工業用フォームの市場規模、2026年に722億米ドル到達予測

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「産業用フォームの世界市場：フォームの種類別 (軟質、硬質)・樹脂の種類別 (ポリウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィン、フェノール、PET)・エンドユーズ産業別・地域別 (北米、アジア太平洋、欧州、中東・アフリカ、南米)の将来予測 (2026年まで)」（MarketsandMarkets）の販売を2月15日より開始いたしました。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1056820-industrial-foam-market-by-foam-type-flexible-rigid.html

工業用フォームの市場規模は、2021年の556億米ドルからCAGR5.4%で成長し、2026年には722億米ドルに達すると予測されています。同市場は、さまざまなエンドユース産業の成長が推進力となっています。中国、インド、ブラジルでは、インフラへ投資、新規住宅プロジェクト、非住宅ビルの改築などの需要が増加しており、工業用フォーム市場の成長を後押ししています。

COVID-19の工業用フォーム市場への影響

COVID-19パンデミックは、2021年を中心に、工業用フォームのバリューチェーンに大きな影響を与えることが推測されます。

まず、原材料への影響として、ロックダウンが世界的に実施されたことにより、2020年3月から6月にかけてMDIの需要が大幅に減少しました。これにより、アジア太平洋地域の主要なバイヤーは、事前注文をキャンセルするか、購入を延期する必要がありました。また、主要地域ではTDIが不足しており、多くの企業が操業を停止しており、港が封鎖されたため、製品の移動ができなくなりました。

つぎに、工業用フォームメーカーへの影響として、COVID-19の発生により、欧州の工業用フォームの生産工場の大半が閉鎖され、限定的な能力で操業を行うことになりました。

さらに、建設業界に及んだ影響は地域によって異なると思われます。欧州の建築・建設業界は、2020年に60〜70％縮小すると言われています。一方、アジア太平洋では、中国のほとんどの地域で通常の活動を再開しており、中国市場は回復に向かっています。

牽引要因：各部門における工業用フォームの需要の増加

工業用フォームを必要とする産業には、建築・建設、HVAC、海洋、航空宇宙、パイプ絶縁などがあります。建築・建設業界では、鍛造、パイプインパイプ、ドア、ルーフボード、スラブなどに使用されています。工業用フォームは、住宅や商業施設の壁や屋根の内装断熱材として広く使用されています。押出ポリスチレン（XPS）素材は、工芸品や建築模型の製作にも使用されています。発泡ポリスチレン（EPS）は、軽量でありながら剛性が高く、断熱性に優れ、耐衝撃性も高いため、建築・建設用の素材として優れています。

抑制要因：原材料価格の変動

原材料の価格と入手のしやすさが、発泡製品のコスト構造を決定します。フォームの製造に使用される主な原材料は、ベンゼン、トルエン、ポリオール、ホスゲンです。これらは石油由来の誘導体であり、価格変動の影響を受けます。原油価格は、2018年から2021年にかけて、世界的な需要の高まり、中東での紛争や外国の軍事介入、最近のCOVID-19パンデミックなどにより、大きく変動しています。




【 無料サンプル 】
当レポートの無料サンプルは、こちらからお申し込みいただけます。
https://www.gii.co.jp/report/mama1056820-industrial-foam-market-by-foam-type-flexible-rigid.html

【本件に関するお問合せ先】
販売代理店 株式会社グローバルインフォメーション
TEL：[phone]（9:00-18:00 土日・祝日を除く）
E-mail：[e-mail]
URL：https://www.gii.co.jp

【株式会社グローバルインフォメーション　会社概要】
1995年の創立以来、海外市場調査レポートの販売を通じて企業のグローバル展開を支援しています。世界5カ国に拠点を持ち、海外の提携調査会社250社以上が発行する調査資料約10万点をワンストップでご提供。市場情報販売のグローバル・リーディングカンパニーを目指し、企業ならびに社会の発展に寄与すべく、お客様にとって真に価値ある情報をお届けしています。

創立：1995年
所在地：215-0004　神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3　アーシスビル7F
事業内容：市場調査レポート／年間契約型情報サービスの販売、委託調査の受託
市場調査レポート／年間契約型情報サービス：https://www.gii.co.jp
委託調査：https://www.gii.co.jp/custom_research/