動物用リファレンスラボの市場規模、2026年に66億米ドル到達予測
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「動物リファレンスラボの世界市場 (~2026年):サービスタイプ (臨床化学・血液・免疫診断・分子診断・尿検査)・用途 (病理・細菌・ウイルス・寄生虫)・動物タイプ・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を2月9日より開始いたしました。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1040651-veterinary-reference-laboratory-market-by-service.html
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動物用リファレンスラボの市場規模は、2021年の38億米ドルからCAGR11.0%で成長し、2026年には66億米ドルに達すると予測されています。コンパニオンアニマルの増加、ペット保険の需要増加、先進国における獣医師の増加、動物由来の食品の需要増加、越境感染症や人獣共通感染症の発生率の増加などの要因が、市場の成長を促進しています。一方、ペットケアコストの増加や、POC検査やポータブル機器の需要の高まりが、同市場の成長をある程度抑制しています。
COVID-19の動物用リファレンスラボ市場への影響
自然環境下で、ネコ、イヌ、フェレットなどの動物が、SARS-CoV-2をヒトなど他の動物に感染させるという証拠は今のところありません。さらに、自然感染した動物の数は、COVID-19感染者数よりもはるかに少なく、このパンデミックの原因はペットではなく、人から人への感染によって拡大していることがわかります。パンデミックが拡大し続けていることで、ヒトや動物に対する検査は増加し続けており、プレーヤーや基準検査機関には、新しい動物検査の開発が求められています。2020年4月、IDEXX Laboratoriesは、ペット用のIDEXX SARS-CoV-2 (COVID-19) RealPCR Testの提供を発表しました。同じ時期に、Zoetis社は、SARS-CoV-2(COVID-19)特異的RNAのネコおよびイヌ特異的リアルタイムPCR検査を開発しました。
現時点で、COVID-19に対する動物の定期的な検査は推奨されていません。常に変化している状況に対応するため、公衆衛生・動物衛生当局により、特定の動物の検査が決定される場合があります。検査を行うかどうかは、担当獣医師と地域、州、および連邦の公衆衛生・動物衛生当局のもとで決定されます。
パンデミックの最盛期には、多くの国でコンパニオンアニマルの治療は緊急処置に限られていました。日常的なケアやワクチン接種、寄生虫予防などの遅れにより、深刻な健康問題や福祉問題が発生しています。獣医の訪問による診察は、2020年3月、4月、5月に激減しましたが、2020年第3四半期から高い伸び率で増加に転じており、2021年の第2、第3四半期には正常化する見込みです。COVID-19パンデミックの、動物用リファレンスラボ市場への影響は一時的で最小限に留まると予想されます。
牽引要因:コンパニオンアニマルの増加
長年にわたり、犬や猫などのコンパニオンアニマルの数は増加し続けています。米国ペット用品協会(APPA)の「National Pet Owners Survey 2019-2020」によると、米国世帯の67%にあたる、約8,500万世帯がペットを飼っています。さらに、欧州ペットフード産業連盟(FEDIAF)によると、2020年には欧州の38%の世帯に相当する8,800万人がペットを飼っていると報告されています。米国のイヌの数は2017年の6990万匹から2019年には8970万匹に増え、ネコの数は2017年の7405万匹から2019年には9420万匹に増加しています。PETS Internationalによると、ブラジルの2018年のペット数は、犬5,420万匹、鳥3,980万匹、猫2,390万匹、魚1,910万匹、小動物約230万匹で、インドでは、2019年時点で犬が2,000万匹、その他のペットが1,900万匹と報告されています。動物の健康にかかる一人当たりの支出は、都市化の進展と深い関りがあります。これに加えて、動物の健康に対する意識の高まりが、動物用リファレンスラボ市場の成長を後押ししています。
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