グリーンアンモニアの市場規模、2030年に54億1,500万米ドル到達予測
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「グリーンアンモニアの世界市場:技術(アルカリ水電気分解(AWE)、プロトン交換膜(PEM)、固体酸化物電解(SOE))、エンドユーザー(輸送、発電、工業用原料)、地域別 - 2030年までの予測」(MarketsandMarkets)の販売を2月17日より開始いたしました。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1055762-green-ammonia-market-by-technology-alkaline-water.html
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グリーンアンモニアの市場規模は、2021年の1,600万米ドルからCAGR90.2%で成長し、2030年には54億1,500万米ドルに達すると予測されています。グリーンアンモニアは、電気化学的なハーバーボッシュシステムで窒素を用いて合成されるグリーン水素で、完全にカーボンフリーのアンモニアです。グリーン水素の製造には、アルカリ水やプロトン交換膜、固体酸化物などを媒体とした電解槽が使用され、太陽光、風力、潮力などの再生可能エネルギーを利用して、グリーン水素を製造します。
COVID-19がグリーンアンモニア市場に与える影響
2020年3月下旬にCOVID-19の影響で各種事業の閉鎖や国境の封鎖が行われたときの、化学メーカー、材料サプライヤー、機械メーカーに対する調査では、必要不可欠と思われる産業は、95%に近い能力レベルで稼働しており、交通機関、発電所、工業用原料などは、需要の増加が見受けられました。
牽引要因:再生可能エネルギーの長期貯蔵に対する需要
再生可能エネルギーの発電量は、化石燃料の発電量を上回るペースで増加しています。2020年末までに、世界の再生可能エネルギー容量は2.79テラワット(TW)に達し、前年比10.3%増となりました。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、太陽光と風力はポテンシャルの高い再生可能エネルギーであり、今後数年間で再生可能電力分野を席巻する可能性が高いと報告されています。2020年末時点で、世界の再生可能エネルギー発電容量は2799GWに達しています。水力発電は1211GWで、世界全体で最も大きなシェアを占めています。残りは風力発電と太陽光発電で、それぞれ733GW、714GWとなります。その他の自然エネルギーとしては、バイオエネルギーが127GW、地熱が14GW、海洋エネルギーが500MWあります。
太陽エネルギーと風力エネルギーは、主にこれらの分野への投資の増加と発電コストの低下により、他の再生可能エネルギーよりも急速に成長しています。Global Renewables Outlook 2020によると、再生可能エネルギーへの移行、効率化、電化が社会経済の発展を促進するとされています。したがって、再生可能エネルギーの発電量の増加とそれに伴う貯蔵需要の増加が、グリーンアンモニア市場の成長を促進します。
抑制要因:グリーンアンモニアプラントのインフラに必要な初期投資額の増加
グリーンアンモニア市場の成長を妨げている主な要因は、同プラントの資本集約的な性質です。最新のアンモニアプラントの平均寿命は15年から20年です。グリーンフィールドプロジェクトの平均的なCAPEXコストは、アンモニア生産量1トンあたり約1,300~2,000米ドルです。しかし、グリーンアンモニアのコストは、天然ガスベースのアンモニアプラントの1.5倍になります。アンモニア製造における主な運転コストは、天然ガスまたは石炭に関連するもので、プラントの運転コストの75%を占めています。グリーンアンモニアプラントでは、電解槽のコストが運転コストを上昇させます。グリーンアンモニアプラントの資本集約度の高さが、コスト効率の悪さを生んでいます。再生可能エネルギーと電解槽のコストがさらに下がらない限り、一般のアンモニアメーカーが従来のアンモニア製造からグリーンアンモニア製造に切り替えることは不可能であり、市場の成長を妨げる要因となっています。
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