ロッテ、ガーナ独立70周年支援プロジェクト第1弾としてガーナ政府機関共同でアグロフォレストリーを推進 8,000農家へ50万本のシェードツリーを提供し、気候変動レジリエンスを強化
株式会社ロッテ(代表取締役社長執行役員:中島英樹、以下ロッテ)は、ガーナ共和国におけるカカオ生産の持続可能性向上を目指し、同国のCocoa Health and Extension Division(※1)(以下CHED)のアシャンティ州事務所およびオフィンソ地区事務所と共同で、アグロフォレストリー(※2)の普及プロジェクトを始動いたしました。
2027年、ガーナ共和国は独立70周年という大きな節目を迎えます。ロッテは、長年にわたり高品質なカカオを供給し続けてくれている同国への感謝と祝意を込め、本年より多様な支援活動を展開してまいります。本プロジェクトは、その記念すべき取り組みの第1弾となるものです。
※1 ガーナ政府機関である「Ghana Cocoa Board」の一部門で、カカオ農家に対する農業技術の指導、病害虫対策の支援、苗木の配布などを通じて、カカオ生産の品質向上と農家の生活向上を支援する専門機関。
※2 農業(Agriculture)と林業(Forestry)を組み合わせた造語。カカオの樹の間に日陰を作る樹木や果樹などを混植することで、カカオを強い日差しから守りつつ、自然環境の保護や農家の収入源の多様化を図る持続可能な栽培方法。


■プロジェクトの概要
本プロジェクトは、ロッテがカカオ豆を調達しているアシャンティ州オフィンソ地区を含むガーナ共和国のカカオ生産地域を対象とした3年間の計画です。「持続可能なカカオ生産の推進」「農家の生計向上」、そして「地域の環境課題への対応」を目的としています。
現地のCHEDアシャンティ州事務所およびオフィンソ地区事務所の協力のもと、現地に適合した多種多様なシェードツリー(日陰樹)の苗木を育成・配布します。プロジェクトを通じて3つのコミュニティに苗木育成センターを設立し、約8,000人の農家へ合計50万本の苗木を提供する予定です。また、農家への研修やCHEDによる継続的なフォローアップも実施し、地域全体でアグロフォレストリーの定着と持続可能な農業体制の構築を図ります。
■期待される効果
本プロジェクトを通じて、カカオ農園の生産性向上や農家の生計向上、土壌浸食の抑制、生態系サービスの強化など、社会・経済・環境面にわたる長期的な効果が期待されます。
加えて、近年のカカオショックの要因の一つとされる、気候変動に伴う降水パターンの変化への適応力向上も重要な狙いです。多種多様なシェードツリーを植樹することで、農園の保水性や耐乾性が高まり、気候変動への適応力向上が期待されます。

■プロジェクトの目標
オフィンソ地区の農家8,000戸に50万本のシェードツリーを配布と継続的なフォローアップを行い、地域全体でアグロフォレストリーの定着と持続可能な農業体制を構築すること。
1年目の目標:3か所の苗木育成センターで合計16万6,000本の苗木を育て、農家に配布
育成・配布する苗木:カシア、ココナッツ、カシュー、オフラム、マホガニー、エミレ、オダム 他
■本プロジェクトの背景
近年、気候変動などを背景としたカカオの不作と価格高騰、いわゆる「カカオショック」は世界的な課題となっています。
当社においても相場高騰の影響は大きく受けましたが、長年ガーナをはじめとする生産地やサプライヤーと強固な関係を築き、持続可能な調達に取り組んできたことが功を奏し、生産に必要なカカオ豆を継続して確保できています。この経験から、不確実性が高まる昨今において、サステナビリティ活動は有事における事業のレジリエンスの側面からも極めて重要であると再認識いたしました。当社の調達拠点であるガーナ・オフィンソ地区は、森林地帯とサバンナ地帯の中間(トランジション地帯)に位置し、乾季には乾燥しやすい気候特性を持っています。気候変動への適応が求められる中、この産地の危機を乗り越えるカギとなるのがアグロフォレストリーの推進です。シェードツリーの導入は、カカオの熱ストレス軽減や土壌の保水性向上、炭素隔離の促進といった環境面にとどまらず、果実や木材が農家の追加収入となり、生態系の保全にも寄与します。
本プロジェクトは、カカオ農園と地域社会のレジリエンスを同時に高めることで、未来に向けた持続可能なカカオ調達基盤を確固たるものにするための取り組みです。
■ロッテの持続可能なサプライチェーンに向けた取り組み
チョコレートが主力製品であるロッテにとって、カカオ豆の持続可能なサプライチェーンの実現は重要な課題です。生産地が抱える課題を改善して、チョコレートに携わるすべての人の幸せに貢献しながら、カカオ豆の持続可能なサプライチェーンを実現することがロッテの使命であると考えています。持続可能なサプライチェーンの実現に向けて、調達するカカオ豆生産地のトレーサビリティ確立とその生産地が抱える課題への支援を行っています。
農家までのトレーサビリティが確立されたカカオ豆をロッテ サステナブルカカオ(LSC)と名付け、2028年度までに調達するすべてのカカオ豆をLSCにするという目標を掲げています。本プロジェクトの対象地であるガーナからの調達については、2025年度にすでに全量のLSCへの切り替えを完了しています。
2025年度実績:LSC率84%(うち、ガーナ産 100%)


LCS調達先に対する具体的な取り組み内容
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児童労働の撤廃:CLMRS(※3)(もしくは同等のシステム)による児童労働のモニタリングと継続的な改善
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森林減少防止:農園のマッピングを進め、森林減少へ関与していないことを確認
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農法トレーニング:調達先農家に対して肥料・農薬の適切な使用法や収量増につながる農法指導を実施
※3 児童労働監視改善システム(Child Labor Monitoring and Remediation System)の略。カカオ産地で児童労働撤廃のための活動を推進するNPO団体のInternational Cocoa Initiative(ICI)が開発したシステムで、農家コミュニティ単位で児童労働リスクを把握し、改善を行います。

特設サイト「A Happy Cycle with Cocoa」
https://www.lotte.co.jp/corporate/sustainability/cocoa/
株式会社ロッテ サステナビリティレポート2026はこちらからダウンロードいただけます
https://www.lotte.co.jp//corporate/sustainability/report.html
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