ダンサーの鍛え抜かれた肉体、美しいラブストーリー、華やかな衣装、音楽、パリ・オペラ座の魅力を堪能!と桜沢エリカ
17世紀に創設され、世界最古の歴史を持つパリ・オペラ座バレエ団。WOWOWでは、芸術の都・パリの伝統と洗練を伝える世界最高峰のバレエ団の公演を5回にわたり7作品を特集放送する。そのラインナップは、ヌレエフ『眠れる森の美女』『ドン・キホーテ』(ともに7月18日放送)、ミルピエ『ダフニスとクロエ』、バランシン『水晶宮』、ノイマイヤー『マーラー交響曲第三番』、ジェローム・ロビンス『ダンシズ・アット・ア・ギャザリング』、アレクセイ・ラトマンスキー『プシュケ(プシシェ)』(すべて7月25日放送)といった豪華ラインナップ。広く知られる古典の名作から、最先端のモダンバレエまで、世界最高峰の華麗な踊りを堪能できる。
30歳くらいの時にバレエ鑑賞に目覚めたという桜沢エリカ、クラシック音楽にも造詣が深いライターの小田島久恵。ともに日本で行われる公演はもちろん、海外の劇場にも頻繁に足を運んでいる。
小田島「バレエ好きな人ってお気に入りのダンサーや作品を追いかけていきますが、エリカ先生は実際に習われているんですよね」
桜沢「なんか運動しなきゃと思っていて、一生できるものは何かなと考えたらそれがバレエだったんです。一応の動きはやりますけど、全然……、トゥシューズも持っていますが、履くだけで精一杯。立つなんてとんでもない(笑)」
小田島「今回、バレエの名作が7作品放送されますが、観るのは初めてという人たちにどんなところをおすすめしたいですか?」
桜沢「私はダンサーたちの鍛え抜かれた肉体が純粋に美しいと思っているので、やっぱりそこでしょうか。普段目にできないものを拝ませてもらうというか(笑)。今回出演するマチュー・ガニオとかもう立っているだけで美しい」
小田島「私はカール・パケットが好きです。クールな美形というか、マチュー・ガニオとはまた違ったタイプですよね」
桜沢「いろいろな国のバレエを見ていて思うのは、やっぱりパリ・オペラ座は衣装がきれいだということ。『ドン・キホーテ』もどこかパリっぽい色とかデザインで、エスプリが利いているような気がします。ヒロインのキトリの衣装もどこかベルサイユチックですし、『水晶宮』の赤と紺とエメラルドの衣装もかわいいですよね」
小田島「それはやはりパリ・オペラ座の誇りなんでしょうね。バレエってラブストーリーが描かれていることが多いですよね。以前、アメリカン・バレエ・シアターの『ロミオとジュリエット』を観たとき、もう涙が止まらなかった。映画でもドラマでも見たことない、こんなすごいラブストーリーがバレエにはあったのかと」
桜沢「私も『ロミオとジュリエット』大好きです。美しい世界ですよね。そういう物語的なことも含め今回の作品の中で文句なく楽しいのは、『眠れる森の美女』と『ドン・キホーテ』じゃないでしょうか。バレエを観るのが初めてという人が見ても楽しめると思います。特に『眠れる森の美女』は衣装がすごく綺麗ですし。『ドン・キホーテ』はお祭り気分で盛り上がれる」
小田島「音楽も注目したいですね。私は『マーラー交響曲第三番』が素晴らしいと思っているんです。音楽が愛と死を表現していて、さらにノイマイヤーの振り付けで男性の肉体美もいかんなく描かれている」
桜沢「私もノイマイヤー好きです。彼が審査員になってから、ローザンヌもコンテンポラリーを重視するようになりましたよね」
小田島「ノイマイヤーは音楽の使い方がすごい。音楽が目に見えるように振り付けるというんでしょうか。ベジャールもそうでしたけど、ノイマイヤーはクラシックの知識が深いんですよ。あの音楽センスとダンサーを使って、それをビジュアル化していく力には敬服します」
桜沢「『マーラー交響曲第三番』に出演する男性エトワールのマチアス・エイマンの身体能力の高さは素晴らしい。パリ・オペラ座には珍しいタイプかもしれないけど、跳躍が高くて回転もすごい。ソロを踊るシーンがあるんですが、思わず見入ってしまいました。以前オペラ座でマチアス・エイマンの別の演目を観たんですが、彼が出てくるとゲイの観客たちが超盛り上がる!(笑)」
ダンサーの鍛え抜かれた肉体、美しいラブストーリー、華やかな衣装、音楽と、どれをとってもパリ・オペラ座の魅力が堪能できる「パリ・オペラ座バレエ団特集2012-2014」。バレエファンはもちろん、バレエを観るのが初めての人でも楽しめます。
パリ・オペラ座バレエ団特集 2012-2014【WOWOWライブ】
7月18日(土)14:00~
7月25日(土)14:00~
詳しくは番組HP http://www.wowow.co.jp/stage/ballet/
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