『電脳冒険記ウェブダイバー』20thアニバーサリー 豪華ドラマCD出演キャストの寄せ書き直筆サイン色紙が当たるツイッターキャンペーン実施中!
Special Talk ネギシヒロシ×松尾慎×可知秀幸×高木義弘 座談会(前編)も!
放送から20年を迎えた『電脳冒険記ウェブダイバー』。その物語の舞台となるのは西暦2100年。電脳世界(VR世界)が当たり前になっている世界観だ。主人公の小学生・結城ケントは、デリトロスの侵略で電脳世界「マジカルゲート」に取り残された弟や友達を助けるために、Web騎士・グラディオンのバディとなって戦うことになる。
放送された2001年は、SNSもまだ誕生していない時代。しかしマジカルゲートの在り方が、現代のヴァーチャルSNSそっくりであることに驚かされる。そんな時代を先取りした舞台設定と、ケントとグラディオンの友情が生み出す熱いストーリーが魅力の『ウェブダイバー』が、この冬Blu-rayBOXで還ってくる!
限定版には、グラディオンのMODEROIDや、当時のキャスト陣による新規ドラマCDなど特典も盛りだくさん。
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『電脳冒険記ウェブダイバー』20thアニバーサリーSpecial Talk ネギシヒロシ×松尾慎×可知秀幸×高木義弘 座談会(前編) |
今回は新規ドラマCD出演キャストの寄せ書き直筆サイン色紙が当たるTwitterキャンペーンに加え
本作の総監督、ネギシヒロシさん、中核的なスタッフの一人で現在はbilibili所属の松尾慎さん、アニメーションプロデューサーの可知秀幸さん、そしてMODEROIDの開発担当・グッドスマイルカンパニーの高木義弘さん(編注:高ははしごだか)に集まって頂き、お話を伺った。
- 『ウェブダイバー』以前からの盟友
─ネギシさんの作品に松尾さんが参加されるのは、『ウェブダイバー』以前からずっと続いていて「盟友」の印象があります。
ネギシ でももう、ずいぶん昔の話になっちゃいましたけどね(笑)。最初に松尾君と一緒にやったのは『マシンロボ クロノスの大逆襲』(86年)のパイロット版(パイロット版のタイトルは『マシンロボ』)だったんじゃなかったかなぁ?
松尾 いえ、僕の記憶ではOVAの『装鬼兵M.D.ガイスト』(86年)なんですよ。あの時のネギシさんは演出っぽいけど具体的な仕事は良く分からない人で、「この人は何なんだろうなぁ?」って(一同・笑)。
ネギシ そうだった! 忘れてた、ゴメン!(笑)
松尾 その後『マシンロボ』のパイロット版を作る時に、僕が当時いたスタジオワンパタンにネギシさんが来て、それで「『ガイスト』の時の謎の人は、演出さんだったんだ〜」みたいな感じで。
ネギシ 松尾君にはいつも「ゴメンね、大変なので手伝ってもらって!」って、突然お願いすることが多くて。初めて最初から入ってもらったのは、『魔鏡外伝レディウス』(87年)なんですよ。でもその時も、松尾君はいろいろ掛け持ってて。
松尾 僕がネギシさんを信頼できる人だなと思ったのは、『大魔獣激闘 鋼の鬼』(87年)で。あの時はネギシさんは演出の補佐をやってたんですが、AICのスタジオでネギシさんは僕の後ろの席だったんですね。その時にいろいろ話をして「この人は良い人だ、話の分かる人だな」って(一同・笑)。だから僕はネギシさんは『鋼の鬼』での印象が強いんです。
ネギシ ああ、そうなんだ。『鋼の鬼』が、僕がAICさんに出入りするようになった最初の作品だったんですよ。
松尾 『レディウス』は、僕はもっとたくさんカットを持ちたかったんですけど、佐野浩敏さんに引っ張られて……。
ネギシ そうそう。でも『レディウス』で一番大事だけど一番大変なクライマックスのシーンを松尾君がやってくれて。いつも、そういうシーンばっかりやってもらって、申し訳なかったなぁって。
松尾 いえいえ、勉強させてもらいました。
ネギシ そう言ってもらえると、心が救われるけど。
──80年代終盤でのネギシさんの監督作で松尾さんの作画というと、88年の『超音戦士ボーグマン』13話「血戦!リョウ最期の日」がすごくインパクトがありました。
ネギシ あれは最初から松尾君が1本全部自分で作監(作画監督)をやりたいという話を聞いていて。各話脚本だった會川昇氏(13話の脚本担当)も「自分のポリシーを出せる回をやりたい」と、すごく意気込んでて、ちょっと尖った感じの話をやってみたいということだったんですよ。そんなことを少し松尾君に話したら、「そういう話数だったらやってみたい」って言ってくれて。
松尾 その話を補足すると、それまで僕はメカ作監の仕事ばかりだったんですよ。それでキャラクターの作監もやってみたいと思っていて、当時の葦プロのデスクの下地志直さんに相談したんです。そうしたら『ボーグマン』を紹介してくれて。それで僕はTVシリーズをやりたい気持ちが強かったから、本当はそのままローテーション作監として入りたかったんですよ。そうしたら、佐野さんに今度は『ヴイナス戦記』(89年)に引っ張られて(笑)。
ネギシ こちらも13話の後も、シリーズ構成上の重要回は全部松尾君に作監で入ってもらおうと予定してたんですけどね。でも『ヴイナス戦記』の作業が一番忙しい時に13話を作監だけじゃなくて、原画も一番たくさんやってくれたんです。
松尾 僕としては、そこがアニメーター人生の分岐点だったと思ってるんですよ。TVをローテでやらずに劇場作品をやったことで、真面目な演出さんの元で真面目に作画する方向になった気がして。
ネギシ でも確かに、あの頃TVの仕事をずっとやってたら、松尾君は「TVアニメの人」になってただろうなぁ。
- それは、プラグイットから始まった
──それでは本題の『ウェブダイバー』の話に移ります。今回のBD-BOXの発端はグラディオンのMODEROID化だったそうですが、その経緯というのは?
高木 弊社では1〜2年に一度MODEROIDの商品化アンケートを行ってるんです。ユーザーの方に「MODEROID化してもらいたいロボ」を聞くというシンプルなものなんですが、2回目の時にグラディオンが上位に入ってきたんです。。
ネギシ・松尾 へぇ〜!(感嘆)
ネギシ ビックリだよね。
松尾 そうですね。
高木 ちょうど、ここ数年は90年代末〜2000年代頭の作品の商品化が増えてきているんです。恐らくその年代のロボットアニメに触れた世代が、弊社のメインターゲットになりつつあったというようなところもあり、ニーズの高まりというか盛り上がりもあって、タイミング的にもちょうど良いのではないか?ということで企画しました。ただ、僕自身は『ウェブダイバー』放送当時はもう大人だったので、いわゆるリアルタイム世代ではないんですけど。でも当時はずっと観てました。
──グラディオンのMODEROID化の話を聴いた時の印象は?
ネギシ 初めて聴いた時は、「よくプラモ化出来るなぁ」って(笑)。正直、玩具として出来上がっていたものだったので、それを新たにプラモ化するとどうなるのか?は、現物を見てみないと分からないところがあったので、本当に最初は「へぇ〜」っていうだけだったんですよ。もちろん、関心はありましたけど。
松尾 僕は……グラディオン自体は僕がデザインしてたわけではないので、あれなんですけど(苦笑)。MODEROIDといえば、『パトレイバー』の零式は買いましたよ。
ネギシ やっぱり出来上がったもの(デコレーションマスター)を観てみないと、なんとも言えないですよね。実際、写真よりも現物の方が全然良いなぁって。それくらい違ったのでね。
松尾 グッスマさんには、ぜひ『レディウス』の商品化も!(一同・笑)
──作品の話になりますが、『ウェブダイバー』の話がネギシさんのところに来た段階では、どの程度設定などは決まっていたんですか?
ネギシ 設定も何も……まずタカラさん(現タカラトミー)からイオン(のちのウィーヴ[現フリュー])さん経由で玩具の遊び方についての企画書が来たんです。「TVに繋いで連動する『プラグイット』という機能を使った商品を出したい」ということだったんですよ。ただ『ボーグマン』もそうでしたけど、僕としてはTVと玩具の連動ってなかなか難しいという印象があって。『ボーグマン』では玩具と連動させるために、放送コードギリギリの高い音を本編中に効果音として流しましたからね。だからプラグイット機能でTVゲームと連動するって、すごいむちゃぶりだな!というのが、最初はありました(笑)。でも発想はすごく面白かったです。コントローラーが変形ロボの玩具そのもので、そこはビックリもしました。
──その段階では、コンセプトだけだったんですか?
ネギシ ええ。主役ロボの玩具用デザインもまだなくて、大枠として「ゲームのコントローラーとしてのロボット」というイメージがあっただけです。そこでイオンの可知さん含めて説明を受けた感じでしたね。
可知 当時タカラさんは、e-karaっていうTVに直接繋いで遊ぶカラオケマイクを発売していて、そのシステムを応用した玩具をいろいろ出していこうという流れがあったんです。その中にロボット玩具の企画もあって、これを使ったアニメは出来ませんか?みたいな、ざっくりとした話だったんです。僕は僕で、ネットを題材にしたアニメの企画を温めていたので、それと合わせたようなところが出発点でしたかね。
──グラディオン達Web騎士のデザインは、どういう形で決まっていったんですか?
可知 まず最初は、当然タカラさんが元のデザインを起こして、そこからはアニメ側とキャッチボールしながら詰めていきました。登場するWeb騎士の数も、最初からきっちり13体と決まっていたわけではなく、だいたい「それくらい」という感じでしたね。
- 作品タイトルを、主役ロボそのものにしなかった理由
──作品タイトルは、定番の主役ロボの名前ではなく「ウェブダイバー」ですね。
ネギシ でも『NG騎士ラムネ&40』や『魔神英雄伝ワタル』もそうですけど、主人公の少年をタイトル名にもするじゃないですか。つまり「ウェブダイバー」というのは、主人公……結城ケントの意味なんですよ。話そのものはグラディオンと結城ケントの話であって、それも主人公目線でグラディオンと出会って、彼に力を貸すために戦うという物語なので、主人公の少年の意味の「ウェブダイバー」をメインのタイトルにしました。それと、タカラさんとしても他の作品との違いを出したいというのもあって。あと当時は「グラディエーター」(剣闘士)という言葉の響きが、みんな好きで(笑)。「グラディオン」だと被り気味だったんです。商品名としては構わないんですけど。その辺もあったと思います。
──「電脳冒険記」という副題は?電脳は、コンピュータとかネットが題材だからだと思うのですが。
ネギシ そこはそうですね。「冒険記」は、『十五少年漂流記』みたいに子供達が舞台となるコンピュータの世界で旅をして、立ちはだかる敵と戦うコンセプトだったからです。そこは「戦う」のがメインに見えるのが嫌だったんですよ。例えば「電脳戦記」だと、ひたすら戦うイメージじゃないですか。あくまで子供達目線で、友情とかのために戦う。そういう風にしたかったからです。
──今でいうVR世界が舞台というのは、どこから発想されたのですか?
ネギシ でも企画を立ち上げて設定を決めていたのは2000年ですからね。VR云々は世間的には全然一般的じゃなくて。自分としては単純に、RPGアニメにはしたくなかったということですよね(笑)。
──今観ると、マジカルゲートの概念は現代のヴァーチャルSNSそのもので、ものすごく驚きました。
ネギシ 僕からすると、『レディプレイヤー1』を観た時に、「『ウェブダイバー』では、まさにこれがやりたかったんだ!」って思いました。当時は予算の問題とかCG技術の問題とかがあって、かなり無理難題だったです(笑)。
──確かにウェブダイブって、「搭乗する」というよりもアバターを纏うようなイメージに近いですよね。
ネギシ そうですね。当時は、そこの表現がちょっと大変でした。それから、プラグイットしてコンピュータ世界に入るとはいえ肉体は現実世界にいるので、疑似体験という形にするしかなくて。その理屈付けも結構苦労しましたよね。シリーズ後半は、疑似体験じゃなく普通にコンピュータ世界に行っちゃってましたけど(笑)。
- 物語の構成と綿密に絡んでいるマジカルゲートの世界観設定
──マジカルゲートの世界観は、どういう感じで詰めていったのですか?
ネギシ そこはシリーズの構成にも絡んでいて。まず商品企画として、年間にどれだけロボットを出したいかの計画が、タカラさんから来るんです。そのうちの3体くらいが主力となるデラックス仕様で、グラディオンは当然それで。さらにドラグオンやダイタリオンもその仕様の商品なんですが、玩具には春、夏、冬で大きな商戦時期があるので、春は主役ロボのグラディオン、夏場がドラグオン、そして冬のクリスマスに向けにダイタリオンという発売スケジュールが事前に決まってました。それに合わせて物語の山場を作るわけです。やっぱり一番最後に来るのは最強の敵……つまりダイタリオン。そこに至る前には、ライバルとなる強敵・ドラグオンが出てくる。だからマジカルゲートは3層に分かれてる世界観で、一番奥にダイタリオンがいて、その手前にドラグオンがいる構造になってるんです。一層ずつクリアしていく度に本来は仲間である敵が出て来て、そこでグラディオンが「眼を覚ますんだ!」となる展開なんですね。その構成に合わせる形で世界観を考えたわけです。
──そのメイン3体に付随するWeb騎士……一番上の階層だとジャガオンやシャークオン達を無理なく配置するところから、「ワールド」がたくさんある設定が出てきたんですね?
ネギシ そうなんです。1クールごとくらいに総集編がありますよね。それでその度に、最終回っぽい話を入れて「ああ、グラディオンが死んじゃった!」って思わせたところに、洗脳が解けたWeb騎士が現れて「大丈夫だ」っていう。そういう展開が、観ている子供達は喜んでくれるんですよ。そんな構成上の「戦略」みたいなところも含めて考えた世界観だったんです(笑)。
──商品名ともいえる「プラグイット」を、マジカルゲートにダイブするコールとして使っているのが上手いですよね。
ネギシ やっぱり別の世界に行くという区切りのところで、切っ掛けになるワードが欲しかったんですよ。ちょうど商品名が良い感じだったので、そのまま使わせてもらいました。それで「電脳世界に行ったぞ!」感が出ると。やっぱり子供達がマネしてくれることが商品の売り上げに繋がるので、子供達に「プラグイット」という言葉をまず覚えてもらおうと。それでマジカルステーションに行く時のバンクカットで言うようにして、ケント役の小林由美子さんには、毎回繰り返し繰り返し叫んでもらいました。お陰であの人が「マジカルゲートへプラグイットっ!」と絶叫してくれれば、この世界は正解!みたいになりましたよね(笑)。
まだまだお話はつきませんが、今回の記事ではここまで。 本BD-BOX特設サイトでは、続きのインタビューを公開中! インタビューと寄せ書き直筆サイン色紙のあたるTwitterキャンペーンの詳細が気になる方はぜひチェックしよう。 https://www.fwinc.co.jp/webdiverBD/ |
- MODEROIDグラディオン、ダークグラディオン原型担当 カロンさんコメント
──簡単にスタジオの紹介をお願いします。
ロボットが好きすぎて、自分たちの手で作らずにはいられなくなった人達が集まっているスタジオです。
──ウェブダイバーへの想いをお聞かせください。
魅力的なキャラクターたちと、洗練されたデザインで素敵なウェブナイトたちとの交流と友情の冒険記がとても印象的だった作品でした。
そして、1・2期OPの映像美は今見ても目を引かれるほど素晴らしいと思っています!
──グラディオン、ダークグラディオンを設計するにあたりこだわった点は?
OPに登場するプロポーションのグラディオンをどうすれば完全変形で実現できるか、悩みながらできるだけ劇中・DXのおもちゃと同じ変形シークエンスを再現できるように細かく調整しました。
それ以外に気を遣ったのは、やはり顔のグランアーメット展開部分でしたね。小さいサイズで再現する必要があったので、SLへの変形以上に最も気を遣ったポイントではないかと思います。
──後期OP(SO DIVE!)のラストカットの手のパーツはどのような想いから作られたのでしょうか?
特徴的なポージングはそのロボットの持つイメージを印象付ける重要な要素の一つ、という想いからトライしてみたいと考えていました。
OP場面でグランアーメットを上げる手の動きがとても印象的だったので、企画担当の高木さんにこっそり提案してみたのですが、快く取り入れていただき凄く驚きました(笑)。
※画像は開発途中のものになります。
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