地元で食べる習慣のない磯焼けの要因とされる未利用魚を学校で給食提供 佐伯市内の小中学生に約300食のアイゴのフライ“アイボー”を提供しました。
2024年10月8日(火) / 9日(水) <大分県佐伯市立直川小中学校・宇目緑豊小中学校・東雲小中学校>
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
(開催日程)
2024年10月8日(火)
佐伯市立直川小学校、直川中学校、緑豊小学校、緑豊中学校の4校にて給食提供
※出前授業については、直川中学校全生徒を対象に給食時間の30分間にて実施
2024年10月9日(水)
佐伯市立東雲小学校、東雲中学校の2校にて給食提供
※出前授業については、東雲小学校6年生を対象に授業45分間にて実施
※東雲小学校校内放送での磯焼けや藻場、アイゴについての紹介
(提供食数)約300食
(協力団体)株式会社やまろ渡邉
(共催)日本財団 海と日本プロジェクト
出前授業
佐伯市立直川中学校では全生徒を対象に給食の時間に、佐伯市立東雲小学校では6年生を対象に食育の時間に「アイゴと磯焼けって何?!佐伯の海をおいしく学ぼう!」のタイトルで、アイゴや藻場、磯焼けについて学ぶ出前授業を行いました。出前授業ではスライド資料を用いて、佐伯の海の豊さや変化、アイゴという魚の生態や磯焼けについて学ぶ時間を設けました。積極的にノートを取ってくれたり、真剣な眼差しで話を聞いてくれる姿が印象的でした。話の終わりの「アイゴの特徴は?」「藻場の役割って何だっけ?」といった問いにも、たくさんの手をあげて答えてくれました。
学校給食提供
佐伯市内6校の小中学校では「アイゴのフライ」が300食提供されました。佐伯市立直川小中学校・宇目緑豊小中学校では、海藻類を好んで食べるアイゴにちなんで、ひじきの混ぜご飯や地元の里芋や味噌を使ったお味噌汁が提供され、東雲小中学校では、コッペパンと一緒に提供されたアイゴのフライ“アイボー”をフィッシュバーガーのようにパンに挟んで食べる生徒もいました。給食では、海の学びを深めることのできるオリジナルのランチョンマットも配布され、食べながらも学べる工夫をしました。
また東雲小学校では、給食の時間に行われる校内放送に参加させていただき、全生徒にアイゴや佐伯ウラオモテアクトの取組について知ってもらう機会も設けました。食べながらもアイゴの皮の弾力があることや美味しい白身であることなど「おいしい」からアイゴについて学んでいました。
参加者からの声
(参加した小学生)
きちんと調理したら美味しいのにあまり食べられていないのはもったいないと感じました。小学校で海洋ごみについて学んでいるので、アイゴのように上手く活用して、海を良くしていきたいです。
(参加した中学生)
佐伯の海のことやアイゴのことを学べて勉強になりました。今回をきっかけに海を守るためにできることを考えられたので、実際に行動に移していきたいと思いました。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人KIISA
活動内容:コミュニティカフェ”cafe+community KIISA”を拠点として、高校生の地域参画や情報提供、自主活動のサポート、多様な生き方や選択肢にふれる機会創出により「未来の可能性を拡げる」活動を行っています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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