アフガニスタン 子ども370万人が栄養不良のリスクに 食事・栄養の不足が主な要因の一つ ユニセフ新報告書 【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

ヘラートにある診療所で、すぐに食べられる栄養治療食(RUTF)を口にする1歳のザイナブちゃん。2週間前に急性栄養不良と診断されたが、治療を受けて体重が増え、回復に向かっている(アフガニスタン、2026年6月9日撮影) © UNICEF/UN0877194/ 

【2026年7月12日 カブール発】

本日発表されたユニセフ(国連児童基金)の新たな報告書は、アフガニスタンで栄養不良に陥るリスクが高まっている5歳未満の子ども370万人について、十分な食事や栄養を得られないことが主な要因の一つであると指摘し、子どもたちの食事を守り、命にかかわる消耗症を防ぐために早期に対策を講じることが急務であると強調しています。

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ユニセフ・アフガニスタン事務所は今回、全国規模で初めて、国内全土の同じ子どもたちを対象に、栄養不良状態と、十分な食事や栄養を得られているかの状況とを、併せて調査しました。そして、摂取食品の種類が減る、食事を抜く、必要な量を摂れない、あるいは空腹状態に置かれるといった、栄養不良につながる早期の兆候を把握しました。 

報告書「Too Little, Too Late: The Diet Crisis Facing Young Children in Afghanistan(少なすぎる、遅すぎる:アフガニスタンの幼い子どもたちに迫り来る食事の危機)」は、同国で消耗症が最も増える時期に差し掛かる中で発表されました。栄養分野の支援調整を担う栄養クラスター(Nutrition Cluster)のデータによると、国内34県のうち26県で2025年と比べて消耗症の状況が悪化しています。消耗症が最も増える7月から9月の時期を前に悪化が見られていることは、すなわち危機が早期に始まり、深刻化していることを示しています。特に深刻な影響を受けているのは2歳未満の子どもたちで、重度の栄養不良症例の83%、中度の急性栄養不良症例の77%を占めています。

報告書「Too Little, Too Late: The Diet Crisis Facing Young Children in Afghanistan(少なすぎ、遅すぎる:アフガニスタンの幼い子どもたちに迫り来る食事の危機)」(英語)

ユニセフ・アフガニスタン事務所代表のタジュディーン・オイウェイルは次のように述べています。「アフガニスタンの幼い子どもたちは、消耗症が増加する時期に入る前から、すでに栄養不良へと追い込まれつつあります。今回得られた新たなエビデンスは、子どもたちが重度の栄養不良に陥る前に行動を起こす機会を与えてくれます。家族が食事の回数を減らしたり、栄養のある食品を買い控えるようになったりするのは、単に生活が苦しくなっているという兆候だけではありません。それは、子どもがまもなく危険なほどやせ細ってしまうかもしれないという警告なのです。治療は命を救いますが、私たちは予防にも投資しなければなりません。その第一歩として、最も幼い子どもたちと妊婦の食事の改善に取り組む必要があります」。

アフガニスタン栄養クラスターの最新アラートは、子どもの栄養支援だけにとどまってはならない理由を示しています。アフガニスタンにおける栄養不良の悪化は、幼い子どもたちの食事内容の乏しさや食料不安の高まりに加え、感染症の集団発生、低い予防接種率、不十分な水と衛生サービス、そして拡大する資金・物資不足によって引き起こされています。これらの要因が相まって、子どもたちが消耗症に陥るリスクが高まっており、栄養、保健、水と衛生、教育、社会的保護の各支援サービスにわたる協調的な行動の必要性を浮き彫りにしています。

ヘラート州カディスタン村の自宅で、昼食をとるザイナブさん(左)と弟のローエーンちゃん。アフガニスタンでは、多くの子どもたちが十分に栄養のある食事をとることが難しい状況にある(アフガニスタン、2026年5月21日撮影) © UNICEF/UNI997924/Khayyam 

消耗症は、急性でかつ生死にかかわるおそれのある栄養不良の形態です。これは、子どもが身長に対して痩せすぎている状態を指し、多くの場合、直近の食料不足や病気、あるいはその両方によって起こります。適切なケアが即時に行われないと、急速に命が脅かされる状態に陥る可能性があります。新たな分析によると、深刻な食料不安を抱える世帯の子どもは、栄養不良が最も増える時期に消耗症になる可能性が最大で6倍高くなることが示されています。

 

ユニセフは、特に消耗症が最も増える時期に先立ち、幼児の食事を守り、子どもの栄養不良をより多く防ぐため、緊急の投資を呼び掛けています。これには、「ファースト・フーズ・イニシアティブ(First Foods Initiative)」の拡大、生後6~23カ月の子どもへの優先的な支援、予防的栄養サービスの強化、そして各種必須サービスを子どもの栄養ニーズに整合させてより適切に提供することが含まれます。

 

消耗症が最も多くなる時期が近づく中、対応できる時間は限られてきています。危険な警告の兆候は以前より早く表れるようになっており、対応もより早期に行わなければなりません。子どもが十分な食事や栄養を得られず、命を脅かす栄養不良に陥る前に、ユニセフとパートナーたちが各家庭に支援を届けられるよう、今こそ緊急かつ柔軟な資金提供が必要です。

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■ 注記

報告書「Too Little, Too Late: The Diet Crisis Facing Young Children in Afghanistan(少なすぎる、遅すぎる:アフガニスタンの幼い子どもたちに迫り来る食事の危機)」(英語)はこちらからご覧いただけます。

https://www.unicef.org/afghanistan/documents/too-little-too-late 

 

アフガニスタン栄養クラスターの最新アラート(英語)はこちらでご覧いただけます。

https://www.unicef.org/afghanistan/documents/nutrition-situation-alert-afghanistan-nutrition-cluster 

「ファースト・フーズ・イニシアティブ(First Foods Initiative)」とは、乳幼児が栄養価の高い安全な離乳食・補完食を食べられるようにし、栄養不良を防ぐことを目的としたユニセフ主導の取り組みです。詳細(英語)はこちらでご覧いただけます。

https://www.unicef.org/afghanistan/documents/first-foods-afghanistan 

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■ ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org )

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます

 

■ 日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(https://www.unicef.or.jp )

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会社概要

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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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