『ライブ・スペクタクル NARUTO -ナルト-』“2.5次元作品” 今年度最大級の話題作がWOWOWに登場
WOWOWは、今年5月に上演された、『ライブ・スペクタクル NARUTO -ナルト-』を放送する。本作は、岸本斉史によって『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1999年から2014年まで連載された漫画『NARUTO-ナルト-』が原作。コミックス全72巻、外伝1巻の国内発行部数は累計1億4千万部を超え、海外でも爆発的な人気を誇る、日本を代表とする漫画の1つとなっている。近年、漫画・アニメ・ゲームなどを舞台化した“2.5次元作品”の人気ぶりが注目されているなかでも、本作は今年最大級の話題作として、国内4都市のみならず、マカオ、マレーシア、シンガポールでも上演された。
脚本と演出は児玉明子。プロジェクションマッピングなどの最新技術を使った視覚的な演出、トランポリンを使ったアクションシーンなど、原作コミックの世界観を再現しつつ、個性あふれる登場人物たちの心情を丁寧に描き出した。キャストには、主人公のナルト役の松岡広大をはじめ、佐藤流司、伊藤優衣、須賀健太ら俳優陣が世界観を作りあげている。
生まれ育った里を危機に陥れた「九尾の妖狐」が自分の体内に封印されているという出生の秘密を知った忍者ナルト(松岡)。ライバルのサスケ(佐藤)、サスケに想いを寄せるサクラ(伊藤)たち仲間と共に助け合い、絆を深めていきながら自らの宿命に立ち向かっていく。
今回の放送を前に、松岡、佐藤、伊藤の3人がインタビューに答えた。人気漫画の舞台化についての感想や、自身の役柄について、稽古場でのエピソード、お互いの印象などについて、笑いを交えながらリラックスした雰囲気で進行された。
「主人公だけでなく、敵にも感情移入できる、すごく人間愛や孤独、深いテーマが描かれているのが印象的でした。だからこそ、生身の人間が演じることでより作品が生きると思いました」(松岡)
それぞれの役作りでの苦労については、「皆さんが持っている僕の今までのイメージを裏切りたかった。とにかく全力で、間違っていたとしても思ったことを泥臭く演じることを徹底しました」(松岡)、「原作に描かれているサスケの心情を、2時間半という短い時間のなかでどう表現するかということをずっと考えていた」(佐藤)、「サクラというキャラクターを、私が演じることでつぶしてしまわないように、自分のポジションをしっかりと見極めてやっていくのが大変でした」(伊藤)、と個々に目標を掲げながら日々作品に臨んでいたことをうかがわせた。また、伊藤は、稽古場中のエピソードとして、松岡が自身が作って持って来たおにぎりに、カカシ役の君沢ゆうきがチョコレートをこっそり入れたのを知らずに食べてしまったというエピソードを披露。その時スランプ状態だった松岡は、これにより息抜きができたと君沢の心遣いに感謝したことを明かした。
物語ではチームとしていろんな任務を経て絆を深めていく3人。実際の3人も稽古場から演技を重ねて行くなかで自然と仲が深まっていったと語る。「僕たちは普段はまとまりはないけど(笑)、1つの目標に向かう気持ちは強かった」と3人の関係を分析する佐藤。それに松岡、伊藤は力強くうなずいた。
WOWOWで放送される事については、「1人でも多くの人に、この作品に触れてもらえることは嬉しい。これで今度は生の舞台を観たいと思ってもらえたら更に嬉しいです」(松岡)、「初めて見る人が、この作品を見てどんな感想をもつのか気になります」(佐藤)、「(映像を見て)生の舞台と変わらないくらいの迫力を感じたので、見る方にもそう感じていただけたら嬉しいです」(伊藤)。
今回の放送は、東京公演の大千秋楽の模様を収めたWOWOW特別編集版。俳優の表情がより感じられるカメラワークにも注目。すでに発売されているDVD映像ともまた違った映像が盛り込まれており、松岡、佐藤、伊藤の3人のコメントも一緒に放送される。舞台を初めて観る方にも、公演やDVDをチェックしている方々にとっても楽しめる放送になりそうだ。
『ライブ・スペクタクル NARUTO -ナルト-』は、10/16(金)夜9:30より、WOWOWライブにて放送。
出演:松岡広大 佐藤流司 伊藤優衣/須賀健太/君沢ユウキ 平川和宏 市瀬秀和 木村達成/内田朝陽 今村美歩/伊波杏樹 服部翼 加藤諒 飯山裕太 植田慎一郎 高橋紗妃/梅垣義明 悠未ひろ ほか
詳しくは、番組HP
http://www.wowow.co.jp/stage/25nd/
©岸本斉史 スコット/集英社 ©ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2015
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