に母を棄て、母と別れられる者などいない。
2020年、遠藤周作の未発表小説の草稿と清書原稿が長崎市遠藤周作文学館で見つかった。遠藤の死去後、完結した状態の未発表小説が見つかったのは初めてだった。
小説のタイトルは「影に対して」。原稿用紙の裏につづられた自筆の草稿2枚と、当時の秘書が原稿用紙に記した清書104枚。用紙の種類から、東京都町田市に転居した63年3月以降の作品とみられている。
「人生」を燃焼させようとする烈しい母、「生活」を大事にする父。二人が離婚した時、幼い息子が強いられた選択は、やがて――。遠藤文学の鍵となる「母」をめぐる短篇六編を収録。
■著者紹介:遠藤周作(えんどう・しゅうさく)
(1923-1996)東京生れ。幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。主な作品は『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『侍』『スキャンダル』等。1995(平成7)年、文化勲章受章。
■書籍データ
【タイトル】影に対して 母をめぐる物語
【著者名】遠藤周作
【発売日】2023年2月25日
【造本】新潮文庫
【定価】649円(税込)
【ISBN】978-4-10-112340-0
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