【JAF広島】梅雨入り前に、タイヤの点検を
雨天時の摩耗タイヤの危険性!
2019年度に広島県内で実施したロードサービス救援要請件数のうち、「タイヤのパンク・バースト」の件数は16,880件(構成比 17.5%)。10年前の2009年度の5,435件(構成比 9.9%)から大幅に増加しています。
JAFでは、2017年1月16日(月)~2月6日(月)の約3週間、ホームページ内で「タイヤのパンクに関するアンケート調査」を実施いたしました。その結果、“どのくらいの間隔でタイヤの点検をしていますか?”の設問に対し、「1カ月以内」と回答された方は12,716名。全体の27.4%と多くの方が適正な頻度で点検していないことが分かりました。定期的なタイヤの点検を実施しないとそのすり減りに気づくことができません。タイヤのすり減るとブレーキ制動距離が長くなり、大変危険です。
▼タイヤのパンクに関するアンケート調査:https://jaf.or.jp/-/media/1/2590/2662/2679/2680/201702_tire-enquete.pdf
JAFでは、タイヤの摩耗具合によって変わるブレーキ制動距離について実験をしています。同じサイズの、新品タイヤ(溝の深さ平均7.6mm)・5分山タイヤ(同4.7mm)・2分山タイヤ(同3.1mm)・5分山スタッドレス(同4.5mm)の、それぞれ溝の深さが違う4種類のタイヤで、路面状況が異なる(ドライ・ウェット)直線・旋回中にブレーキ操作を行い、その制動距離を計測しました。
■直線ブレーキテスト(直線にて時速100キロでブレーキをかけ制動距離を検証)
スタッドレスタイヤを除き、ドライ路面では溝が浅い2分山や5分山でもグリップが効きほぼ同じ距離で停止できました。
しかし、ウェット路面になると2分山タイヤは、ハイドロプレーン現象でグリップ力が大幅に低下しドライ路面の1.7倍の制動距離となりました。
■まとめ
路面が濡れている場合は制動距離が伸びることから、車間距離をとって早めのブレーキを心掛けることが安全運転につながります。
高速走行時に発生するハイドロプレーニング現象は速度に比例して、60km位から徐々に路面との接触面積が減少していきますので、タイヤが摩耗していたら、周囲のクルマと同じ速度で走るのは危険だと自覚しましょう。また、轍に沿って水たまりがあるような道路では、追い越し車線から走行車線に戻るときなど急にハイドロプレーニング現象を起こすことがありますので注意が必要です。
また、履きつぶしているスタッドレスタイヤでは非常に制動距離が伸びてしまいますので早めの交換をお勧めいたします。
JAF広島支部では、引き続き注意喚起やマイカー点検教室などを開催し、タイヤ点検の重要性を呼び掛けています。
<参考>JAFユーザーテスト(磨耗タイヤの危険性)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/tire
<参考>JAFクルマ何でも質問箱(タイヤの空気圧点検と充填方法)
http://qa.jaf.or.jp/check/daily/01.htm
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