パナソニックのトレーニング機器「コアトレチェア」を用いた運動が糖代謝に及ぼす急性効果を実証
パナソニックは、座ってバランスをとるだけで体幹トレーニングができる「コアトレチェア(EU-JC70)」を発売しています(2017年2月発売)。このたび、コアトレチェアを用いた運動(コアトレ運動)が糖代謝へ及ぼす急性効果が実証され、2018年5月26日(土)、その実証結果が「第61回 日本糖尿病学会年次学術集会」において発表されました。
本研究は愛知学院大学 心身科学部 健康栄養学科 教授 宇野智子氏、愛知みずほ大学 教授 佐藤祐造氏ほか(※1)により、他動式体幹運動機器を用いた運動が糖代謝に及ぼす急性効果についての検討を目的に、グルコースクランプ法(※2)にて検証され、以下のとおりまとめられました。
・コアトレ運動30分は歩行30分とほぼ同等の運動効果である
・コアトレ運動では坐位において深層筋の他動的運動負荷を行うことにより、深層筋の筋収縮が誘発され、これによって、筋におけるエネルギー需要が高まり、糖代謝の亢進がもたらされたと推察される
・コアトレ運動の食後実施は糖尿病患者の食事による血糖上昇を抑制し、血糖コントロール状態の改善が今後期待できる
以上の実証結果により、コアトレ運動が糖尿病の運動療法として有用である可能性が示唆されました。
【お問い合わせ先】
愛知みずほ大学 学長・教授 佐藤祐造氏
電話:052-882-1123
メールアドレス:uz-sato@mizuho-c.ac.jp
※1:
宇野智子(愛知学院大学 心身科学部 健康栄養学科)
長岡大(愛知学院大学 心身科学部 健康科学科)
梶岡多恵子(東海学園大学 教育学部 教育学科)
佐藤祐造(愛知みずほ大学)
(敬称略)
※2:グルコースクランプ法とは、ヒトの細胞がインスリンに反応し、どれだけ糖を取り込んでいるかを測る最も信頼性の高い検査手法。今回の検証では、安静時、コアトレチェア運動時、回復期で各30分間実施し、グルコース注入量(GIR)を求めた。コアトレチェア運動は「全身コアトレ強コース」(30分)を選択。また、歩行(トレッドミル運動:70m/分)を30分間実施し、コアトレチェア運動時のGIRと比較。
対象者:
健常者 20歳代 6名(男性3名、女性3名)、50歳代女性 3名の、計9名(男性3名、女性6名)
<関連情報>
・コアトレチェア
https://panasonic.jp/fitness/coretra.html
・パナソニック フィットネス機器
https://panasonic.jp/fitness/
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